テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

相棒って、仲がいいのか、悪いのか?

2019-07-05 22:33:31 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゃほゥ! とんぼォ、みましたでスよゥ~!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!勝ち虫だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 いよいよ《ツール・ド・フランス2019》が始まろうとする今週末、
 勝負事には縁起のいいトンボくんに会えるとは!
 出発地となるベルギーのブリュッセルでは
 既にチーム・プレゼンテーションが催行され、
 あとは開幕を待つばかり♪
 選手さんたちの健闘を祈りつつ、
 さあ、本日も読書タイムですよ。
 こちらを、どうぞ~♫
 
  


 
     ―― 110番のホームズ 119番のワトソン ――



 著者は平田駒(ひらた・こま)さん、2019年5月に発行されました。
 第1回バディ小説大賞を受賞したこの御本には、
 『夕暮市火災事件簿』と副題が付されています。

「わおォッ! おめでとうゥございまス!」
「ぐるぅがるるぅ!」(←訳:バディ小説かぁ!)

 バディ――つまり“相棒”をテーマにした作品で、
 題名に110番と119番と数字が入っていれば、
 もう活字マニアさんにはお分かりのことでしょう。

 警察官さんと、
 消防士さん。

「そういうゥ、くみあわせッ?」
「がるぐるるる?」(←訳:管轄違うけど?)

 ええ、同じ公務員さんではあっても、
 管轄違いというか、
 畑違いというか、
 似ているようで違うお仕事なのが、
 警察官さんと消防士さん。

 ただ、畑違いではあっても、
 接点がない訳ではありません。

「だいじィなんでスッ!」
「ぐるがる!」(←訳:協力体制!)

 消防のお仕事は、消火だけではなく。

 火事が起きた現場を調べ、
 出荷箇所を特定し、
 火が出た原因を突き止めること。

 ですから、消防署内には
 出火調査課という部局もあります。

 そしてもちろん、
 そもそもの火災の原因――
 事故なのか、
 事故でないのかを見極めることも重要ですよね。

「むゥ~んッ? もしもォ~…?」
「がるるぐるるるる?」(←訳:意見が分かれたら?)

 これは事故による失火だろ?
 いいや納得できない!

 そんな声が飛び交っているのは、
 東京都夕暮(ゆうぐれ)市の
 或る火災現場の実況見分最中のこと。

 第一回目の見分で
 火災調査課の事故と判断しました。
 が、警察はそれを却下。

 第二回目の見分でも
 結論はまとまらなくて、
 夕暮市消防署員の棉苗上亮(わたなえ・じょうすけ)さんは
 非常に面白くなくて、
 イライラ、カリカリ。

「あァ~…たぶんッ?」
「ぐるるるがる?」(←訳:あの人のせい?)

 事故だろう!と主張する棉苗さんたちを、
 視野が狭い!と藩論するのは、
 夕暮警察署の穂村彗星(ほむら・すいせい)さん。

 穂村さんの眼には、
 棉苗さんには見えていない何かが
 映っている……?

「どこかにィ、いわかんッ?」
「がるぐる?」(←訳:調査続行?)

 穂村さんと、棉苗さん。
 対立しあい、
 罵り合ったり、
 心配し合ったりしながら、
 一歩ずつ一歩ずつ、
 真実へと近付いて……ゆけるんでしょうか?

「あんまりィ、けんかァしないでェ~!」
「ぐるるがるるる~!」(←訳:無茶もしないで~!)

 短篇3作品で構成されるミステリ色を絡めたお仕事小説、
 “相棒”映画やドラマ好きな御方は、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 
 
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