「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふうゥッ! んもうッ!」
「がるる!ぐるるるるる~!」(←訳:虎です!やり切れない~!)
こんにちは、ネーさです。
お花見が出来そうもない悪天候が続き、
極限まで高まってゆくストレス……
そんな日の読書タイムは、
さあ、こちらのエッセイ作品を、どうぞ~♪
―― しんがりで寝ています ――
著者は三浦しをん(みうら・しをん)さん、
2024年3月に発行されました。
2019年6月から雑誌『BAILA』に連載された作品に、
書き下ろし作品を加えて全55編のエッセイは、
笑えます。
腹筋がちょっとおかしくなっちゃったりします。
なので――
「でんしゃはァ、きんしィ!」
「ぐるるがるるぅぐる~!」(←訳:車内で読んじゃダメ~!)
2019年の後半以降といえば、
ええ、新型コロナウィルスの脅威が
高まっていった時期と重なります。
そんな時でも、いえ、そんな時だからこそ、
キラリと輝くのは
著者・三浦さんの笑いのセンス。
世界が、日本の社会が、
なんだか妙にキリキリと四角張って、
あれはいけない、これもあかん、そこは我慢だ、等々
規制やら自粛やら批判合戦に陥っている中、
三浦さんのハートは
とある人気者くんにさらわれてしまいました……
その人気者くんとは――
ピカチュウくん!
「あいつかァ!」
「がるるるっ!」(←訳:やられたっ!)
そう、黄色いアイツ。
全身が鮮烈イエローという、
生物としてアリなの?とツッコミたくなる
ワールドワイドな人気者くんです。
彼の主演作『名探偵ピカチュウ』を観賞したのが、
三浦さんの運のツキと申しましょうか、
御本人いわく、
《あまりのかわいさにどうかしてしまった》
のだそうで、
PCとスマホの画像フォルダーは黄色いアイツで埋まり、
字幕版では足りず吹き替え版の『名探偵ピカチュウ』も見に行き、
プレミアムバンダイさんのHPを
じーっくり研究した結果。
……見つけてしまったんです。
「こッ、こここッこれはッ!」
「ぐる?」(←訳:マジ?)
ピカチュウくんの、等身大ぬいぐるみ。
尻尾など関節が可動するという、
ハイクラスなモフモフぬいぐるみさんのお値段は、
軽く2万円を超えています。
どうしよう?
かわいいけど、愛くるしいけど、
どうしよう??
「そこはァ、やぱりィ!」
「がるるぐるるるるるがるるる!」(←訳:推しは推せるうちに推すんだ!)
予約購入ボタンに、
じっと見入る三浦さん……
はたして、
三浦さんのピカチュウくんへの熱い想いは報われるのか。
実物大ピカチュウくんは、三浦さんのもとへやって来るのか。
……と、
マリアナ海溝よりも深甚な《ピカチュウ愛》に彩られる
三浦さんの最新エッセイ作品は、
笑ったり心配させられたり
うんうんと頷いたりさせられる
尊くも愉快な一冊です。
活字マニアの皆さま、
いますぐ本屋さんへ走ってくださいね~♪
「つうきんつうがくのォおともにィ~ぜひッ!」
「ぐるるがるるぐるがっる!」(←訳:だからそれは危険だって!)