テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 図録に、拍手! ~

2024-04-17 22:03:22 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうはァ、きょうりゅうゥ~きねんびィ、でスよゥ!」

「がるる!ぐるるるるがるる~!」(←訳:虎です!恐竜研究の始まり~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 およそ100年前――1923年(大正12年)4月17日、

 米国人動物学者ロイ・チャップマン・アンドリュースさんが

 ゴビ砂漠を目指し、北京を出立しました。

 5年に及んだ探検は、本格的な恐竜研究の嚆矢とされています。

 アンドリュースさん&チームに尊敬の拍手を送りながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 川瀬巴水 旅と郷愁の風景 ――

 

 

 現在、東京・八王子市の八王子夢美術館で開催中(~6/2)の

 『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』展の図録です。

 『KAWASE HASUI Travel and nostalgic landscape』

 と英語題名が付されています。

 

 ↓こちらが展覧会入口の様子ですよ。

  

 先日のこと、

 以前に展覧会情報でご案内しました

 『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』展を観賞したのですが、

 巴水さんの作品の素晴らしさはもとより、

 図録が本当にすばらしい!

 

 なので、今回はちょっと変則的であるのは承知の上で、

 展覧会会場で販売されている図録をご紹介いたします。

 

「おもいィ~!」

「ぐるるぅ!」(←訳:大判だぁ!)

 

 縦29.5㎝×横23㎝、厚さ2.2㎝……

 重いので気をつけてくださいね、と

 受け取る時に心配されたくらい、どっしりした図録です。

 

 展覧会の会場内部は、

 作品保護のために照明を暗くしてありましたから、

 実を言いますと、作品の細部が見難かったのですけど、

 図録では心配いりません。

 すべての作品図版が、とてもクリア!

 ていうか、印刷の精度も明度も本当にレベルが高い~!

 

「いちりゅうゥ、なのでス!」

「がるるぐる!」(←訳:嬉しい驚き!)

 

 さらに。

 解説の文章や、

 渡邊章一郎さん(渡邊木版美術画廊店主さん)と

 美術史家・岩切信一郎さんの対談、

 巴水さん御自身による木版画制作過程の説明写真、

 巴水さんの旅の記録、

 評論、年譜といった資料編も大充実!

 

 断言します。

 私ネーさ、あれやこれやの展覧会の図録を

 ちょこまかと買い集めてきました。

 その中でも確実に、

 《買って良かったわ、これ!》

 に属する一冊(一部)です。

 

 本文224ページの、吉田洋子さん著

 『川瀬巴水の洋画研究―イギリスの挿絵画家からの影響』

 にはもう、泣きそうになりました。

 そう、そうです、こういう研究を、論文を読みたかった!

 吉田さんに全力で拍手を!

 

「ぱちぱちぱちィ!」

「ぐるるがるぐるる!」(←訳:書籍化してほしい!)

 

 ただひとつ残念なことは、

 調べてみましたところ、

 この図録は一般書店さんでの販売はしていないようで、

 ネット書店さんのリストにもありません。

 つまり、入手するには、

 美術館へ行くしかない……のかな?

 

「ふァいッ! さくひんッ、みましょうゥ!」

「がるるるぐるる!」(←訳:それから図録を!)

 

 展覧会『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』は、

 2024年6月2日まで。

 

 八王子市夢美術館は、大型ミュージアムではなく、

 ミュージアムショップも

 受付に併設された小ぶりなショップですけれども、 

 巴水さん作品の絵葉書なども並んでいて、

 売れ行き好調と見えました。

 

 作品を観たい~!図録欲しいわ!

 と心が騒ぐ巴水さんのファンの方々は、

 ぜひ、八王子市夢美術館へお出掛けしてみてくださいね♪

 

 

コメント
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