「こんにちわッ、テディちゃでス!
ほんやたいしょうッ、けッていィ~!」
「がるる!ぐるるぅるる!」(←訳:虎です!成瀬ちゃんだ!)
こんにちは、ネーさです。
2024年本屋大賞は、宮島未奈さん著
『成瀬は天下を取りにいく』!
おめでとうございます!と盛大な拍手を送り、
本屋さんには特設コーナーが作られているのかしら?
チェックしに行かなくちゃ!と思ったりしながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 身近な薬用植物ものしり帖 ――
著者は伊藤優(いとう・ゆう)さん、
2023年12月に発行されました。
『note on medicinal plants around us』と英語題名が付されています。
「ふむむゥ、やくようゥしょくぶつゥ~…?」
「ぐるるる~??」(←訳:たとえば~??)
この御本で紹介されているのは、
身近な場所でよく見かける《薬用植物》100種と、
《世界のお茶》11種。
身近、というだけあって、
これが本当に、
”そこらへんで雑草扱いされてる草木”たちや、
”気にも留めていない街路樹”だったりして、
ちょっと驚くというか、
申し訳なくなったりしてしまいます。
例えば、
山菜として知られる『ウド』。
天ぷらにするととっても美味しい『ウド』は、
その根茎に鎮痛成分が含まれているそうです。
また、
夏に美しい花を咲かせる『キキョウ』の、
根の部分から作られるのは
『生薬キキョウ』。
鎮咳去痰の作用があり、
トローチなど咳の薬に用いられるとか。
「ききょうゥがァ、せきどめッ?」
「がるるるっる~!」(←訳:知らなかった~!)
ただね、
野生植物の『キキョウ』は自生地が減少し、
絶滅危惧種になっている、と……。
そういえば、
”そこらへん”で『キキョウ』の花を見かけることって、
ほぼない……いえ、まったくないわ……。
「ふわァ~…」
「ぐるる~…」(←訳:寂しい~…)
一方、”そこらへん”には収まらない
強力な魅力を発しているのは、
『ヤマザクラ』でしょうか。
日本に自生するサクラ属植物の代表格、
国のシンボル的存在です。
西行法師さまの御歌に登場するサクラは
『ヤマザクラ』だといわれていますね。
そして、バラ科に属する『ヤマザクラ』にも
鎮咳去痰の薬効があり、
樹皮から『生薬オウヒ』が作られて、
咳止めシロップに用いられる――
前回記事では、『ソメイヨシノ』見物を楽しみましたが、
これぞ日本の古典的なサクラ!である『ヤマザクラ』に
咳止めの効果があるとは、
思いも寄りませんでした。
サクラって、私たちが想像する以上に、
古代の日本人にとって
大きな意味を持つ植物だったのかもしれない……。
「さがしたくゥ~なッちゃうゥ!」
「がるるぐるるるるがるるる?」(←訳:近くにヤマザクラあるかな?)
アーティチョークのお茶、
沖縄のクミスクチン茶、
紅色のハイビスカスティー、
ミカン科の『サンショウ』、
ドクダミ科の『ドクダミ』、
バラ科の『ノイバラ』、
アヤメ科の『サフラン』……
写真が多数収録されていて、
薬効の有無だけではなく、
よく見かける草木や花の名前を知りたい、
正式な名前は何だっけ?
というようなときにも役に立つ一冊です。
散歩のお供にもおすすめですので、
ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪