テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ こんな顔です、《薬用植物》! ~

2024-04-11 22:02:22 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ほんやたいしょうッ、けッていィ~!」

「がるる!ぐるるぅるる!」(←訳:虎です!成瀬ちゃんだ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2024年本屋大賞は、宮島未奈さん著

 『成瀬は天下を取りにいく』!

 おめでとうございます!と盛大な拍手を送り、

 本屋さんには特設コーナーが作られているのかしら?

 チェックしに行かなくちゃ!と思ったりしながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― 身近な薬用植物ものしり帖 ――

 

 

 著者は伊藤優(いとう・ゆう)さん、

 2023年12月に発行されました。

 『note on medicinal plants around us』と英語題名が付されています。

 

「ふむむゥ、やくようゥしょくぶつゥ~…?」

「ぐるるる~??」(←訳:たとえば~??)

 

 この御本で紹介されているのは、

 身近な場所でよく見かける《薬用植物》100種と、

 《世界のお茶》11種。

 

 身近、というだけあって、

 これが本当に、

 ”そこらへんで雑草扱いされてる草木”たちや、

 ”気にも留めていない街路樹”だったりして、

 ちょっと驚くというか、

 申し訳なくなったりしてしまいます。

 

 例えば、

 山菜として知られる『ウド』。

 

 天ぷらにするととっても美味しい『ウド』は、

 その根茎に鎮痛成分が含まれているそうです。

 

 また、

 夏に美しい花を咲かせる『キキョウ』の、

 根の部分から作られるのは

 『生薬キキョウ』。

 鎮咳去痰の作用があり、

 トローチなど咳の薬に用いられるとか。

 

「ききょうゥがァ、せきどめッ?」

「がるるるっる~!」(←訳:知らなかった~!)

 

 ただね、

 野生植物の『キキョウ』は自生地が減少し、

 絶滅危惧種になっている、と……。

 

 そういえば、

 ”そこらへん”で『キキョウ』の花を見かけることって、

 ほぼない……いえ、まったくないわ……。

 

「ふわァ~…」

「ぐるる~…」(←訳:寂しい~…)

 

 一方、”そこらへん”には収まらない

 強力な魅力を発しているのは、

 『ヤマザクラ』でしょうか。

 

 日本に自生するサクラ属植物の代表格、

 国のシンボル的存在です。

 西行法師さまの御歌に登場するサクラは

 『ヤマザクラ』だといわれていますね。

 

 そして、バラ科に属する『ヤマザクラ』にも

 鎮咳去痰の薬効があり、

 樹皮から『生薬オウヒ』が作られて、

 咳止めシロップに用いられる――

 

 前回記事では、『ソメイヨシノ』見物を楽しみましたが、

 これぞ日本の古典的なサクラ!である『ヤマザクラ』に

 咳止めの効果があるとは、

 思いも寄りませんでした。

 サクラって、私たちが想像する以上に、

 古代の日本人にとって

 大きな意味を持つ植物だったのかもしれない……。

 

「さがしたくゥ~なッちゃうゥ!」

「がるるぐるるるるがるるる?」(←訳:近くにヤマザクラあるかな?)

 

 アーティチョークのお茶、

 沖縄のクミスクチン茶、

 紅色のハイビスカスティー、

 ミカン科の『サンショウ』、

 ドクダミ科の『ドクダミ』、

 バラ科の『ノイバラ』、

 アヤメ科の『サフラン』……

 

 写真が多数収録されていて、

 薬効の有無だけではなく、

 よく見かける草木や花の名前を知りたい、

 正式な名前は何だっけ?

 というようなときにも役に立つ一冊です。

 散歩のお供にもおすすめですので、

 ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪

 

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