「こんにちわッ、テディちゃでス!
ええええッ? さいィけッせいィィィ?」
「がるる!ぐるるがるるるるるっ?」(←訳:虎です!信じていいんですかっ?)
こんにちは、ネーさです。
今朝SNSを騒然とさせたのは、
『オアシス再結成』のニュース……!!!
ノエルお兄ちゃんがリアム弟くんと再びバンドを!?!
とっても嬉しいんですけど実現するのかしら?と遠い目をしながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 怪物に出会った日 ――
著者は森合正範(もりあい・まさのり)さん、
2023年10月に発行されました。
『井上尚弥と闘うということ』と副題が付されています。
第34回ミズノスポーツライター賞優秀賞を獲得した
スポーツノンフィクションの主役は、
《闘うことを選んだボクサーたち》。
「あいてはァ、かいぶつゥ……!」
「ぐるるがるるるー!」(←訳:稀代のモンスター!)
井上尚弥(いのうえ・なおや)さん――
神奈川県座間市出身、1993年4月生まれ、31歳の、
現WBAスーパー・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級統一王者、
元WBCライトフライ級王者、元WBOスーパーフライ級王者にして、
来る9月3日には
統一王座防衛のため、有明アリーナで
元世界王者ドヘニー選手との対戦が予定されている井上さんの異名は、
《モンスター》。
いまや米国でさえその名を知られるようになった
井上尚弥さんは、
どんな相手と、
どのような試合をして、
王座に登っていったのか?
というこの御本のテーマは、
著者・森合さんのモヤモヤから生まれました。
「なやみましたでスゥ!」
「がるるるるる!」(←訳:分からなくて!)
ボクシングが好きで、
ボクシングの魅力を広く伝えたくて
スポーツ記者になった森合さんですが、
いざ記事にしようとすると
煩悶が押し寄せてきます。
井上選手の強さ、凄さを伝えたい。
しかし……書けていない、伝えきれていない。
俺は、井上選手の強さが何なのか、分かっていない。
そう悩む森合さんに、
仲間の記者さんが助け舟を出してくれました。
「まずはァ、たいせんあいてにィ~」
「ぐるるるがるる?」(←訳:取材してみたら?)
《モンスター》と闘った相手に、話を聞く。
炯眼です。
ええ、炯眼ですけれど、それはつまり……
¨敗者¨に話を求める、
ということでもあります。
敗れた者に面会し、話を請う。
それは、未だ癒えていない傷口に
塩を塗り込む行為ではないのか。
礼を失しているのではないか。
「でもォ……はなしをォききたいィ!」
「がるぐるる!」(←訳:取材したい!)
躊躇しながらも、森合さんの取材行は始まりました。
かつて井上尚弥さんと闘ったボクサーに会うため、
日本はもちろん、
メキシコへ、アルゼンチンへ。
タイトルを持っていなかった
若き日の井上さん。
王座への道を着実に歩んでゆく井上さん。
聖地ラスベガスに降り立った井上さん。
対戦する選手さんたちの眼に、拳に、
井上さんはどう映ったのか。
「いのちがけのォ~きおくゥ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:全身全霊の記憶!)
第四章の、
アルゼンチンの英雄で元世界二階級制覇王者
オマール・ナルバエスさんの
誠実な語りが印象に残ります。
ファイターであり、
紳士であるとはこういうことか、と。
『敗者』ではなく、
『《モンスター》と闘う決断をした者たち』の物語は、
ボクシングを知らない方々にも激おすすめですよ。
どうか最後の1ページまで、読み逃しなく!
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