テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ もうひとつの、探偵冒険譚 ~

2024-08-01 22:03:46 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はッちがつゥ~ッ!」

「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!来たね8月!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 これからはもう、たぶん! 必ず!

 ぐっと涼しくなるはず!と期待が高まる8月の始まりですね。

 風鈴の音色を遠くに聴きながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― THE ART OF HOLMES ――

 

 

 編者はアニメージュ編集部の皆さん、

 1987年6月に発行されました。

 『The Art of 名探偵ホームズ』と日本語題名が付されています。

 

「わほほゥ! みやざきさんのォ、めいたんていィ!」

「ぐるるるがーるるるる!」(←訳:ワンコ版ホームズさん!)

 

 本棚の整理をしていましたら、

 ひょいっと飛び出してきたのが、

 ええ、この御本です。

 

 日本とイタリアの共同制作によって

 生み出されたワンコ版『名探偵ホームズ』――

 実際に作品を企画し、アニメーション作品に仕上げたのは、

 宮崎駿さんを中心とする日本側のスタッフさんたちでした。

 

 パイロット版が『天空の城ラピュタ』と同時上映されたり、

 紆余曲折の末にTV放送された『名探偵ホームズ』は

 アニメファンの心をがっちり掴んだ……のですが、

 残念ながら、近年はTVで再放送されることもなく、

 宮崎駿さんがワンコのホームズさんを造った!

 という事実を知らないちびっ子さんも

 多いのかもしれません……。

 

「とォ~ッてもォ、おもしろいィのでス!」

「がるぐるるるる!」(←訳:観て欲しいんだ!)

 

 宮崎駿さん、近藤喜文さん、友永和秀さん、

 丹内司さん、山本二三さん他、

 超一流のスタッフさんたちが描くのは、

 動物たちと人間が共存する

 ヴィクトリア朝時代のイギリス。

 

 探偵ホームズ氏(ビーグル犬)と

 相棒のドクター・ワトソン(スコッチテリア)は、

 大都会ロンドンに巣食う悪党たちを相手に戦ったり、

 猫を探してほしいという

 小さな依頼人の話を聞いたり、

 いつも大忙しです。

 

 ホームズさんや敵たちの《足》となるのは、

 発明されて間もないベンツ社の小型四輪車や、

 蒸気機関で動くキャタピラ車、

 潜水艇、大型戦艦……

 そう、ワンコ版ホームズさんの世界は、

 完全に《スチームパンク》!

 

「さんぎょうゥ~かくめいィ!」

「ぐるるがる!」(←訳:激変の時代!)

 

 馬車のとなりを

 ポコポコと走ってゆく小型車、

 晴れた空をゆく飛行船、

 ベイカー街の散らかった部屋、

 煤煙にかすむ炭鉱の谷、

 スコットランドヤードの警官さんたち(みなワンコ)。

 物語のもうひとつの主役というべき

 ロンドンの街と住人たち。

 

 制作の作業初期に宮崎さんが描いた

 水彩画のイメージボードをはじめ、

 設定資料、美術スケッチ、

 背景動画など、

 《ジブリ》アニメ好きな方々に

 激おすすめの一冊です。

 ただ、現在は版元品切れのため

 入手困難となっている模様ですので、

 図書館や古書店さんで探してみてくださいね。

 

「もとむゥ! さいはつばいィ!」

「がるぐるるがるる~!」(←訳:ぜひ新版を出して~!)

 

 

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