「こんにちわッ、テディちゃでス!
はッちがつゥ~ッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!来たね8月!)
こんにちは、ネーさです。
これからはもう、たぶん! 必ず!
ぐっと涼しくなるはず!と期待が高まる8月の始まりですね。
風鈴の音色を遠くに聴きながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― THE ART OF HOLMES ――
編者はアニメージュ編集部の皆さん、
1987年6月に発行されました。
『The Art of 名探偵ホームズ』と日本語題名が付されています。
「わほほゥ! みやざきさんのォ、めいたんていィ!」
「ぐるるるがーるるるる!」(←訳:ワンコ版ホームズさん!)
本棚の整理をしていましたら、
ひょいっと飛び出してきたのが、
ええ、この御本です。
日本とイタリアの共同制作によって
生み出されたワンコ版『名探偵ホームズ』――
実際に作品を企画し、アニメーション作品に仕上げたのは、
宮崎駿さんを中心とする日本側のスタッフさんたちでした。
パイロット版が『天空の城ラピュタ』と同時上映されたり、
紆余曲折の末にTV放送された『名探偵ホームズ』は
アニメファンの心をがっちり掴んだ……のですが、
残念ながら、近年はTVで再放送されることもなく、
宮崎駿さんがワンコのホームズさんを造った!
という事実を知らないちびっ子さんも
多いのかもしれません……。
「とォ~ッてもォ、おもしろいィのでス!」
「がるぐるるるる!」(←訳:観て欲しいんだ!)
宮崎駿さん、近藤喜文さん、友永和秀さん、
丹内司さん、山本二三さん他、
超一流のスタッフさんたちが描くのは、
動物たちと人間が共存する
ヴィクトリア朝時代のイギリス。
探偵ホームズ氏(ビーグル犬)と
相棒のドクター・ワトソン(スコッチテリア)は、
大都会ロンドンに巣食う悪党たちを相手に戦ったり、
猫を探してほしいという
小さな依頼人の話を聞いたり、
いつも大忙しです。
ホームズさんや敵たちの《足》となるのは、
発明されて間もないベンツ社の小型四輪車や、
蒸気機関で動くキャタピラ車、
潜水艇、大型戦艦……
そう、ワンコ版ホームズさんの世界は、
完全に《スチームパンク》!
「さんぎょうゥ~かくめいィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:激変の時代!)
馬車のとなりを
ポコポコと走ってゆく小型車、
晴れた空をゆく飛行船、
ベイカー街の散らかった部屋、
煤煙にかすむ炭鉱の谷、
スコットランドヤードの警官さんたち(みなワンコ)。
物語のもうひとつの主役というべき
ロンドンの街と住人たち。
制作の作業初期に宮崎さんが描いた
水彩画のイメージボードをはじめ、
設定資料、美術スケッチ、
背景動画など、
《ジブリ》アニメ好きな方々に
激おすすめの一冊です。
ただ、現在は版元品切れのため
入手困難となっている模様ですので、
図書館や古書店さんで探してみてくださいね。
「もとむゥ! さいはつばいィ!」
「がるぐるるがるる~!」(←訳:ぜひ新版を出して~!)
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