テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 薔薇花、ふたつ ~

2015-07-23 21:50:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 うゥ~むッ?きまッちゃッたでスかァ?」
「がるる!ぐるるがるぐる?」(←訳:虎です!たぶん首位確定?)

 こんにちは、ネーさです。
 日本では大暑の今日……2015ツール・ド・フランスの総合優勝争いは、
 クリス・フルーム選手(英国籍、所属はチームスカイ)でほぼ決定か?
 と思わせる展開となっていますが……
 
「めげずにィ、めざせッ!」
「ぐるるがーる!」(←訳:パリのゴール!)

 2位以下の選手さんたちの奮起を予想しながら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  



         ―― マリリン・モンローと原節子 ――



 著者は田村千穂(たむら・ちほ)さん、2015年6月に発行されました。
 前回記事の、フィルムセンターの夏の特集上映情報に続いて、
 今回も映画ネタで行きますよ~♪

「もんろーさんッ??」
「がるるぐる?」(←訳:原節子さん?)

 マリリン・モンローさん(1926~1962)、
 そして、原節子さん(1920~)。

 おふたりとも、20世紀を代表する俳優さん、
 いえ、ここは敢えて女優さんとお呼びするべきでしょうか。
 いまなお、強大な影響力を持ち、
 その美を称える者が後を絶たない、
 不世出の《女優》さん、ですね。

「おふたりはァ、えェ~とォ?」
「ぐるるる?」(←訳:同世代人?)

 そうですね、
 モンローさん、原さん、ともに1920年代に生まれ、
 1960年代初めに映画界から去っている、
 という経歴は共通しています。

 原さんは御自身の意志で、
 一方、モンローさんはどうしようもない理由で。

 そのこともまた、
 おふたりをいっそう伝説化する結果を招き、
 かえって、

   モンローさんの映画を、
   原節子さんの出演作品を観たことがない、

 そんな方々が増えていると、
 著者・田村さんは御本の冒頭で嘆いています。

「ええェッ? みたことォ、ないィのでスかァ??」
「がっるるぐるー!」(←訳:もったいないー!)

 この御本では、
 モンローさんと原さん、
 それぞれの代表作を、
 公開された順にそって紹介してゆきます。

 マルクス兄弟の『ラブ・ハッピー』(1949)に
 ほんのチョイ役で登場するモンローさん。

「ほんとうにィ、ちょこッとだけッ!」

 同じ年、原節子さんは。
 小津安二郎監督作品『晩春』で、
 “スター”“演技者”としての評価を固めます。

「ぐるるがるぐっるるる!」(←訳:スチル写真かっこいい!)

 交差するはずもない、ふたりの女優さんの映画人生。

 しかし、短い活動期間に、
 ふたりともが美しい大輪の花を咲かせます。
 他の誰にも真似できない、
 その演技、その存在によって。

「たくさんのォ、ひとにィ、みてほしいィでスゥ!」
「がるぐるがる!」(←訳:偏見なしでね!)

 特に、モンローさんの作品をあまり知らない方々に
 この御本はおすすめです!
 あ、でも、先ずは映画をしっかり観て、
 それからこちらの御本を読む方がいいかしら?
 
「でスねッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:映画を先に!)

 読む者に
 《美とは何か》《幸福とは何か》を考えさせてくれる
 硬派かつ真摯な映画評論書、
 映画好きさんに、
 活字マニアさんにもおすすめです。
 ぜひ、一読を♪



 
 

 

 
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