「こんにちわッ、テディちゃでス!
とうきょうゥでェ~、ごーるゥ!」
「がるる!ぐぅるっるぅ!」(←訳:虎です!フィニッシュ!)
こんにちは、ネーさです。
ツアー・オブ・ジャパン2015の総合優勝は、
ミルサマ・ポルセイエディゴラコールさん
(国籍はイラン、所属チームはダブリスペトロケミカル)!
2年連続の総合優勝となりました。
「おめでとうございまスゥ!」
「ぐる~!」(←訳:拍手~!)
ジロ・ディ・イタリアの方は、休養日で選手さんたちも朝寝坊?
かと思われますので、
本日は、この一冊でゆ~っくりと読書タイムを、どうぞ~!
―― ナポレオンに背いた黒い将軍 ――
著者はトム・リースさん、原著は2012年に、日本語版は2015年4月に発行されました。
英語原題は『The Black Count Glory,Revolution,Berryayal,and The Real Count of Monte Cristo』、
『忘れられた英雄アレックス・デュマ』と日本語副題が付されています。
いやあ、とんでもない御方がいたものですね!
「くろいィ~しょうぐんッ??」
「がるるぐぅるるぅるる?」(←訳:もしやヴェネツィアの?)
黒い将軍、と聞いてイメージされるのは、
まずシェイクスピアさんの戯曲に登場する
悲劇の将軍オセローさん、でしょうか。
ですが、『オセロー』はあくまでフィクションだよね~、
なぁんて思っていると……
いたのです。
現実に、白人中心のヨーロッパの大国で、
自身の武勇を以って将軍の座に上りつめた人物が。
アレクサンドル・デュマさん――
フランス革命軍の将軍です。
「むゥ? そのなまえはァ~…」
「ぐるるるがるぅ?」(←訳:文豪さんでしょ?)
『三銃士』『モンテ・クリスト伯』で知られる作家のデュマさんは
デュマ将軍の息子さん。
名前がね、父も子もアレクサンドルなのですが、
父のデュマ将軍はアレックスと名乗ることを好んでいました。
文豪デュマさんの盛名の影に隠れ、
いまはもう忘れられた存在となっているデュマ将軍。
著者・リースさんは、文豪デュマさんが著した自叙伝を読み、
強烈な印象を受けました。
4歳で父を喪った文豪デュマさんの、衝撃的な記憶――
しかし、文豪デュマさんの想いも将軍デュマさんの功績も、
21世紀の現在では。
「わすれられちゃッたッ??」
「がるるぐるるがるる~…」(←訳:記録もあまり無いし~…)
デュマ将軍の生涯を調べねば!
著者リースさんは、おスランスらしい混沌する地方行政と戦い、
遺された資料から将軍の辿った道を
一歩また一歩と明らかにしてゆきます。
アレックス・デュマさんの実父は、
フランスの貴族、パイユトリー公爵である
アレクサンドル=アントワーヌ・ダヴィさん。
母は、フランスの植民地サン=ドマングに暮らす奴隷、
マリー=セセット・デュマさん。
「むむゥ! するとッ!」
「ぐぅるるがるるぐる!」(←訳:デュマは母方の名前!)
どのような思いで、将軍デュマさんが母方の名字を名乗ったのか。
そして、その名を受け継いだ子の文豪デュマさん、
文豪デュマさんの子にして『椿姫』の作者デュマ・フィスさん。
バイユトリー公爵に始まるデュマ家の歴史は、
フランス共和国誕生の歴史と連動します。
波乱、混乱、王と民衆、
恐怖と失望、国家の成立――
「あまりにもォ、ものすごいィ!」
「がるるる!」(←訳:大ドラマ!)
この御本、ノンフィクションではありますが、
これ以上は説明しない方がよいでしょう。
デュマ将軍の、劇的すぎる人生を、
活字マニアの皆さま、
どうか御自身で読み、知ってください。
おそらく今年のノンフィクション本ジャンルでは
BESTに挙げられる作品です。
ぜひ!
とうきょうゥでェ~、ごーるゥ!」
「がるる!ぐぅるっるぅ!」(←訳:虎です!フィニッシュ!)
こんにちは、ネーさです。
ツアー・オブ・ジャパン2015の総合優勝は、
ミルサマ・ポルセイエディゴラコールさん
(国籍はイラン、所属チームはダブリスペトロケミカル)!
2年連続の総合優勝となりました。
「おめでとうございまスゥ!」
「ぐる~!」(←訳:拍手~!)
ジロ・ディ・イタリアの方は、休養日で選手さんたちも朝寝坊?
かと思われますので、
本日は、この一冊でゆ~っくりと読書タイムを、どうぞ~!
―― ナポレオンに背いた黒い将軍 ――
著者はトム・リースさん、原著は2012年に、日本語版は2015年4月に発行されました。
英語原題は『The Black Count Glory,Revolution,Berryayal,and The Real Count of Monte Cristo』、
『忘れられた英雄アレックス・デュマ』と日本語副題が付されています。
いやあ、とんでもない御方がいたものですね!
「くろいィ~しょうぐんッ??」
「がるるぐぅるるぅるる?」(←訳:もしやヴェネツィアの?)
黒い将軍、と聞いてイメージされるのは、
まずシェイクスピアさんの戯曲に登場する
悲劇の将軍オセローさん、でしょうか。
ですが、『オセロー』はあくまでフィクションだよね~、
なぁんて思っていると……
いたのです。
現実に、白人中心のヨーロッパの大国で、
自身の武勇を以って将軍の座に上りつめた人物が。
アレクサンドル・デュマさん――
フランス革命軍の将軍です。
「むゥ? そのなまえはァ~…」
「ぐるるるがるぅ?」(←訳:文豪さんでしょ?)
『三銃士』『モンテ・クリスト伯』で知られる作家のデュマさんは
デュマ将軍の息子さん。
名前がね、父も子もアレクサンドルなのですが、
父のデュマ将軍はアレックスと名乗ることを好んでいました。
文豪デュマさんの盛名の影に隠れ、
いまはもう忘れられた存在となっているデュマ将軍。
著者・リースさんは、文豪デュマさんが著した自叙伝を読み、
強烈な印象を受けました。
4歳で父を喪った文豪デュマさんの、衝撃的な記憶――
しかし、文豪デュマさんの想いも将軍デュマさんの功績も、
21世紀の現在では。
「わすれられちゃッたッ??」
「がるるぐるるがるる~…」(←訳:記録もあまり無いし~…)
デュマ将軍の生涯を調べねば!
著者リースさんは、おスランスらしい混沌する地方行政と戦い、
遺された資料から将軍の辿った道を
一歩また一歩と明らかにしてゆきます。
アレックス・デュマさんの実父は、
フランスの貴族、パイユトリー公爵である
アレクサンドル=アントワーヌ・ダヴィさん。
母は、フランスの植民地サン=ドマングに暮らす奴隷、
マリー=セセット・デュマさん。
「むむゥ! するとッ!」
「ぐぅるるがるるぐる!」(←訳:デュマは母方の名前!)
どのような思いで、将軍デュマさんが母方の名字を名乗ったのか。
そして、その名を受け継いだ子の文豪デュマさん、
文豪デュマさんの子にして『椿姫』の作者デュマ・フィスさん。
バイユトリー公爵に始まるデュマ家の歴史は、
フランス共和国誕生の歴史と連動します。
波乱、混乱、王と民衆、
恐怖と失望、国家の成立――
「あまりにもォ、ものすごいィ!」
「がるるる!」(←訳:大ドラマ!)
この御本、ノンフィクションではありますが、
これ以上は説明しない方がよいでしょう。
デュマ将軍の、劇的すぎる人生を、
活字マニアの皆さま、
どうか御自身で読み、知ってください。
おそらく今年のノンフィクション本ジャンルでは
BESTに挙げられる作品です。
ぜひ!