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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

靴がすり減るお仕事、って?

2014-01-26 21:43:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はしるのがァ、おしごとッ!」
「がるる!ぐっるがるるるぐる!」(←訳:虎です!走って吠えるのです!)

 こんにちは、ネーさです。
 ……あのね、テディちゃ、虎くん、
 どうも大いなる誤解があるようだわ。
 本日の読書タイムで御紹介するのは“熱血!”モノとは違うのよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



            ―― 花咲小路一丁目の刑事 ――



 著者は小路幸也さん、2013年11月に発行されました。
 以前に御紹介しました『花咲小路四丁目の聖人』に続く
 《花咲小路》シリーズの第二作目です。

「わはァ! ひょうしィがァ、きゃわゆいィ~♪」
「ぐるぅるがる!」(←訳:オシャレだね!)

 お洒落で愛らしい装画は上杉忠弘さん、
 装丁を担当したのはbookwallさん。
 
 この表紙画に描かれているのは、
 シリーズ第一作『花咲小路四丁目の聖人』と同じく、
 花咲小路(はなさきこうじ)なる商店街です。

 地方都市には珍しくない、
 歴史ある商店街・花咲小路。
 何年か前までは、シャッターを下ろしたままのお店も目につき、
 寂れかけていたのですけれど、
 いかなるチカラが働いたのか、
 花咲小路商店街は息を吹き返し、
 そこそこ繁盛しているお店もあるようですよ。

「ふァいッ! あのおみせもォ、にぎやかァ~♪」
「がるぐるるるぐるる!」(←訳:人の出入りが多いよ!)

 ひっきりなしにお客さんが出入りしているのは、
 花咲小路一丁目北の西角に店舗を構える
 《和食処あかさか》さん。

 その《あかさか》さんに、
 つい最近、住人がひとり増えました。

 《あかさか》を切り盛りする老夫婦さんの孫、
 淳(じゅん)ちゃん。

 いえ、淳ちゃん、なぁんて呼んだら怒られるわね。
 赤坂淳さんのお仕事は、
 刑事さんなんですから。

「ひゃほゥ! ほんもののォ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:警察官さん!)

 花咲小路は、昔ながらの商店街。
 つまり、御近所付き合いがみごとに機能していて、
 商店街中に淳さんの職業は刑事であるってことが
 知れ渡っちゃってます。

 すると。
 警察に相談しにゆく、って程ではないけれど、
 どうにも気に懸る……
 そんな疑問や相談事が
 淳さんのもとに持ち込まれ始めました。
 非番でお休みの日に、ね。

「ぷふふッ♪ なァるほどォ~♪」
「がっるるぐる!」(←訳:やっぱりだね!)

   ウチの猫ちゃんがどこか他所のお家で御飯を貰ってるらしいの!
   どこのお家なのかしら?

 
   高級スーツをオーダーする謎の紳士の正体は?

   本屋さんにレモンやミカンを置いていったのは誰?

「たしかにィ~…」
「ぐるるぐるぅ……」(←訳:微妙な謎だぁ……)

 非番の淳ちゃん、いえ、淳さんをサポートするのは、
 花咲小路商店街のユニークな住人さんたち。
 “熱血”ジャンルからはちょいとハズレちゃってますが、
 粋でオシャレな謎解き物語を、
 ミステリ好きな御方は、ぜひ!

 あ、シリーズ一作目『花咲小路四丁目の聖人』もおすすめですよ~♪

「はなさきこうじィにはァ~」
「がるるぐるるがるるる!」(←訳:今後も何かが起きそう!)