「こんにちわァ、テディちゃでス!
ふぱァ! いいんでスかッ!」
「がるる!ぐるぐるぅぐる??」(←訳:虎です!バラしちゃうの??)
こんにちは、ネーさです。
いいのかバラしちゃっても?
怒られるんじゃないのか作者さんに??
本日の読書タイムは、
そう心配したくなっちゃう一冊を御紹介いたしましょう♪
さあ、こちらを、どうぞ~!
―― 名作うしろ読み ――
著者は斎藤美奈子さん、2013年1月に発行されました。
この御本の基本テーマは、
《名作をうしろから読む》
つまり、
名作と謳われる作品の〘結びの一文〙を
あらためて読み直してみよう!
とでも申しましょうか。
「むすびッってェいうとォ~…」
「ぐるるがるる、ぐる?」(←訳:お話の終わり、だね?)
よく、
一行目から傑作と分かった!
出だしからして名文である!
などという言い方をしたします。
作家さんが全身全霊をこめて
原稿用紙の上に記した最初の一文……
そして、その対角線上にあるのが、
結びの、
物語を締め括る一文――エンディング。
著者・斎藤さんがこの御本で取り上げるのは、
名作のエンディングです。
或いは、読み手の側からすれば、
作品の後ろ姿、ともいえるシーンですね。
「ばらしちゃッてェ、いいのッ??」
「ぐるるがぅる!」(←訳:怒られちゃう!)
大丈夫!
名作は、名作であるがゆえに強靭です!
エンディングシーンを知られたくらいでは、その評価は揺らぎません。
それに、誰もが一度は読んだことがある、
活字マニアさんには既によく知られている、
そんな作品ばかりですから、
この際、つくづくと読み直し、味わい直してみるのもいいか、と
御本をひもといてみれば……
いきなり、ノックアウトされます!
夏目漱石さん著『坊ちゃん』の、結びの文に!
《だから清の墓は小日向の養源寺にある。》
井上ひさしさんが日本文学史上もっとも美しい『だから』だと評したこの文章を、
著者の斎藤さんも、その通りだと思う、と言っています。
「だからがァ、うつくしいィ??」
「がるぐるぅ??」(←訳:どうしてぇ??)
斎藤さんの解説を一読すれば、
ああ、そうだ、本当にそうだ、と納得させられます。
坊ちゃんと、ばあやの清(きよ)さん……
このエンディングの読み方次第で、
すべてが変わってくる……!
「ひゃくはちじゅうどォ!」
「ぐるるる!」(←訳:違う顔に!)
他にも、
司馬遼太郎さん著『竜馬がゆく』、
小林多喜二さん著『蟹工船』、
牧野富太郎さん著『牧野富太郎自叙伝』、
小川未明さん著『赤いろうそくと人魚』、
江戸川乱歩さん著『押絵と旅する男』、
エーリヒ・ケストナーさん著『点子ちゃんとアントン』……
「うむゥ! ふどうのォ、めいさくゥ!」
「がるるがるるぐる!」(←訳:ダイヤモンドだよ!)
胸を衝かれる結びの一文は数々ありますが、
皆さまもきっとよく御存じの、
あの作品のエンディングをもって
今日の読書タイムの結びに代えさせていただきましょう。
おとなもこどもも、
知らぬ者はなかろうあの作品です!
新美南吉さん著『手袋を買いに』より――
《『ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら』とつぶやきました。》
ふぱァ! いいんでスかッ!」
「がるる!ぐるぐるぅぐる??」(←訳:虎です!バラしちゃうの??)
こんにちは、ネーさです。
いいのかバラしちゃっても?
怒られるんじゃないのか作者さんに??
本日の読書タイムは、
そう心配したくなっちゃう一冊を御紹介いたしましょう♪
さあ、こちらを、どうぞ~!
―― 名作うしろ読み ――
著者は斎藤美奈子さん、2013年1月に発行されました。
この御本の基本テーマは、
《名作をうしろから読む》
つまり、
名作と謳われる作品の〘結びの一文〙を
あらためて読み直してみよう!
とでも申しましょうか。
「むすびッってェいうとォ~…」
「ぐるるがるる、ぐる?」(←訳:お話の終わり、だね?)
よく、
一行目から傑作と分かった!
出だしからして名文である!
などという言い方をしたします。
作家さんが全身全霊をこめて
原稿用紙の上に記した最初の一文……
そして、その対角線上にあるのが、
結びの、
物語を締め括る一文――エンディング。
著者・斎藤さんがこの御本で取り上げるのは、
名作のエンディングです。
或いは、読み手の側からすれば、
作品の後ろ姿、ともいえるシーンですね。
「ばらしちゃッてェ、いいのッ??」
「ぐるるがぅる!」(←訳:怒られちゃう!)
大丈夫!
名作は、名作であるがゆえに強靭です!
エンディングシーンを知られたくらいでは、その評価は揺らぎません。
それに、誰もが一度は読んだことがある、
活字マニアさんには既によく知られている、
そんな作品ばかりですから、
この際、つくづくと読み直し、味わい直してみるのもいいか、と
御本をひもといてみれば……
いきなり、ノックアウトされます!
夏目漱石さん著『坊ちゃん』の、結びの文に!
《だから清の墓は小日向の養源寺にある。》
井上ひさしさんが日本文学史上もっとも美しい『だから』だと評したこの文章を、
著者の斎藤さんも、その通りだと思う、と言っています。
「だからがァ、うつくしいィ??」
「がるぐるぅ??」(←訳:どうしてぇ??)
斎藤さんの解説を一読すれば、
ああ、そうだ、本当にそうだ、と納得させられます。
坊ちゃんと、ばあやの清(きよ)さん……
このエンディングの読み方次第で、
すべてが変わってくる……!
「ひゃくはちじゅうどォ!」
「ぐるるる!」(←訳:違う顔に!)
他にも、
司馬遼太郎さん著『竜馬がゆく』、
小林多喜二さん著『蟹工船』、
牧野富太郎さん著『牧野富太郎自叙伝』、
小川未明さん著『赤いろうそくと人魚』、
江戸川乱歩さん著『押絵と旅する男』、
エーリヒ・ケストナーさん著『点子ちゃんとアントン』……
「うむゥ! ふどうのォ、めいさくゥ!」
「がるるがるるぐる!」(←訳:ダイヤモンドだよ!)
胸を衝かれる結びの一文は数々ありますが、
皆さまもきっとよく御存じの、
あの作品のエンディングをもって
今日の読書タイムの結びに代えさせていただきましょう。
おとなもこどもも、
知らぬ者はなかろうあの作品です!
新美南吉さん著『手袋を買いに』より――
《『ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら』とつぶやきました。》