テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 庭の陽光 ~

2013-04-03 21:37:24 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥッ! たいへんなァおてんきィでしたッ!」
「がるる!ぐるるがるぐるるるー!」(←訳:虎です!皆さま無事でしたかー!)

 こんにちは、ネーさです。
 日本のみならず、ヨーロッパもこの春は荒天なのだそうですが、
 本日の読書タイムでご紹介いたしますのは、
 肩先に感じる温かな木洩れ日のような御本ですよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



  
                ―― 小鳥来る日 ――



 著者は平松洋子さん、2013年1月に発行されました。
 2011年4月から2012年12月にかけて
 毎日新聞日曜版に掲載された文章を一冊にまとめたエッセイ集です。

「てーまッ、いろいろォ、でス!」
「ぐるるるぅがるがる!」(←訳:バラエティ豊かです!)

 掲載紙面の都合だったのでしょうか、
 エッセイ一編が、
 実にシャッキリと、
 慌てず焦らず、
 日曜の朝のひとときに読了できる、
 ここちよい分量に整えられています。

 著者・平松さんが取り上げるテーマは、
 季節のお話、
 旅行のお話、
 コスメのお話……
 守備範囲に限界なし!といった感じですね♪

「おいしィもののォ、おはなしィ~♪」
「がるぐるる!」(←訳:映画のお話!)

 御本の内容は大きく、
 『猫の隊列が通る庭』
 『靴下を食べる靴』
 『文庫本、風呂に浸かる』
 『小鳥来る日』
 という、四つのパートに分かれています。

 中でも、
 巻頭に近い位置に収録されている一編
 『猫の隊列が通る庭』の素晴らしさときたら!

「にゃんこがァ、くるのでスかッ?」
「ぐるる?」(←訳:お庭に?)

 平松さんのお家の庭を
 悠然と進むネコたちの列。

 お母さんニャンコと、
 その子ネコたち四匹と思われる、
 計五匹の一列縦隊です。

 なんともほほえましい、と平松さんの心を和ませたその隊列は、
 秋の到来とともに変化し、
 そして翌年の初夏を迎える頃になると……。

「おにわにィ、きたのはァ~…!」
「がる、ぐる……!」(←訳:風と、花と……!)

 はたして、
 平松さんのお庭へ、こころのうちへ、
 何者が訪れたのか――

 何度も読み返してしまう美しい文章です!

「わすれられないィ、おはなしィッ!」
「ぐっるがるるる!ぐるるるる!」(←訳:行ってみたいね!このお庭に!)

 巻末の
 『Kさんからの手紙――あとがきに代えて』も
 どうぞ読み逃しなきよう!
 エッセイ好きの活字マニアさんに、
 全力でおすすめ!いたします~♪



 
コメント
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