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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

新星さんに、拍手を!

2012-10-28 23:15:42 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はじまッたのでスよォ~!」
「がるる!ぐるっがる!」(←訳:虎です!始まったよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、始まりましたね、10月27日から《読書週間》が!
 ではでは、張り切って今日も読書タイムとまいりましょう♪
 こちらを、どうぞ~!

  


 
                  ―― デッドマン ――


 
 著者は河合莞爾(かわい・かんじ)さん、2012年9月に発行されました。
 『DEAD MAN』と英題名が付されています。
 御本のカヴァーにも表記されておりますように、
 『第32回横溝正史ミステリ大賞』の大賞受賞作品であり、
 著者・河合さんのデビュー作!

「わおゥ! たいしょうゥじゅしょうッ、おめでとうございまスゥ!」
「ぐるがるるぐるるがるー!」(←訳:おめでとうございまーす!)

 昭和ミステリ界の巨星・横溝正史さんの御名を冠し、
 1981年から続く『横溝正史ミステリ大賞』。
 ときには『受賞作なし』として、
 賞の授与を見送ることも辞さない、
 厳格な審査で知られている賞ですね。

 けれど、第32回目となる今年2012年は、
 河合莞爾さん著『デッドマン』、
 菅原和也さん著『さあ、地獄へ堕ちよう』と、
 2作品が大賞受賞となりました!

「どんなァ、おはなしィ、でスかッ??」
「ぐるるがるるるがるっ?」(←訳:どんな探偵さんかなっ?)

 いつものように、
 禁ネタばれ!と我が身を戒めつつ、
 出来る範囲内で説明を試みますと……

 久しぶりに優れた“警察小説”に出会えたわー!
 というのが、私ネーさの感想です。

「ふむむゥ? けいさつゥしょうせつッ!」
「がるがるぐるるっ!」(←訳:そう来たですかっ!)

 近年の警察小説は、
 警察組織内部でのパワーゲームや
 政治的な側面が強調されているものが多くて、
 それはそれで面白い代わりに、
 ミステリの色合いはやや薄まっていたように思います。

 でも、ですね、
 エラリ-・クイーンさんと父親のクイーン警視さんがタッグを組み、
 次々と難事件を解決してゆく、
 そういった物語も捨て難いじゃありませんか♪

「いいでスねェ、くいーんぱぱさんッ♪」
「ぐるるーがるがる!」(←訳:エラリーさんもね!)

 この御本で、クイーンさん父子にも似た役割をひとりで務めるのは、
 警視庁捜査一課所属の警部補、鏑木鉄生(かぶらぎ・てつお)さん。

 鏑木警部補は、
 同僚の正木正也(まさき・まさや)警部補、
 部下の姫野広海(ひめの・ひろみ)刑事、
 プロファイラーの澤田時雄(さわだ・ときお)さんとともに、
 或る凶悪な連続事件の捜査に取り組んでいます。
 目撃情報や遺留品などの証拠物が殆どない、
 動機も不明、という
 不可解な事件を――

「ふゥ~、かいけつゥ、できるでスかッ??」
「ぐるぐるがるるるぐるるっ!」(←訳:とにかく情報収集しなきゃ!)

 刑事さんたちのやりとりの中には、
 さり気なくユーモアも織り込まれ、
 私たち読み手のテンションも上がります。
 エンタ度も、終盤に向かうにつれますますアップ!
 上級ミステリマニアさんのお眼鏡にも
 きっと適うはずの一冊、
 活字マニアの皆さまに、おすすめですよ!

「もッともッとォ、よみたいィでスねッ!」
「がるぐるるがるぐるるー!」(←訳:この警部補さん好きだー!)

 シリーズ化を希望したくなる御本でもあります♪
 ぜひ一読を~!