「こんにちわァ~、テディちゃでスゥ~…
あうゥ~…なつやすみィがァ~…」
「がるる!ぐるっがっるるる~!」(←訳:虎です!終わっちゃうよ~!)
こんにちは、ネーさです。
8月最後の週末がやって来ちゃいましたね。
暑さのあまり、いまひとつ実感が湧きませんが、
本日の読書タイムでは、
夏休みと同じように、
終わってほしくない!!
と叫びたくなる一冊を御紹介いたしましょう。
さあ、こちらを、どうぞ~!

―― サラダ好きのライオン ――
文は村上春樹さん、画は大橋歩さん、2012年7月に発行されました。
『村上ラヂオ3』と副題が付されたこの御本は、
雑誌an anに掲載されていたエッセイと画がなんとも心地良くて、
2012年のベストエッセイ賞は決定的ですね!
「だいにんきィ、れんさいィ、でしたでス!」
「がるがる!」(←訳:うんうん!)
「でもォ……さらだァ? らいおんッ??」
「ぐるがるー?」(←訳:何のことー??)
題名『サラダ好きのライオン』が登場するのは、
冒頭に収録された作品《忘れられない、覚えられない》。
こんな風に記されているのです。
―― 眠れない夜は僕にとって、サラダ好きのライオンくらい珍しい ――
「ふむっふむッ!
らいおんくんはァ、にくしょくゥでスからッ!」
「がるるぐるるっるぐるがるー」(←訳:サラダは好きじゃないかもねー)
どうやら寝付きが良い体質らしい?村上さんの筆は、
就寝の間際に限って浮かぶグッドアイディアの話題から
作曲家ベルリオーズさんの悲劇に飛びます。
ベルリオーズさん、
夢の中で交響曲を作曲!
目が覚めたときも、
第一楽章を丸ごと思い出すことができました!
ああ、でも、
彼には作曲に専念できない理由があったのです。
それは……
「べるりーおじさんッ、かわいそうゥッ!」
「ぐるぐるがるる……」(←訳:ホントに悲劇だ……)
他にも、ライオンくんが出てくる作品がありますよ。
『シェーンブルン動物園のライオン』と題された一編では、
村上さん、
なんと極至近距離で雌ライオンと対峙する事態となります。
場所はウィーン、
季節は寒波襲来の晩秋、
殆ど観客のいない動物園で
何が起こったのかといえば――
「ちょッとォ、しゅーるゥ、でス!」
「ぐるぐるがる!」(←訳:不思議な光景!)
音楽のおはなし。
鞄のおはなし。
ホノルルのトライアスロンのおはなし。
テレビには出ない、というおはなし。
なぜ人は走るのか?というおはなし。
投げ上げられたボールが
ゆっくり、ゆっくり、弧をえがいて青空を横切ってゆくのを見るような、
うつくしいおはなしたち。
そして、大橋さんの画もうつくしさも、格別です!
エッセイ好きな活字マニアさんも
村上さん大好き!な御方も
ぜひぜひ、読み逃しなく~!
「やッぱりィ、ことしのォ、いちばんッ!」
「ぐるる!」(←訳:だよね!)
どうか、またいつか、anan誌上で連載が再開されますように!
あうゥ~…なつやすみィがァ~…」
「がるる!ぐるっがっるるる~!」(←訳:虎です!終わっちゃうよ~!)
こんにちは、ネーさです。
8月最後の週末がやって来ちゃいましたね。
暑さのあまり、いまひとつ実感が湧きませんが、
本日の読書タイムでは、
夏休みと同じように、
終わってほしくない!!
と叫びたくなる一冊を御紹介いたしましょう。
さあ、こちらを、どうぞ~!

―― サラダ好きのライオン ――
文は村上春樹さん、画は大橋歩さん、2012年7月に発行されました。
『村上ラヂオ3』と副題が付されたこの御本は、
雑誌an anに掲載されていたエッセイと画がなんとも心地良くて、
2012年のベストエッセイ賞は決定的ですね!
「だいにんきィ、れんさいィ、でしたでス!」
「がるがる!」(←訳:うんうん!)
「でもォ……さらだァ? らいおんッ??」
「ぐるがるー?」(←訳:何のことー??)
題名『サラダ好きのライオン』が登場するのは、
冒頭に収録された作品《忘れられない、覚えられない》。
こんな風に記されているのです。
―― 眠れない夜は僕にとって、サラダ好きのライオンくらい珍しい ――
「ふむっふむッ!
らいおんくんはァ、にくしょくゥでスからッ!」
「がるるぐるるっるぐるがるー」(←訳:サラダは好きじゃないかもねー)
どうやら寝付きが良い体質らしい?村上さんの筆は、
就寝の間際に限って浮かぶグッドアイディアの話題から
作曲家ベルリオーズさんの悲劇に飛びます。
ベルリオーズさん、
夢の中で交響曲を作曲!
目が覚めたときも、
第一楽章を丸ごと思い出すことができました!
ああ、でも、
彼には作曲に専念できない理由があったのです。
それは……
「べるりーおじさんッ、かわいそうゥッ!」
「ぐるぐるがるる……」(←訳:ホントに悲劇だ……)
他にも、ライオンくんが出てくる作品がありますよ。
『シェーンブルン動物園のライオン』と題された一編では、
村上さん、
なんと極至近距離で雌ライオンと対峙する事態となります。
場所はウィーン、
季節は寒波襲来の晩秋、
殆ど観客のいない動物園で
何が起こったのかといえば――
「ちょッとォ、しゅーるゥ、でス!」
「ぐるぐるがる!」(←訳:不思議な光景!)
音楽のおはなし。
鞄のおはなし。
ホノルルのトライアスロンのおはなし。
テレビには出ない、というおはなし。
なぜ人は走るのか?というおはなし。
投げ上げられたボールが
ゆっくり、ゆっくり、弧をえがいて青空を横切ってゆくのを見るような、
うつくしいおはなしたち。
そして、大橋さんの画もうつくしさも、格別です!
エッセイ好きな活字マニアさんも
村上さん大好き!な御方も
ぜひぜひ、読み逃しなく~!
「やッぱりィ、ことしのォ、いちばんッ!」
「ぐるる!」(←訳:だよね!)
どうか、またいつか、anan誌上で連載が再開されますように!