「ふんしょッ! えいッえいッ!」
「がるるるっ!」
……あのぅ、テディちゃに虎くん?
また何の騒ぎですの?
「あッ、ネーさ!
ただいまァ、しもばしらァ、ぶッとばしィちゅうゥ~でス! とりゃッ!」
「がるるっ!」(←訳:がしがしっ!)
ええ、今朝の東京・多摩地方は、そりゃもーう寒うございましたとも。
霜柱だってバリバリに……って、踏んで遊ばなくてもいいですから!
「ちぇッ、おもしろいィのにィ!」
「がるっ!」(←訳:だよねっ!)
冷え込む冬の気候は忘れて、さあ、本日ご紹介いたしますのは……夏のおはなし!
こちらを、どうぞ~!
―― 僕たちの旅の話をしよう ――
著者は小路幸也さん、’09年10月に発行されました。
『東京バンドワゴン』シリーズで知られる小路さんの、文庫書き下ろし作品です。
「あはッ!
ふるほんやさんッ、でてくるのでスかァ~♪」
「がるる~!」(←訳:出てくるといいな!)
いえいえ、『バンドワゴン』ファンさんにはちょっと残念なのですが、
今回、古本屋さんは舞台とはなりませんでした。
この御本の舞台となっているのは……
《空の道》でしょうか。
「おそらッ?」
「がる~っ?」(←訳:大空ってこと?)
都会からは遠く離れた山奥の、
小さな村に住むひとりの女の子。
彼女と、東京に住み暮らす3人の少年少女たちをつないだのは、
赤い風船でした。
藤倉舞(ふじくら・まい)ちゃんが、空へ飛ばしたのは
手紙をつけた赤い風船――
風船は偶然にも、同年代の小学生、
芳野健一(よしの・けんいち)くん、
喜田麻里安(きだ・まりあ)ちゃん、
米沢隼人(よねざわ・はやと)くんの手元に届きました。
舞ちゃんの手紙に応え、
健一くんたちがそれぞれに返事を送ったことから、
遠方の舞ちゃんと、
東京の3人の間に絆が結ばれます。
いつか会えたらいいね!と。
「うむッ!
おともだちにィ、なりたいィでス!」
「がるがるっ!」(←訳:きっと楽しい!)
となれば、夏休みを利用して、
3人の東京っ子たちは舞ちゃんの家へと冒険旅行~♪
一生の思い出となる黄金の夏の始まり始まり~♪
……そんな展開になりそうなものですが。
「えッ? ならないィのでスかッ?」
「がるっ?」(←訳:どうなるのっ?)
健一くん、麻里安ちゃん、隼人くん、
彼らの《家》に波風が立ち、
冒険旅行どころではなくなってしまった、のです。
互いを思い遣りつつ、
友人を危機から救い出そうと、
東京っ子たちは知恵を絞り、
舞ちゃんも彼らを手紙で励まします。
オトナのルール、大人の都合、
大人たちの身勝手と闘いながら……。
「うィ!
おとなッてェ、ほんとにィ、わがままッでスよゥ!」
「がるるるっ!」(←訳:言えてるよね!)
『東京バンドワゴン』の世界観ともちょっぴり重なっているような、
ほのかにミステリアスな香り漂う《冒険ものがたり》です。
3人が冒険に踏み出す前のステップに、
読み手さんは必ずや共感することでしょう。
現役小学生さん、
むかーし小学生だった方々にも、おすすめの一冊です♪
「しょうがッこうゥ、いッたことないィ、くまもォ、ぜひッ!」
「がるる~るっ!」(←訳:人間って不思議だね!)
「がるるるっ!」
……あのぅ、テディちゃに虎くん?
また何の騒ぎですの?
「あッ、ネーさ!
ただいまァ、しもばしらァ、ぶッとばしィちゅうゥ~でス! とりゃッ!」
「がるるっ!」(←訳:がしがしっ!)
ええ、今朝の東京・多摩地方は、そりゃもーう寒うございましたとも。
霜柱だってバリバリに……って、踏んで遊ばなくてもいいですから!
「ちぇッ、おもしろいィのにィ!」
「がるっ!」(←訳:だよねっ!)
冷え込む冬の気候は忘れて、さあ、本日ご紹介いたしますのは……夏のおはなし!
こちらを、どうぞ~!
―― 僕たちの旅の話をしよう ――
著者は小路幸也さん、’09年10月に発行されました。
『東京バンドワゴン』シリーズで知られる小路さんの、文庫書き下ろし作品です。
「あはッ!
ふるほんやさんッ、でてくるのでスかァ~♪」
「がるる~!」(←訳:出てくるといいな!)
いえいえ、『バンドワゴン』ファンさんにはちょっと残念なのですが、
今回、古本屋さんは舞台とはなりませんでした。
この御本の舞台となっているのは……
《空の道》でしょうか。
「おそらッ?」
「がる~っ?」(←訳:大空ってこと?)
都会からは遠く離れた山奥の、
小さな村に住むひとりの女の子。
彼女と、東京に住み暮らす3人の少年少女たちをつないだのは、
赤い風船でした。
藤倉舞(ふじくら・まい)ちゃんが、空へ飛ばしたのは
手紙をつけた赤い風船――
風船は偶然にも、同年代の小学生、
芳野健一(よしの・けんいち)くん、
喜田麻里安(きだ・まりあ)ちゃん、
米沢隼人(よねざわ・はやと)くんの手元に届きました。
舞ちゃんの手紙に応え、
健一くんたちがそれぞれに返事を送ったことから、
遠方の舞ちゃんと、
東京の3人の間に絆が結ばれます。
いつか会えたらいいね!と。
「うむッ!
おともだちにィ、なりたいィでス!」
「がるがるっ!」(←訳:きっと楽しい!)
となれば、夏休みを利用して、
3人の東京っ子たちは舞ちゃんの家へと冒険旅行~♪
一生の思い出となる黄金の夏の始まり始まり~♪
……そんな展開になりそうなものですが。
「えッ? ならないィのでスかッ?」
「がるっ?」(←訳:どうなるのっ?)
健一くん、麻里安ちゃん、隼人くん、
彼らの《家》に波風が立ち、
冒険旅行どころではなくなってしまった、のです。
互いを思い遣りつつ、
友人を危機から救い出そうと、
東京っ子たちは知恵を絞り、
舞ちゃんも彼らを手紙で励まします。
オトナのルール、大人の都合、
大人たちの身勝手と闘いながら……。
「うィ!
おとなッてェ、ほんとにィ、わがままッでスよゥ!」
「がるるるっ!」(←訳:言えてるよね!)
『東京バンドワゴン』の世界観ともちょっぴり重なっているような、
ほのかにミステリアスな香り漂う《冒険ものがたり》です。
3人が冒険に踏み出す前のステップに、
読み手さんは必ずや共感することでしょう。
現役小学生さん、
むかーし小学生だった方々にも、おすすめの一冊です♪
「しょうがッこうゥ、いッたことないィ、くまもォ、ぜひッ!」
「がるる~るっ!」(←訳:人間って不思議だね!)