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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ちびブタがトナカイでジングルベル!

2007-12-13 22:59:28 | おまつり
 ……画像中央に注目を!
 御覧になれますでしょうか、このちびちゃんが?
 ちびッこ過ぎて、写真に撮るのが困難至難です。

「ネーさッ、これはッ」

 これはね、テディちゃ、ガラス細工くん、なんです。
 たぶん、ブタくんだと思うのですけれど、
 よーく見て下さいな。
 頭のところに、枝分かれした小さなツノがくっついてるでしょ?

「つのッ! もしやッ??」

 トナカイくんに化けてるつもりのブタくん……
 なんでしょうね。

「こぶたァとなかいッ!」

 それにつけても、小さい!
 ブタくん、ちびちびです!
 計測してみましたら、
 体長15㎜(尻尾込みで)
 体高13㎜(ツノも含めて)
 体重 ?(測定不能)!

「ちょ~ちびッ!でスッ」

 誰がどうやって作っておられるのでしょう?
 製作現場を見てみたいものです……すごいなあ♪

「わんだふるッでスねッ!」

 本日、雑貨屋さんで
 あっ!これは!と、一目惚れしてしまいました。
 買わないと後悔する!と直感し、
 レジへダーッシュ!!
 
「ふわァ……」

 お店のひとの話によりますと、
 もうすぐお正月モチーフのガラス細工も続々入荷するそうです。
 楽しみですね!

「たいへんッ!
 ネーさのォ、おさいふ、かくさなくちゃッ!」

桃山&お江戸のモード仕掛け人。

2007-12-13 13:47:54 | ブックス
「ふぁッしょんりーだー……?
 むかァーしにも、そういうの、あッたのでスか、ネーさ?」

 あったんです、テディちゃ。
 いえ、居た、というべきでしょうね。
 本日ご紹介しますのは、服飾の流行源についての御本なのです。



      ―― 桃山・江戸のファッションリーダー ――


 
 著者は森理恵さん、’07年10月に刊行された作品です。
 副題には『描かれた流行の変遷』とありますね。

「えどじだいにもォ、りゅうこォ、あッたのでスね」

 勿論ありましたよ。
 戦乱が治まり、世情がやや安定してきた桃山時代、
 それに続く江戸時代、
 当時のモードを牽引する役を担っていたのは誰であったのか。
 著者の森さんの研究は刺激的です。

 おおまかに言いますと、
 江戸期の流行を作っていたのは遊女さんたち、だというのが、
 今までの通説とされていたのです。
 まあ、異論もあるにはあったんですが……。

「ふんふン?」

 この御本で森さんは、ファッションリーダーは別にいたのだ!と
 資料をもとに指摘しているのです。
 
 武家のお小姓衆、従者たちがそれである、と。

「えェ~?
 おとこのひとォ、でスかァ?」

 また、歌舞伎役者さんたちも、
 流行の鍵を握る存在でした。
 彼ら役者さんたちも、男性ですね。
 女性は総じて、むしろ《後追い》の立場であったと
 森さんは考えておられるようです。
 
 何やら意外に思えます――
 日本の服飾史を動かしていたのは
 女性にあらず、
 実は……男性陣だった?!

 驚き、感心しつつも、
 資料として掲載されている画
 『十二ヶ月風俗図』(伝土佐光吉筆/重文指定)を
 あらためて眺めてみれば。

「わァ~、はでェ、でスぅ~」

 そうですね。
 この中の御小姓衆の衣のきらびやかなこと!
 十二ヶ月、すなわち十二の図それぞれに、
 着飾ったお小姓さんたちが各月の風習とともに描かれています。
 十二ヶ月分で、のべ人数、200は超えていますね。
 その200名すべてが、
 各々異なる図柄の小袖や袴を着けているとおぼしい……

「ひゃァ~!」

 成る程、ですね。
 これでは世に影響を与えるのも必然だったでしょうか。
 おしゃれ好きのお小姓さんたち、
 現代の女子高生に近い存在だったのかも知れません。

 カラー図版が少ないのが、なんとも惜しまれます。
 ネーさは実物の『十二ヶ月風俗図』を見たくなりました。
 (山口蓬春記念館に所蔵されているそうです)

 和服や服飾史に興味がある御方には
 とても参考になる一冊ではないでしょうか。
 歴史マニアさん、大河ドラマファンさんにも断然お奨めいたします!

「どらま、みるたのしみ、
 ぐゥーんとォ、ふえるのでスよゥ!」