テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

柚子パワー。

2007-12-22 22:52:09 | おまつり
「ゆずッ!
 そうだァ! ネーさ、きょうはァ、え~とォ」

 冬至ですよ、テディちゃ。
 そして、冬至といえば、柚子湯にカボチャ、でしょう。
 
「かぼちゃ、ゆうごはんでェ、たべたでス♪」
 
 カボチャは、地域によって食べたり食べなかったり、
 色々らしいんですけど、
 ここ東京の西部では食べるご家庭が多いようです。
 残るは、柚子湯。

「これェ、いいにおいィ、するでスゥ」

 はい、良い香りのする、きれいな黄金色の実ですね。
 お風呂にドポンしちゃうのは、勿体無い気もしますが、
 健康を祈願しつつ、
 柚子のお湯で温まりましょう。

「ありがたやァありがたやァ」
 
 皆様も、柚子湯につかって病魔退散!家内安全!
 風邪もインフルエンザも蹴飛ばしちゃってください!

「ぬくぬくッ、でねッ♪」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にやり!の江戸絵画。

2007-12-22 13:53:28 | ブックス
 ここ数年、江戸絵画の評価はうなぎ上りで、大人気ですね。

「じゃくちゅうさんッ、でスね!
 テディちゃもォ、きょうとでみましたよォッ! ネーさ!」

 そうでしたね、私たちが今夏京都で鑑賞しました若冲さんが、
 一番の注目株でしょうか。
 本日ご紹介するこちらの一冊で、そのあたり、
 もっと掘り下げてみましょう――


  
       ―― 江戸絵画万華鏡 戯画の系譜 ――


 
 著者は榊原悟さん、’07年11月発行の新刊です。

 江戸絵画と申しましても、江戸期は長うございます。
 東の江戸、西の名古屋、京都と、都市も多うございました。
 画家さんの画風も、場所や年代、流派で大きく異なります。

「ほくさいさんッ! ゆうめいでスよッ」

 はい、そうですね、北斎さんは江戸のお人。
 あの若冲さんは京都のお人。
 辿った道は全く別の画道でしたが、
 二人ともに《戯画》はお好きだったのでしょう。

「ぎがッ?」

 戯画――『ぎが』、もしくは『ざれえ』と言う人もいます。
 こういう、ちょっとおふざけ、な画は、
 日本絵画の伝統でもあるのですね。
 国宝『鳥獣戯画絵巻』は、戯画界のビックスターです。

 この御本では江戸期の戯画を集め、
 ええッと読み手を呆れさせ、或いは、
 あ~、あの画家さんらしい、と笑わせてくれます。

 だまし絵の完成度に、驚かされました。
 安野光雅さんみたいです!
 いえ、安野さんが戯画の継承者であったのか、と納得しました。
 なるほど……戯画の系譜は想像以上に長く、強靭そうです。

 ネーさ的には、表紙の長澤芦雪さんの画が嬉しいですね。
 若冲さんも応挙さんも大好きだけど、芦雪さんも大好き!
 芦雪さんは、今後もっと注目されてきますよ!

「とらのえ、でスね?」

 虎図襖……なのですが、
 コイツは猫だ!と唱える研究者の方もおられますね。

「にゃんこォ? これがッ?」

 その『?』や『!』が、戯画の真髄でしょう。

「?と!いッぱいィ、でスよゥ~」 

 日本画は趣味じゃないんだけど……という御方も、
 笑って、驚いて、の御本です。
 印刷も良質ですから、
 江戸絵画中級者以上の方々にもお奨めできますね。
 本屋さんで探す時は、美術書のコーナーへ!

「にゃんこのえ、
 すごーく、きになりまス……」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする