ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

猫の恩返しと騎士団長殺し

2019年02月28日 | Japanese Books


やっと読み終えた、Killing Commendatore。

↓新メニューになった行きつけのバー、元シェフだった新店長はかなりうるさい性格らしい



この2週間ほど、珍しく仕事を抱えすぎたせいか、声を失ってしまい・・・
会議とかは全部アシスタントに任せて行ってもらい、私は出来るだけ外出しないようにして仕事を進めながら、休憩時間に読んでいたら、最後一気に読み終えた。
感想は、内容がちゃんと把握できていないからかもしれないけれど、「これは不思議の国アリスだ」。
(村上春樹自身も、どこかの話で、猫の街に入ってしまう少年の話を引用していたが・・・)

↓メニューにはないが上の子のお気に入りのチーズトースト作ってくれた


騎士団長を読んで、ちょうどそんな感想を持っていた時、息子たちがハマった映画がアニメの「猫の恩返し」。
私はこのアニメの描き方があまり好きじゃないので得意な話ではないんだけれど、子供達はとても気に入った様子で、3回連続で見てた・・・・

↓チックタック?っていう三目並べに夢中、すぐ勝負が終わるので、なかなか面白い


騎士団長や猫の恩返しは、まさにアリスの世界。日常を離れて、ありえない世界に入っていくというのは、誰もが求めるロマンなんだろうか?


遥かなるケンブリッジ

2019年02月27日 | Japanese Books


ケンブリッジ、学生の頃にロンドンから電車に乗って行ったことがあって、懐かしくなって手にとってみた本。
学生時代、たまたま留学生の世話をしている同級生を通じて紹介された研究者がケンブリッジのなんとかカレッジの人で、ぜひ遊びに行くといいよ、って言われたのだ。
その人は南アフリカ人で、私が初めて話した黒人だったかもしれない。
名前はムサさん、小柄で、笑うと顔がくしゃくしゃになって、白い歯だけがやたら目立つのが印象的だった。

イギリスはいま注目を集めているし、ぜひミュージカルも観にまた行きたいんだけれど、もう15年くらい行ってないかも・・・・

↓週末プノンペンにいたので、久しぶりに地元プールへ


本の筆者の藤原さんは、日経かな?エッセイを読んだことがあって、とても気になっていた学者さん。

30代にケンブリッジで研究生活をしていた頃のことを書いているんだけれど、超面白い。
かなり頑固なタイプだし、自己主張しかしないし研究に没頭しているし、よく離婚されなかったなと思う。
イギリスの学校でいじめられている自分の次男(5歳)に対して、とにかく戦え、殴り返せって教育し続けたっていうのは、恐ろしい・・・・かわいそうな子ども。

研究者でも、数学っていうのは、延々と理論を追求していて、絵描きさんと同じかもしれない・・・回答があるというか、ゴールがあるのはいい。
ジェンダー専門家なんて、社会問題の追求だから、結果なんて出ないし、出た結果があってるのか間違ってることすら証明できないのである。

↓10年間かけて丁寧に性暴力被害者をおかっける調査をしている友人に講義に来てもらう


私も将来イギリスで勉強したいという希望があるので、研究生活に没頭できるって羨ましい・・・・・

プノンペンでの報告書お披露目会

2019年02月26日 | 男子に対する性暴力



男の子に対する性暴力の調査結果。



声が出なくなって5日目、1時間以上も発表できないので、リサーチチームの調査員や団体の人たちに話してもらう。
70人ほどの参加者は、ほとんどが社会福祉局の職員で、関心度も高い。



質問は、どうやって「安全」を判断して男の子たちに接触したのか、とか、これからどうアドボカシーをするかとか。
カウンセラーからは、かなり専門的な質問も出たのである。

これで、1年かかって関わってきた調査も、ほぼ終わり。

なんだか、ホッとするとともに、寂しい気分でもある。
いろんな経験をしたし、いろんな出会いがあったし、ネパールにも行かせてもらって勉強させてもらった。

調査員や団体職員とみんなで一生懸命時間をかけて生み出した調査。
これからどうなっていくのかは、保護者である団体に任せるしかない。

とは言っても、私にはすでに性的マイノリティの女性たちの調査が目の前にぶら下がっていて、そっちに完全集中なのである。

↓引っ張り出してきたアンテプリマの靴、なんで靴が調査に重要な関わりがあるんだろう・・・



性暴力調査の1年、長いようで早かった。

ボヘミアン・ラプソディ

2019年02月26日 | カンボジアの生活

ネットの同時配信と、テレビの前で速報を待っていた、今年のアカデミー賞。
意外性があって、とっても良かった今年の授賞式。

フライトでボヘミアン・ラプソディを見てから、すっかりクィーンにハマってしまい、動画で追っかけ回ってみてる。
10代の頃、当時はまだラジオの深夜番組とかで聞いていたのとはまた全然違う気分で聞けるなあと思うのである。



世界トップになった人たちのロックは、やはり凄い。
80年代に聞いていた頃は、フレディ・マーキュリーがどんな人か知らなかったし、エイズにも関心なかった。
映画を作って、改めてクィーンの素晴らしさを私たちに届けてくれたことに大感謝。
この映画がなかったら、延々とアルフィーとクラシックだけ聞く生活だったかもしれない。

しばらく、当分、クィーンにハマった生活なのである。
やはり最高のロックはすごい、言葉では表現できない素晴らしらがあるのであった。

「お母ちゃんが起きられなくなった」ー石川牧子さんの本

2019年02月25日 | Japanese Books



「お母ちゃんが起きられなくなった」は、アナウンサーをしてたらしい、石川牧子さんという方が書いた介護記録。

理由はわからないけれど、独身だったこの方は、東京で仕事をしながら介護生活に入った。
東京から仙台の母親、そして父親の介護のために毎週のように帰省していたそう。


遠くにいると、親が心配・・・なので出来るだけ毎日電話したいと思っているのだけれど、子どものことで話しにくいなあと思うことがあったり、仕事で追われていたり、1分だけでも電話すればいいのに、それができないことがある。

↓子どもたちは暇があればサッカーに夢中


生まれ場所は選べないけれど、死ぬ場所は選べるっていうけれど、病院では死にたくないかなとは思う。
でもどこで死にたいかというと、交通事故とかで一瞬で死ねれば一番幸せかしれない。

最近なくなった叔母は、家のお金を全部管理していたそうで、一人残された叔父は、お葬式にかかるお金を銀行から引き出せず、きょうだいたちから念書だか何かをもらって銀行からとりあえずのお金を引き落としたそう。
自分が死んだ時、残された人が困らない程度に現金を残すことと、大事なものがどこにあるかを記録して引き継げるようにしておかないと・・・と思いつつ、まだまだ死なないかなとタカをくくっているのである。そいうのが危険だろうか。