キプロス大学の本屋で、「英語の本ない?」って聞いたら、不良っぽいにいちゃんが、「これいい」って出してきたのがドイツ人の本・・・・ノーベル賞をずいぶん前にとったとはいっても、英語でドイツ文学は・・・・(でも、このにいちゃんただの不良ではないなと思ったのである)
で、講義で使ってるような英語の本は?って聞いたら、「マーケティングとか・・・」って、要は英語の本なんて全然ないって教えてくれた。
で、「キプロスの歴史とかでは英語でない?」って聞いたら、ちょっと探してくれて、「これがいい」
現地語で読んだそうで、学校では教えられていないし、禁書の分野にはいってるくらいだそう。「政府は若い世代に、こんな歴史を知ってほしくないんだよな」
読み始めると面白くて止まらない。1950年代のゲリラ闘争の話。
筆者は、父が亡くなったあと母が事業をついで一緒に靴屋さんをやってる店の娘で、国の独立のためにゲリラファイターとして出世して活躍していく話。爆弾作ったり、隠したり、なんとも昔のゲリラの話で面白いのである。 攻撃の後に胡椒をまくなんて(もったいない・・・・)、ほんとにプリミティブで面白い(けど実話)。
本屋の不良にいちゃん、ありがとう。この本に出会ったおかげで(村上春樹も持ってきてたのとジョンスチュワートミルの原語版も持ってきてたんだけれど)、キプロス滞在がとても面白くなったのは間違いない(そのせいで観光をほとんどしなかったけれど・・・・)