ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

ハローウィン

2021年10月31日 | カンボジアの子どもの権利



男の仕事1つだが女性は100も仕事を抱えている

2021年10月30日 | COVID 19の影響


労働省の偉い方にインタビュー、10年以上の知り合いなので、気軽にインタビューを依頼できるのがありがたい。

コロナの影響について、またか・・・という感じなのだがインタビューさせてもらって、「女性の方がコロナの影響を強く受けている」と、前回と同じ発言をもらった。

さらに彼曰く、

「男の仕事1つだが女性は100も仕事を抱えている」

そう言う諺があったような・・・気がするのだが、言い得て妙なのである。

↓有名な海鮮丼屋に行ったのに肉を頼んだ下の子、高齢者しかいない店だった



建設業や縫製工場で働けて収入を確保できた女性も多いが、「自宅と仕事場の往復で、健康面での感染の不安とか、誰もが恐怖を感じた」とのこと。


ただ、そうかな?と思ったのは、「健康に配慮しなければいけないって誰もが毎日思うようになったから、子ども達は以前より健康になったのではないか」との発言。

うーん、どうだろ。十分に食べられていない子供の数も増えているというし、昨年インタビューした民間団体の人は「母親が自分の食事をけずって食費を減らそうとしているので、母親の健康面での長期的な悪影響は大きいはず」と言っていたのを思い出した。健康に配慮しても病気になる子供もいるしな・・・・でもインフルエンザが激減したのは事実なので、確かに彼の発言も正しい枠内に入るかもしれない。


すでに新しい仕事は不要なくらい大量の仕事を抱えているのだが、またコロナ調査の依頼が来て、LGBTや人権活動かなどかなり特殊な人たち150名を対象に調査を実施する。
コロナ調査を次々するのはいいことだが、NGOによって対象や欲しい情報がかなり偏っていて、やはり政府が大規模でランダム調査をしないと、カンボジアの国として受けたコロナの影響ってわからないなと思う。
この政府の偉い方からにも、「今回の調査結果は、どういう目的に使用されるのか」とズバッと聞かれた。
まさに、今後その団体がさらにドナーから援助をもらうための証拠として使われるので、私もバイアスがないように調査対象を絞るのに苦労しているのだ。
反政府の人ばかりに参加されては困るのである。

結局、調査ってなかなか全体像を示すことはできないので、数値(観光客の減少とかGDPの減少とか)が、一番適切な証拠かもしれない。








学校開放デー2021

2021年10月29日 | カンボジアの子どもの権利

コロナのせいで運動会は中止となり、学校公開デーと言う丸一日小学校が公開になる日に、各学年でリレー合戦が1時間毎に行われ、保護者は1時間授業参観することも許可された。
この件では何度も学校からメールが来て、学校も混乱しているんだなと思いつつ、一回で連絡を終えて欲しいと思ったのである。

↓いいお天気でラッキーだった子ども達


リレーだけだし、各学年3クラスクラしかないので、30分程度で終わってしまう。

でも、障がいを持っている子も伴走を連れて走ってたり、なかなかいい光景だった。


↓3年生はバトンを落としたり、こけたり、5年生と比べてとても面白いリレー



教室の方は、5年生は「水害が起こるのはなぜか」について各自タブレットで調べて、各自自由にパワーポイントを作成するという高いレベルの授業。

25名ほどいるクラスの児童達は、1名を除いて誰もがパワポの作成をしてて、スピードの差はあるとしても、このICT能力はすごいなと。
5年生でこのレベルの学習ができてるなんて、カンボジアと比べたら、相当上級レベルだなと思う。

3年生は神戸市にある工場の勉強で、神戸市にある区の名前と場所が一致してない子が圧倒的。
うちの子も垂水区がどこか分かってなかった、あーあ。








街を掃除する仕事についている人たち

2021年10月28日 | COVID 19の影響


コロナ調査では、さまざまな仕事についている人にインタビューするのだが、20名(女性10名)はプノンペンで街の掃除をしている人にインタビューする。

ある調査員はすでに3人インタビューしてて、掃除中に捕まえて話を聞いた、そう。
CINTRIと中国系の会社に雇用されている人。
なんでも、この人たちは契約とかないらしい。

↓母のパジャマをとって着て平気で高級レストランに行く息子、外見には全くこだわらないのである



掃除している人たちは、コロナでも休みなく仕事していたそう。だから減給になってない。
ただ3ヶ月の使用期間を経て働くので、そのあとは雇用契約はなく、やめたくなるまで働いていいらしい(首切りもあったかもしれないがこの3人はそう言う目にあってない)。

給与は、5−10時・14−17時勤務で180−200ドル(月)程度。
いいのか、悪いのか、適切なのか・・・

ただ、コロナになって副収入が減ったそう。
以前は、空き缶とかを集めて売りに行けたのだが、空き缶を集めて買ってくれる人たちがいなくなってしまったそう。

大変な仕事だなと、朝散歩のたびに見ていたが、あの人たちがいなければ街が汚いし、すっごく大切な仕事をしてくれていると思う。
プノンペンも、マスクがたくさん落ちているんだろうか・・・神戸でもマスクが頻繁に落ちていて、ボランティアで集めてくれている人もいる様子だが、問題だなと思うのである。カンボジアのように、行政がお金を出して、街を綺麗にすべきだ。





ジェンダーと障がい

2021年10月27日 | カンボジアの生活

計画省の貧困世帯認定手続きにジェンダー主流化をしていて、これまでの研修では、「障がい者への対応」は教育されていたが、ジェンダーは無視されていたことが判明。



すでに10年以上貧困認定の手続きは実施されていて、女性を差別する区議会の人なんていないと言うことで、無視されてきたのだろうか。

↓専門店で食べると超美味しい天ぷら、家ではなかなか天ぷらなんてできない



障がいについては社会福祉省がでしゃばってきて、障がいについての研修をしてきたと言うんだから、女性省は何をやってたんだろうかと。