ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

2018年を振り返り

2018年12月31日 | カンボジアの子どもの権利



2018年の終わり、今年は年越しをベトナムで迎える。


2018年、だいたい健康だったし(すさまじ二日酔も数回しかしなかった・・・・)、子どもたちも元気に成長してくれているのは幸いだった。

↓リゾートで動画を見るため必死にカンアカデミーをする息子


仕事は、性暴力の調査と子どもの権利の調査がメインだったので、2018年は子どもの権利の専門家にちょっと近づける経験ができたかな。

遠くに行く気力も元気もなかったけれど、旅行も近場だけでも色々できて、国内旅行は充実していたし、海外も久しぶりにネパールにも行けたし、バリは2回も行ってしまった。

↓偶然すっごくおしゃれな組み合わせの二人


でも、色々振り返って、一番良かったのは、アルフィーのコンサートに2回も行けたことかな。
愛を歌い続けて、夢を追い続けているアルフィーが、まだ頑張っているのには本当に励まされるし、勇気をもらえる。
アルフィーには2019年も、歌い続けてほしいな。動画でいつも見てるけれど、やはりライブがいい。
コンサートは一度武道館に行ってみたけれど、神戸でも大阪でもどこでもいいから、1回くらいはライブに参加したいな。

↓ケップでは相変わらずシーフード三昧




心残りは、まだ騎士団長殺しを読み終えていないこと。凄まじい仕事量で頭がパンク状態で、この超面白い本は以外と時間がかかり、村上さんのエッセイに寄り道したり子どもの権利の専門書を読み直したり、なかなか腰を落ち着けて読書する時間が取れなかった。(年末旅行にはなぜか持ってくるのを忘れ、子ども関係の本ばかり持参)。新年、まだまだ仕事の締め切りが色々あるけれど、分厚い英語の騎士団長殺しを早く読んで、日本語でも読みたい。


















教室内カースト

2018年12月30日 | カンボジアの子どもの権利


ケップのプールサイドで読んでいる、教室内カースト。


かなりいい研究書なんだけれど、漫画から色々情報を得ているのがとても斬新。

教室はいじめが起きやすい環境だそうで、それは文部省が管理する側にとってやりやすく都合のいいように画一化された教育がなされていることも関係しているそう。

↓年末だからか、白人で大混雑のシーフード・マーケット


確かに、カンボジアでいじめの問題がまだ表面化していないのは、多様性溢れるクラスだからかもしれない。
年齢もめちゃくちゃ、身体の大きさもめちゃくちゃ、落第は普通・・・・
貧しい子だっているし、まあまあ豊かな子もいる。

↓プールの前の部屋なので食事もベランダで済ませちゃう



カンボジアで11月に子どもの権利の調査をした際、「女の子みたいに変な名前だから、いじめられている子がいる」という話があって、女の子どころか調査員でも戸惑う発音できない名前の子がいたそう。
でも名前でいじめられるのはかわいそう・・・・
うちの子どもの仲間に、ときお、ってう子がいるんだけれど、これは母親がトキオのファンだったんだろうか・・・とか考えてしまったりするのだが。
かっこいいならいじめられないけれど、変な名前だとダメなのかもしれない。日本でも同じかな。

年末のケップ。プールで泳ぐ子どもたちには、カンボジア人もフランス人も黒人もいて、日本人のうちの子たちも楽しそう。
序列とかなく、嫌なら出れる環境にあるから、教室とは違うよな・・・・など、考えてしまうのである。

唯一、年配のフランス人カップルが「うるさい」って文句言ってるんだけれど、少数者の意見は聞かれず。高齢者のおじいちゃんは、ウォークマンで音楽聴いて子どもたちを睨んでるのであった。



都市のゴミ問題

2018年12月29日 | カンボジアの生活



プノンペンのちょっと下町で、洋服のお直しをしてもらってる店があって、半年くらい溜まっていたお直しを持って行った。
子どもの洋服、ほつれたり裾をお直ししたり、色々助けてもらってるのだ。

↓昔スラムだったところに住宅が建設されてもう10年・・・



↓凄まじいゴミ、20メートル間隔くらいで積んである


都会は大変・・・・と思っているのだが、年末を過ごしに移動した道路の両側でも、道の拡張工事のみならず、ゴミがとても目につく。

↓タケオで、相変わらず美味しいLEE CAFEの朝食


環境破壊、健康への影響、行政にはもっと厳しく罰則を適応してもらって、ゴミをなくす活動をしてほしい。


生物多様性の主流化

2018年12月28日 | カンボジアの生活

今年最後の会議は、生物多様性に関する会議で、クメール語のプレゼンは拒否して、英語でさせてもらった。



スピーチでロシアやインドなど国際情報溢れる閣下によると、1993年選挙の後、よく分からないコメの新種が紹介されて、1ヘクタールあたり8トンとかコメが取れるって話題になったそう。



クメール・ルージュを経験していても、そういうミラクルが不可能だってわからなかったのだろうか?




まだ大きな仕事は残っているけれど、会議での発表はこれで今年最後。



今年も色々仕事してきたなあ・・・



パークアベニューの妻たち

2018年12月27日 | Japanese Books



パークアベニューの妻たち、タイトルが面白そうなので買って見たら、内容もとっても面白かった。

文化人類学者が超金持ちと結婚して、ニューヨークのお金持ちエリアに引っ越し、そこで超金持ちの生活を始めるという夢みたいな物語。

だけれど、文化人類学者だけあって、周囲の女性たちを霊長類にたとえて分析していて、なかなか鋭い。

↓知り合いが保険の外交員になって、パッケージの説明を聞いた(が、外国人は買えないそう)



自分の話を客観的に書いて、本にして売っちゃうっていうのもすごいけれど、内容が映画になりそう・・・

クレイジーリッチを見て、話題ほどじゃないなあと、ちょっとがっくりしたんだけれど、こちらの内容は映画にしたら絶対面白そう。

洋服代や美容だけで年間1200万円以上・・・極貧の人がいる一方で、儲けまくって使いまくっている人もいるんだ。
貧しい子どもたちにちょっとでも寄付してくれたらいいのに。

↓寒い日本と違ってカンボジアはプールで遊べる


ちょうどこの本とあわせて読んでいたのが、「ドキュメント高校中退」というルポで、極貧家庭や難しい家庭の子どもたちが高校に行くのがどれほど大変かを追っかけている本。

日本は豊かとは言っても、兵庫県だけで高校中退者が3千人以上毎年いるそうで、びっくり。

まあ、日本の子で死にそうに貧しい子は社会問題化するほどにはいなくて、むしろ問題は虐待で死にそうな子や非人道的な目にあっている子がたくさんいるんだろう。

何れにしても、読み合わせた本がちょっと悪かったかな・・・アッパーイーストか、行ったことないけれど、次回ニューヨークに行ったらぜひ寄ってみよう。