ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

コロナ影響の調査開始

2020年09月30日 | COVID 19の影響


10月から実施する、コロナ影響の調査。

予定よりちょっと複雑な調査になり、とりあえず、女性たちを対象とした質問票のテストを実施。
今回は、2週間もかけてテストする。
気合が入っているのである。
さらに、幼児教育の調査のスタッフがカンポットとコンポンサムに行ってるので、田舎でも調査が可能かテストしてもらう。

↓今回調査のため新たに投入したアシスタント、かつてラタナキリに代理母調査で連れ行ったことがある


「夜の女性」調査で、ちょっと残念だったのは、コロナで借金ができたかどうかの統計が取れなかったこと。
コロナ前から借金が多かったのはわかったのだけれど、コロナだからの借金は不明・・・・
特に、カラオケとかビアガーデンの事業主からお金を前借りしていないか、気になるのである。
(きっとそういう要望があっただろう・・・が、事業主は貸したのだろうか?)
実際、NGOの理事をしていると、給与前借りとか、貯金している預金みたいなのを先払いして欲しいとか、まあいろんな相談があるのだ。
個人的にも、お手伝いさんに給与前払いとか借金を依頼された。
が、彼女は月給が500ドル以上あるやり手なので、困ってるはずなんだけれどな・・・

以前6月ごろに、ジェンダー学の学生が実施したコロナ影響の調査では、赤ちゃん用品を販売しているビジネスオーナーの女性が、コロナのせいで商売に困り、2万ドル借りたというインタビューが取れてた。
あの女性、今頃どうしてるんだろう・・・・?
2万ドル、ちょっとでも順調に返せているかな。


世界レベルでの調査ー女性に対する暴力

2020年09月29日 | 建設現場の女性たちの調査


世銀とかWHOがテコ入れしている、世界レベルでの女性に対する暴力の調査。
実施母体は南アとオーストラリアにあるシンクタンクで、相当予算がついている様子・・・・。
世界各国(国際期間を含む)から、20名ほどアドバイザリーグループのメンバーになっていて、私も東南アジア地区?からの代表で入れてもらってる。
(中国とか日本・韓国から代表者がいないので、東南アジアだけでなく東・東南アジアからの参加者としては唯一かな。南アジアは数名いる)

この調査では、3つの分野で女性に対する暴力を検討するのだけれど、それぞれの分野に10項目の質問項目がある。

↓南ア・タイムお昼から開始の会議、世界各国から参加



グループごとに少数でおしゃべりして休憩する時間とかあって、「世界中飛び回ってた生活、何だったんだろうね」みたいなことを言う人が多くて、「あれって無駄な出張だった気がする」とか、結構みんなステイホームを楽しんでいる様子。


かなりハイレベルの議論で、英語でついてくのも必死だし、考える時間も全然足らないし、もっとこう言う機会があるといいのになと思うのであった。





週末こそが忙しい日本

2020年09月28日 | 日本滞在


平日普通に働いていて、さらに小学生くらいの子どもがいる両親にとって、週末ってめっちゃ大変じゃないかと・・・

今週は旅行には出ずに週末自宅にいたので、土曜は上の子と映画(ドラえもん50周年映画)を見にお出かけ(下の子は行きたくなかったらしい)。
映画がなんて25年ぶりくらいかしらん、1900円もするなんて知らなかった。
映画を見てのハーバーランドでのランチは、「オイスターバーがいい」と息子が決めてくれて、北海道産のいろんなオイスターを楽しめた。
ポートタワーや六甲山が見える絶景レストラン。
ハーバーランドに時々遊びに来ていた若い頃はとてもそんなお洒落なお店に入れなかったけれど、すでに歳もとり、相手が息子であろうと美味しいものを食べられるのは、かなり嬉しいのである。

日曜は、子どもたちを連れて動物王国へ。




↓目当てはこれ、スナネコの赤ちゃんのお披露目


ランチは、動物王国ではとても並んで食べる気力もなく(三密だった)、三宮まで出てマクドで食べるのであった。




土日とも、パソコンを持参せずにお出かけし、読書に専念。
動物王国に行くだけなのに文庫本3冊持参したのだが(うち福田和也先生の美食の話はかなり面白い)、息子たちも漫画を3冊ほどそれぞれ持参していて、読書好きな親子だなと。






英語ができる学生に優秀なもはいない・・・

2020年09月27日 | COVID 19の影響

林真理子のバブリーなエッセイ集を読んでいると、フランス語学者の鹿島茂先生が「英語ができる学生で頭がいいコはいない」って言っているのが引用されていた。

カンボジアでもそうかな・・・とふと思ったのだが、「英語ができないとサバイバルできない」と言う方が正確かもしれない。

1ーお金持ちの子どもはみんな海外で勉強して、帰国して偉くなる(これは野党系の人が延々と批判している、医療事情と同じ)、ネットワークに入るには英語が不可欠。

2ーカンボジア語の情報はあまりにも操作されているので信用できないから、英語かフランス語の情報(特にニュース)にアクセスするしかない

3ー商売をしようとしても、カンボジアだと市場が小さすぎるから、外国人相手にするしか成功の道は厳しいい

ただ、頭の良さと言う意味では、別に母国語以外に英語ができなくてもいい気がする。
できた方が情報量が増えるのは事実だけれど、それと頭の良さが関係するかは、統計的にはどうか分からないけれど、学生との関係性からは、いまいち分からない。

それより、私が頭を抱えるのは、うちの付属とか英語の高校から上がってきてまともにクメール語ができない大学生がいること。
(これは教員でもいる)
日本でもそうかもしれない、絵文字だけでのコミュニケーションとか。
私にクメール語を指摘されたり修正されている大学生がいて、許せんのである。

↓山歩きを始めたとたん、台風のせいで木が倒れててた・・・(進んでいいのかかなり迷った)


自分については、英語とクメール語ができるのは仕事上かなりメリットになっていると思うが、だから頭がいいわけではないなと思う。

息子たちも、クメール語ぺらぺらだったのに(英語も)、すでに日本語だけだな。
でも、母国語をしっかり理解して身につけて、詩とか短歌も理解できるようになっておけば、外国語習得にも役に立つと思うのだが?






コロナによる影響

2020年09月26日 | COVID 19の影響


10月から300名以上を対象にコロナの影響調査をするので、準備中。

調べていたら、WUNが130人のエンターテイメントワーカーを対象に、コロナインパクトの調査をすでに実施してた。
さすがNGOは早い、ドナーのお金をどう使い切るか、すぐ検討して対応したんだろう(どこもかしこも活動費が使いきれない病がある・・・)

130人のうち、45%は食料品が買えない?という食料問題に直面。
75%はコロナのせいで借金ができたそう。

↓自分が実施していた100人の夜の女性インタビュー結果も上がってきたところ(写真撮影をしていないのでネットから色々探してみた)



学生たちに、コロナについて自分たちの経験を共有してもらったら、「地元の高校に連れて行かれた」学生が。

↓30名だったクラス、他のクラスから移動してきた学生が加わり、40人近くに膨れ上がった


何でも、お正月(8月)休みにコンポンチャムに帰省したら、役人がやってきて「コロナの可能性があるから隔離する」と言われて、縫製工場の女工さん達と一緒に自分が卒業した高校に連れて行かれたそう。コロナ検査は75ドルだったらしい。


あとは、縫製工場で働いていた女性が、一時仕事がなくなったので帰省していて、仕事再開とともに借りてる部屋に戻ってきたら、コロナ陰性の証明書を見せないと入れないって大家に言われたとか。もし検査が75ドルなら、かなり痛い出費だよな・・・・給料の3分の1か。日本より、給与に対する割合で行けば高いかもしれない。

日本の検査、一回45,000円はあまりにも高いし、交通費も馬鹿にならないんだけれど、この行政と医療機関の癒着は何とかならないんだろうか。
政府関係者とかすでにどんどん海外に出ているから、あの人たちが高いお金を税金からバンバン払ってるんじゃないだろうか。

うちの近所の人で、集団感染の疑いを持たれて(300キロ離れてる実家にお通夜だか何だかで行ったらしい)、その結果連絡が来て検査された人は、有無を言わずどこかに連れて行かれ(それも遠くに)、無料で検索されたそう。まあ、大変だっただろうなあ。陰性だったから安心だったそうだけれど。
国も、相当数そういう対応しているんだけろうけれど、元気な人まで引っ張ってきて検査する予算があるなら、海外に仕事に出る人たちの検査をもっと安くで簡単にしてほしい。
でも、優先順位もあるし、海外に出る人のために時間を割いてられないっていうのが実情なんだろうか、不明なのである。