ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

「私、泊りがけの出張いけないんです・・・」

2019年09月30日 | ジェンダーとインフラ整備



インフラ事業で一緒に働いている公務員女性で、宿泊を伴う出張にいけない女性がいる。
子どもが小さくて、誰も見てくれないから、日帰り出張しかダメだそう。朝早いのも遅く帰ってくるのも大丈夫なのだけれど。
とても優秀なので、ぜひ一緒にもっと行って欲しいのだけれど、なかなか無理みたい。
無理強いもできないし、男性で行きたい人はたくさんいるので、代替要員をつけるしかない。

↓出張の夜、同行したエキスパートと運転手と食事


役所では、11時半ごろになると、「子供を迎えに行かないといけないから・・・」って退席する女性がいるのも普通。

↓超美味しかった肉、ビールにもぴったり


女性指導者の調査をしていても、家庭の問題で指導的地位につけないっていうのが女性の抱える最大の課題だった。


日本でもそうだなと思う。


私も9月は出張があっても単身だったからなんとかなったけれど、10月は長期出張が2回もある。
出張は色々楽しいから、ぜひ行きたい。そうなると、からそれなりの対価を払って子どもたちをちゃんと見てくれる人を確保するしかない。

女性が働くのは、なかなか課題が多いのである。子どもを安全に預けられるキャンプみたいな共同施設みたいなのがあるといいのに。





自治体のオンブズマン

2019年09月30日 | カンボジアの生活



州レベルで任命されたばかりのオンブズマンを対象に、ジェンダー研修をして欲しいとの依頼。



オンブズマンなんていたっけ・・・・・早速理事をしている団体に問い合わせると、「もう10年くらい地区レベルのオンブズマンの能力向上のための研修を実施してる」そう。
灯台下暗し、色々話を聞きに出かけるのである。

日本と同じで、行政の対応に不満があった場合、オンブズマンに訴えられるそう。

↓いろんな本があるのね、早速勉強するのである


神戸市はないみたい・・・・
行政相談人が開設する行政相談所、っていうのがあって、これが多分不定期だけれど設置されているオンブズマンらしい。
お隣の明石市はちゃんと制度があって、苦情の内容とかもネットで公開されている。「バス乗り場が変わって喫煙場所の隣になり、受動喫煙で困ってると訴えたのに、対応が遅い」とか、まあ身近な問題を訴えているようなのである。

この本によると、日本のオンブズマン制度は世界でもかなり珍しくて、市民と行政の橋渡し役になるオンブズマンだけでなく、行政評価まであって(形式だけかも・・・)、双方から行政の行動が監視できるようになってるそうな。


↓ダリア、とっても大胆で綺麗


カンボジアのオンブズマンは、それなりにちゃんと苦情受付をしているらしいんだけれど、聞いた話では、「土地問題とか偉い人が関わる事件だと、対応してくれない」そうな。

ただ、今回はまだ任命されたてのオンブズマンが対象なので、とっても楽しみ。
自治体関係の本を読み込み、オンブズマンの役割や事例を研究して、面白い研修事業をしようと張り切る。





タイのスターバックスで発見!

2019年09月29日 | タイ旅行



以前韓国経由で日本とカンボジアを移動していた際、仁川空港でいつも食べていたスターバックスの黒いパン。
いつの間にかなくなっていた・・・どこでも見なかったんだけれど、タイのスタバで発見!




このパン、超美味しいのである。レーズンが入っていて、健康にも良さそう。


↓出張中に地方で食べたうなぎ



それにしても、カンボジアのスタバは安い。コーヒーはタンブラーを持っていけば、1.65ドル(180−190円)。
でも、会議とかで人と会う際は、なぜだかいつも一口しか飲めなくて、あとは残してしまう。なぜなんだろう?



2019年運動会

2019年09月28日 | 日本滞在


雨になりそう・・・だったのが、無事快晴だった運動会。




今年は、昨年と違って、お弁当を家族と食べるということで、どの家庭も大量に荷物を持ち込んでの運動会。





保護者4−5人に、子ども1人というランチタイム家族までいる始末。
子どもも老人の相手で大変だ。絶対数は大人の方が多い運動会。




運動会の組体操の問題で、神戸市の久元市長が教育委員会とバトルしているのが話題になっていて、ちょっと情報を集めてみた。
と言っても、市長さんは素晴らしいブログをしているので、それをみただけなのだが。

なんでも、神戸市は日本でも体育の成績が最低レベルなのに、昨年81人も怪我人を出した組体操をまだ容認しているそうな。

組体操か、やりたい人だけやれない?小学校6年生の体操では、前逆立ち回転をできる子どもたちは、勝手に披露していて、なかなかカッコよかったのである(できない子は逆立ち)。




ちょうど今の時期、ラグビーも世界大会やってて面白いけれど、小学校の運動会ほど面白いものはない・・・・
何より楽しいのは、3−6年のリレー、男女混合で、どんどん順位が変わるリレー、目が離せない、こんな楽しい競技はないのである。

ただ、上の子の紅白リレー、子どものチームは特別チームで、第一走者が仲良しの子どもたち。
その組に入ってしまったうちの子も、第一走者でかなりめちゃくちゃに差が出ているレースに第二走者として参加して、まあちゃんとした競技ではないようなリレーをしていたのがちょっと残念かな(個人かけっこというのか徒競走はない)。仲良し学級の子が運動会で一緒に演技をするのは絶対賛成だし、とてもいい取り組みだと思うんだけれど、競争という感じではなかったのである。ま、黒白つけないような競技も多いし、仕方ないが。

騎馬戦も、王将戦(というのだろうか)は無くなって、一騎打ちばかりで、それなりに面白かったけれど、先生が周囲をガチガチに固めてるのはどうかと。


それにしても、暑かったし、先生は大変だっただろうな・・・

運動会だけを目的に日本に帰国していたので、やれやれ、今年の一大イベントも終わり、ちょっと休憩して、またカンボジアで仕事漬けの生活に戻るのである。





中絶して離婚した・・・マッサージ女性

2019年09月27日 | 疎外化された女性たち


時々マッサージに行くお店で、以前は高級店にいたのだけれど、閉店になったのでローカルな店に転職してきた人がいる。
以前は月給250ドルだったけれどチップなし、現在は月給50ドルでチップあり、結局収入は同じくらいらしい。

この人は流石に高級店で経験を積んできただけあってすっごく上手で、その女性がいたらいつも頼むんだけれど、ローテーションの都合もあってなかなかいない。

前々回行った時は、「五日前に中絶したばかりで、出血が止まらない」と言って、時々トイレに行っていた。
仕事を休むと高い罰金を取られるから
、休めずに仕事をしていた。
なんでも、別居していた夫が戻ってきて(暴力夫)、無理やりされて妊娠してしまったそうな。
でもすでに3人子どももいるし、夫は好きじゃないし無責任だし、45ドル払って中絶したそう。

↓カンボジアの典型的なスープ



この前会った時は、中絶から半年くらい経ってただろうか。
「離婚した」。

17歳の娘は19歳にしてとあるスープやで住み込みで働いてもらうことに。
150ドル稼ぐうち100ドルを母に送ってくれる。

14歳の息子はキリスト教関係の孤児院へ。

ところが、5歳の子どもは受け入れ先がなく、別れた夫のおねさんに預けて、「1週間20ドルを払ってる」そうな。食事とか全部見てもらってて「高い?」って聞かれた。

↓食べられるとことがあまりなく骨ばかりだった鶏肉



お金がないから1日2食しか食べられない彼女、相当体格はいいんだけれど。

「中国人が来たら、胸掴んだりしてすっごく失礼、中国人は嫌!」とか色々話を聞かせてもらうんだけれど、「子どもに会いたい」って言ってて、同じ母として、とってもかわいそうなのである。