ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

「曜日の色」を着るのが肝心なのよ!

2024年06月01日 | カンボジアの女性指導者たち



カンボジアの女性指導者研修で、みんなが普段どういう洋服選びをしているかの話をした。女性指導者にとって、何を着るかはとても重要だからだ(私はそういうの嫌いだが)。

↓PUKで37度くらいある中ランチ


ある女性指導者は、「私はその日に決められている色を着るようにしてる。今日は着てないけどね。ただ、みんなには外見からはわからなくても、下着はその日の色を着て、決めてるのよ!」

政府の偉い立場にいる女性は、必ず伝統的な布で作ったオーダーメイドの洋服を着てる。
別に悪いとは言わないけれど、若くて素敵な国立銀行総裁でも「これはひどい」っていうデザインのきてたり、ちょっと趣味が世界的には受け入れられないんじゃないかと思う時はある。その点、男性はトランプも首相もそうだが、普通のスーツ着てたらいいから、気楽だなと思うのである。まあ、超高級なんだろうけど。








ゴージャスな職場:8時間労働で3食付き

2024年05月26日 | カンボジアの女性指導者たち



女性指導者研修とジェンダー研修で、プノンペンにあるハイヤットホテルに2日間通った。

パソコンをLCDに繋ぐときにに何度か問題が発生した以外は、とても快適な研修だった。VIPルームも初めて入って、素敵な部屋ーーー


二日目に色々手伝ってくれたスタッフと雑談してたら、彼女はある大学の4年生で法律を学びながら、朝7時から3時まで働いてる。大学は5時から。
一年くらい働いてるが、職場が好きで、気に入ってるとのこと。
何しろ、3食付きらしい、彼女は2食しか食べないそうだが・・・・

そういえば、去年担当した学生(男子)の一人がハイヤットで働いてた。
彼はまだ働いてるのかな。今回担当してくれたセールスの女性は、SOKHAからSOFITEに移って、ハイヤットは半年過ぎたくらいらしい、カンボジアは何しろ人の移動が激しいのである。


それにしても、昨日から始まった巨人戦では、渡邉がHRで、糸原も右京もいい感じなので、テルがスタメンに戻ってこれないんじゃないかと・・・・
特にテルのファンじゃないけど、テルがミスするのを見れない試合って優等生ぽっくって、結構寂しいのであった(まあ三振多いけど、打つ時はタイミング良くてすごいし)。去年の森下(と中野)のミスからの逆転も良かったけれど、何度復習しても思うのは、てるのミス。テルがミスするから阪神成り立ってるとお毛んだけど・・・(でも私はテルのファンではない)




女性リーダーの課題は?

2024年05月25日 | カンボジアの女性指導者たち



今回カンボジア出張での楽しみだった仕事は、とある政府の官僚(というのかな・・・国家公務員?)を対象にした女性指導者研修。

何しろ、「誰も指導者研修を受けたことがない」という省で、初めての女性官僚たちを対象とする研修の依頼で、そういう依頼があるだけでも嬉しいし、準備にものすごく気合が入るのである。

女性ばかり50人対象、長官レベルからスタッフまで、60代から20代の職員が参加してくれた。


現在の首相がカンボジア女性が直面している問題について語っている動画を見せて、みんなに分析してもらい、自分が指導者ならどう対応するかを検討してもらった。
ら、これは大評判で、会場では写真撮りまくり、「首相がLCDで映し出されている研修会場の写真撮り直したいから、もう一回動画流して!」。

私が首相ファンだったから流した映像だったのだが、評判良かった。

女性指導者のモデルとして、ヒラリーとか世界の女性指導者と一緒に、現在カンボジア首相の妻の写真も出したら、みんな写真撮りまくってた。



とにかく面白かったこの研修、山ほど書きたいことがあるが、女性ばかりだからこそ参加者が自由に話せたことがたくさんあった。

自分が指導者なら、現在の首相が指摘している女性の問題にどう取り組むかという問いには、かなりの数が「女性指導者を増やしたい」。(首相は他にも社会保障や女性に対する暴力について語ってる)


「男性と同じ能力があっても、女性は昇進できない」
「男性の上司には、自分(女性)は家庭を優先しなきゃ行けないって思われるから、昇進できないのか」
「能力があっても、女性というだけで昇進できない」
「昇進するためには研修を受ければいいのか」

など、かなり多く、女性職員から意見が出た。

ちょっと反省点は、この研修では、自分が言いたいことを正確に伝えるため、助手に通訳してもらった。
その結果、わかったことは、自分のクメール語の方が通訳を介するよりもよほどわかりやすいということ。
今回手伝ってもらった助手は、ASEANの人たちを相手に英語で仕事している優秀な女性なのだが、通訳は全然ダメで、ああ通訳って難しいな、コンテクストがわからないと訳せないんだなと思ったのである。










カンボジア女性は適切な服装を着用するべき?

2024年01月16日 | カンボジアの女性指導者たち


女性をアルコールの宣伝に起用してはならないという通達に続き、「カンボジア女性は適切な服装を着用するべきである」という通達(なんだか政府の指示なんだか)が出たカンボジア。

尊敬していて同僚でもある、クメール学の権威のサンボー教授はこの決定に大賛成、女性省も他の省と連携して女性の名誉を守って伝統を保護するように一層励むそう。
他方GADCのチャンディは、何を着てるかは関係ないだろう、的な発言。
女性が自由に生きれることが大事であって、「指導的地位につくこと」の促進が必要なのであって、その目的のためには女性が何を着てるかは全く関係ない。
セクシーな服を着てたら性犯罪が増えるとしたら、それは女性の問題ではなくて、男性の問題なのである(男性に暴力振るうなと教えるしかない)。


あまりにも馬鹿げてるのだが、学生たちにこの問題について意見をかいもらったら、「カンボジア女性として適切な服を着るべきだ」が結構多い・・・・・
大体そういう女子はTシャツにジーンズで大学に来てるのだが、それって女性として適切な洋服なんだろうか(私が学生だった頃はダメだった)。

↓こんな服着てて、どこが「伝統を守るのに適切な洋服」なんだと笑い飛ばしたくなる

チャンディーにメッセージで「またInsaneなことなってるねえ」と送ったら、「権力の問題、馬鹿らしい」という回答が来た。

女性の地位向上とか暴力撲滅のためにもっと時間や予算を投入すべきで、女性が何を着用するかどうかはほっとけばいいのに・・・・・







家父長制社会ー男性ばかりの会議

2023年12月20日 | カンボジアの女性指導者たち




カンボジアの首相が日本でミネビアの社長や経営陣(?)に会ったのが報道されていた(これが5分ほどのニュースになるんだからすごい)。

↓ゴミの中で生きるニワトリたち、たくましい・・・


出てるのは、カンボジア側も日本側もスーツの男性ばかり(カンボジア側は一番端っこに黒い服の女性がいたが、明らかにメモ取り)。

カンボジア首相は笑顔もなく、偉そうにふんふんと聞いてて、なかなか首相として様になってきたなと。

なんでもいいけど、この男性支配の2つの社会、改革せねば。
見た目も悪すぎるし、内容も酷すぎる。