ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

日本の行政は素晴らしいと思う時

2019年01月31日 | カンボジアの子どもの権利



下の子が6歳になるので、区役所からハガキが来た。




カンボジアにもこの制度があったらいいのに。

新入生入学案内も行かないといけなくて、その際には大量にいろんなものを買わないといけなのである。
学用品は、とにかく高いので、絶対なんか裏取引があるんだろうと疑わざるを得ないくらい高額。
こういう学校で絶対に必要な学用品は、教科書と一緒で、行政が無料配布してくれたらいいのに。

↓カンボジアではまだテコンドーをしている上の子、辞めずに三年続いていて偉い


まだ保育園に通っている下の子は、ひらがなが読めないのに、お兄ちゃんが持って帰ってくる二年生の算数(2桁の計算)の宿題ができる。

カンボジアでは一年生なので、カンボジアの教育は相当レベルが高いんだろうかと思ってしまうのである。






子どもへのインタビューは何歳から許可されるか

2019年01月30日 | カンボジアの子どもの権利



子どもに調査に参加してもらう時、何歳以上でないといけないか・・・というのは、すごくややこしい議論がある。

↓なぜだかすぐおなかがすく上の子、pizzaは夜食


私がする調査では、もちろんクライエントの要求にもそうけれど、「ちゃんと回答できる」ことが前提なので、4歳くらいの子にインタビューすることはあまりない。うちのアシスタントは、大抵8歳以上と依頼しているようで、8歳くらいになると、会話のキャッチボールができるような感じなのかな。

で、性暴力に関しては、いろいろ規定があって、セーフティーネットがないとインタビューしないほうがいい(倫理的に)というのは誰もが納得すると思う。

被害者はトラウマを持っていることが圧倒的大多数なので、調査することによって、さらにトラウマを拡大しかねないのだ(聞き方次第、対応次第、聞いたほうがいい場合もたくさんあるしカウンセリングではむしろ過去と対面することを勧めている)。

↓サッカー観戦中(日本ーベトナム)、飽きちゃった下の子はお絵かき



前回ある調査をした際、倫理的問題から14歳未満はインタビューしないってことになった。
ところが、私の調査ターゲットには14歳以下もいたので(回答できるという許可がいろんな意味で確認がとれていたのだが)、その子どもたち数名はリストから削除した。ところが、国際的には14歳未満は性暴力についてインタビューしたらダメだとか言い始めた人がいて、そうなの????なのである。

日本だと、性的合意は13歳から。カンボジアは15歳から。

一体何歳からなら、性的な話を調査で聞いてもいいのだろ?





疎外されている人たちへの調査

2019年01月29日 | カンボジアの子どもの権利


LGBT活動家のスロンに、講義に来てもらって、疎外されている人たちを対象とする調査について話してもらった。




なんどもお世話になっているスロン。

クメールルージュ時代のLGBTQ調査では、コンポンチュナンまで私の車を運転していって付き合ってくれた(私が頭痛だったので・・・)。

「麻薬を使っている人たちの調査は、事前準備が欠かせない。もし警察が踏み込んできたら、調査員とか関係なく全員連れていかれる」

↓食事量がとっても少ない下の子、アイスクリームで栄養補給かもしれない



カラオケで働く女性にインタビューした時、18歳未満の子が居たんだけれど・・・と話したら「ふつう、オーナーが同意して女の子をインタビューにいかせる場合、18歳未満は許可しない」とのこと。あの女の子、15歳くらいにしか見えなかったけれど、栄養失調とかで本当は18歳以上だったんだろうか・・・?



夫は妻を殴ってもいい?

2019年01月28日 | カンボジアの子どもの権利




カンボジアでは、13−17歳の少女の4割は、夫が妻を殴ってもいい(仕方ない、容認できる)と考えている(2013年調査)。

大人でも5話割以上の女性が暴力を容認しているカンボジア(この十年ほどこの統計結果は変わってない)。


↓久しぶりにリバーサイドに夜遊びに出かけたら、とっても楽しかった



成人男性も1割未満だけれど妻からの暴力を訴えていて・・・・でもこれはちょっと低いかな、もうちょっと高い気がする(精神的暴力とかもうちょっとありそう)。




子どものこの反応は、家庭内で、相当父親と母親の役割分担があって、父親が威張ってるのを見てるんだろうか。


子どもの権利に関する調査報告書は一旦草案ができたので、ちょっと休憩。

で、次は、5日間かけて男の子に対する性暴力調査の調査報告書の仕上げ。
米語英語じゃなくて英国英語にしろとか、Sexualities ではなくて sexualityにしろとか、いろいろコメントがあるのであった。









ネコのタクシー、アフリカに行く

2019年01月27日 | 日本滞在



上の息子に日本帰国前に渡したら、しっかり読みふけっていた本、ネコのタクシーアフリカに行く。




↓帰国直前に丸亀うどんへ、子どもたちは大好き


↓日本のカレーうどんは辛いらしい・・・途中でギブアップ


↓帰国直前に食べてたカレーうどん、こちらは美味しいらしい



インフルエンザにならないといいけど・・・・・短い日本滞在、インフルエンザの脅威との戦い。