ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

世界のとんでも法律集

2019年02月08日 | カンボジアの子どもの権利

「世界のとんでも法律集」、とっても面白そうな事例(法律)がいろいろのってるので、面白いかなと思って読み始めた。
(カンボジアの事例あるかなと思って確認してから買ったのだけれど、カンボジアはなかった)
ちなみに2007年発行なので、多少古い内容があるかもしれない。

カンボジアの場合、長い内戦があったこともあって、フランス植民地時代の民法がまだ当然のように受け入れられているのが問題。
例えば、第一夫人、第二夫人、第三夫人・・・と、それぞれ権利と義務が規定されている条文とか。
流行歌で、「あなたには3人も妻がいる・・・」っていう曲があって、はあ????って感じなのだが、愛人とかいう言葉がないので、関係を持ったらその人とは「夫」とか「妻」になるのであった。

子どもの権利の仕事をしていて初めて知ったのは、法律では18歳未満は罰せられないことになっているのに、その次の条文で裁判官の判断では14歳以上なら罰せられると規定されている点。弁護士の知り合いに聞いたら、「法律では15歳以上が罰せられるんじゃないの?」との回答で(それは性的合意の話・・・)、弁護士でもちゃんと知らないんだとびっくり。

↓九州で見た見事なひな祭りの展示


あと、働く子どもが多いので、その子供達を守る法律は重要なのだけれど、そもそも、子どもたちの年齢が勝手に引き上げられてIDの記載年齢を書き換えてしまうことができるので、法律どころの問題じゃないのである。労働法では第一条で家庭内労働者(メイドとか)は法律の適応から除外されるとあって、多くの女性や子どもたちは法律の保護すら受けられない。


「ダーウィンの進化論を学校で教えてはいけない」という州法があるアメリカもすごいし、「浮気をしたら罰金20ドル」というこれまたアメリカの法律(州法)もすごい。

↓恵方巻き、食べにくいので切って食べたのであった


世の中、自分が常識だと思っていることは、常識ではなかったりするのである。