ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

障害者になる経験をしてみよう

2024年08月23日 | カンボジアのセクハラ



ジェンダー平等と社会包摂の研修。
気候変動に対応する農業の事業実施者を対象として実施。
この事業は年間予算が2.2百万ドル、ものすごく規模の大きな事業だった。

↓目隠しして研修場まで歩いてくる経験

↓建物をよく知っている男性がトップで研修場に入ってきた

↓毎日美味しい料理を楽しんだ(息子は大喜び)


↓超僻地からやってきた人たち、一生懸命参加してくれる


気候変動がかなり悪影響を与えていることがよくわかった。
コメができない、キャッサバができない、などなど・・・・
借金が深刻な問題。

↓Problem Tree分析を使って村の状況を分析




プレアビヒアでの3日間の研修を終えて、コンポントムに移動。
投資関係の会社からの依頼で、起業家を対象にしたセクハラ研修をオンラインで実施するのだが、まだ準備できてない・・・。

↓10年ぶりくらいにSambo Villageに宿泊

コンポントムはいつも通り過ぎるか、ご飯食べて会議に出てゴミ処理場を視察するだけなので、泊まるのは久しぶり。

↓Fish & Chipsを頼んだら、これが出てきた・・・・(でも食べた)

今回はプノンペンで関わってる仕事の事務所によっただけですぐプレアビヒアに行ったので、プノンペンに戻るのも楽しみ。







超効率性が悪い仕事

2024年06月30日 | カンボジアのセクハラ


この春から5名のチームを組んで引き受けてる、あるコンサルタント調査の仕事はストレスだらけ。

そもそもの問題は、ハラスメント。
最初から被害に遭ってるカンボジア人だけでなく、私もかなりのハラスメントにあい、チームメートはハラスメント苦情ばかりに悩まされ、効率性が悪い悪い・・・・
「何やっても文句言われるし」とか、「どうせ」という発言しか出なくなったチームワーク。
あとちょっとだし、チーム仲間ではもう笑い飛ばすしかないのである。

援助機関で働く人って、人を使うのが下手な人(だからハラスメントしてしまう)が、実は結構多いと思う。
日本人は特にそうだけれど、欧米人でも人を使うのが下手な人はたくさんいる。

↓シンガポール航空、食後酒に梅酒が出てきたのは初めて

まあコンサルタントは数ヶ月雇われるだけだからいいけれど、事業を一緒に実施している政府の職員は。文句だらけで、事業にはかかわらないように逃げまくってる。
なかなかすごい逃げ方なのである(カンボジア人ってなんか出張多いのである)。

この問題ありすぎる事業で雇用されているスタッフは、すでにやめた人もいるが、今雇われている人も「やめたい、すごい嫌な職場」と周りに愚痴を言いまくってる。

さらには、この事業で実施した研修参加者も(私は関わってない研修)、なんでか不明だが、「2度と関わりたくない、あのやり方は許せん」みたいな文句を言いまくってて私の耳まで入ってきた・・・・

こういう悲惨な事業に税金を費やしてていいんだろうか、と真面目に思う。
ハラスメントがないように予防手段がある援助のあり方、もっと検討すべきだろう。









カンボジア人3割程度が経験するセクハラ:調査のお披露目会

2023年12月14日 | カンボジアのセクハラ


セクハラ調査のお披露目会。
写真に撮られたくない人は出席票にその旨記さないといけないような会議で、うーん、まあスタンダードの出席票になってきたとはいえ(他にも経験あり)、表現の自由が狭まっているなあと感じる。



私は調査結果を発表したのだが、すぐに労働省の方から色々指摘と質問をいただいた。
さすが、関心高いし、この人はすでに博士号をとってるのにアメリカの大学でオンラインで修士号をとっているという勤勉な方。

いろんな調査を検討すると、カンボジアでは、やはりセクハラ経験はだいたい3割くらいかなと思われる。
3割って大きいよな、このセクハラ問題から発生する経済的損失を考えると(人権問題もだが)、早くもっとちゃんとした対応が必要だと改めて思うのである。








パワハラで職を解雇されそうな局長

2023年12月08日 | カンボジアのセクハラ



バンテアイ・ミエンチャイの土地問題局の局長さんを解雇するよう、職員30名ほどが土地問題省大臣に署名を送ったそう。

「罵り言葉」や「見下した態度」などに加え、汚職までやってたそう(証明書発行に際して100ドル要求)。



まあ、要はパワハラをやってたらしい。
パワハラとかハラスメントっていう用語が出てこなかったのがカンボジア的だ・・・まだ概念が知られてないことの証拠。

この悪人、2019年にこの職についてからということだから、長い間職員は苦しめられてきたんだろう。ほぼ全員が署名しているみたいだから、相当な悪者だ。

なかなか大胆なんだか勇気ある悪人で、ちゃんとラジオのインタビューに回答していて、「中央省の監査の人が来るから、その人に任せる。今の気分?何もしてないから、ふつう、普通ー」だって。前任者も汚職で解雇されているから、きっとこのポストは土地証明を出すってことで、汚職まみれなんだろう。




カンボジアでのハラスメントの問題

2023年12月05日 | カンボジアのセクハラ


カンボジアで実施したセクハラ調査。

ハラスメントという用語を知ってる人は、女性41%、男性53%。まあ、半数が聞いたことあるという感じ。

セクシャル・ハラスメントという用語を知ってる人は、女性23%、男性28%。

↓白浜名物のレストラン、コナンくんにも登場する店

ハラスメントって、カンボジア語でもちょっと難しいから、知らない人がいてもおかしくないが、ちょっと低すぎる認知度かもしれない。

職場でのハラスメント経験は、男性の方が高くて、3割以上が経験がある(女性は2割)。「仕事を終えられなかったから、同僚の前で上司から怒鳴られたことがある」とか、まあありがちなハラスメントだ・・・・でも本人がダラダラやってて成果出てないとかだと、上司もイライラするだろうしなあ。そういう職員がいるからこそ職場って成り立つとはいえ、コンサルタントの世界ではあり得ないしなあ。