ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

産婦人科医は女性が幸せになることを最優先に:阪大ワニカフェ

2023年10月31日 | 代理母問題調査



土曜は有馬へ、日曜は豊中まで阪大のワニカフェに出かけた。

ワニカフェは阪大医学部の産婦人科の先生がゲストで、行って知ったのだが日本産婦人科学会の理事をこの6月までしてたという大物がお話ししてくれた。
凄すぎる。
翌日飲み会で一緒だった指導教官の一人がこのカフェアレンジしているので、「どうやってスピーカー探すんですか」と聞いたら、医学部の広報がやってるらしい。

色々目から鱗のお話を聞けたのだが(卵子凍結しても使う人は3割もいないとか)、代理出産について聞いたら、すごく率直な意見をおっしゃってくれた。
「日本でダメでも、できる国に行くんだから、禁止の意味はない。禁止したいなら、代理出産で生まれた子には日本国籍を与えないとかしないとダメ」と苛立ちを含めて行政の対応が遅れていることを指摘されてた。ものすごく行政に文句がある先生みたいで、政府批判を何度もやってた。この先生は、どうやら代理出産は賛成の立場らしい。なんでもいい、女性が幸せになるように医療が助けるべきだって何度も言ってたから。でも出産とかは男性も半分関わってるんだけど。

あと、臨床の先生だし講義もしているので、倫理的ジレンマの話をしてた。「出生前診断で悪い結果の時、女性に其れを言うはかなりすごく辛い」
その結果中絶する人もいるわけで、「学生たちにとっても自分にとっても、単なる中絶と、出生前診断を受けての中絶は、医者として受ける精神的インパクトが全然違う」のだそう。だから学生には、「女性が幸せになればいいと考えなさい」と指導してる。これに合わせて成田で子供を産んで埋めて殺人罪になった女性の例を出して、「あれは一人で修羅場だったと思います・・・・・でも罪を犯したら、もう人生のやり直しがきかない。だから、女性を犯罪者にしないように、やり直しができるように、中絶は必要だって学生に理解してもらう」。

片道2時間・千円かけて聞きに行った以上に勉強になったし、知的刺激をもらえた。
話すのがすごく上手な人の話を聞くのは久しぶりで、私もこういう面白い講義しなきゃなと。講義はエンターテイメントだ。

土曜・日曜は日本シリーズで夜は大忙し(叫びすぎて喉枯れた)、昼間も大忙し。

↓今日は1週間遅れての体育祭を観戦


大学に提出する予備論文締切まであと3週間。
今週も怒涛の如くすぎるんだろうか。


















イギリスで代理母が子どもの親権を得たケース

2023年10月29日 | 代理母問題調査



調べてると、今年に入ってから、裁判によって、代理母が出産後に子どもを引き取る事件があった(依頼主から取り返した)。

イギリスでは代理出産は裁判所が絡んでてて、無償で、代理母が母となってから、最後に裁判官によって依頼主と養子縁組が容認されないとダメ。

↓島根旅行では朝から夜までずっと海鮮

代理母が遺伝子的に繋がってるからもあるんだろうが、代理母が親権を得た。
ただし、この代理母は依頼主のシスターなので、家族関係が壊れただろうな。

無償ならいいわけじゃない、と改めて思う。
むしろ、無償だからこそこういう問題も発生するのだ。







技術訓練学校に対する意識改革が必要

2023年10月28日 | カンボジアの生活

ラジオを聴いてたら職業訓練省の偉い人で、以前一緒に仕事してた人が、職業訓練について色々説明してた。各州に必ず一つは学校があることや、職業に就くにはいい選択だという点とか。で、アナウンサーが、カンボジアで若者に職業訓練で勉強してもらうにあたって一番大切なことはなんですか、と聞いたら、

「職業技術訓練学校に対する意識改革が必要」

と言ってた。
要は、職業訓練は、頭の悪い子がいく学校だと思われてたり、偏見が残ってるという指摘。
まさに、この偉い人とジェンダー指標について相談したときも、「女子で行きたい子は少ないし、それより親がいかせない」って何度も言ってた。

日本ではどうなんだろうかと思うけれど、高専とかって昭和の時代では良かったんだけれど。

今年のドラフト、大学卒が多くて、ゆっくりだけれど野球界も変わったなと思う。




向井千秋裁判

2023年10月27日 | 代理母問題調査

2004年に向井千秋さんがアメリカでの代理出産で子どもを授かった事件、今は裁判の判決が見れるので、読んでみた。


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この問題に関しては,医学的な観点 からの問題,関係者間に生ずることが予想される問題,生まれてくる子の福祉など の諸問題につき,遺伝的なつながりのある子を持ちたいとする真しな希望及び他の 女性に出産を依頼することについての社会一般の倫理的感情を踏まえて,医療法 制,親子法制の両面にわたる検討が必要になると考えられ,立法による速やかな対 応が強く望まれるところである。

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遺伝的な繋がりを持つ子を持ちたい、でもそれっていい遺伝子を持ってるからじゃないか知らんとか思ってしまう。特にこの人はハンサムな夫だかの遺伝子を持つ子を欲しいとか言ってたらしいし。

欲しくてももらえるようになる世の中、恐ろしいのである。











朝1時から首相が来るのを待ってた・・・・?

2023年10月26日 | カンボジアの生活


カンボジアの首相がコンポンチャムで1万2千人ほどの女工さんを相手に演説。
たまたま生放送を聞いてた。

なんでも、夜中1時からすでにきて待機してた人もいるらしい・・・・
みんな写真撮影が目的。「写真撮ってこなきゃ」って子どもに言われて、セルフィーお願いした女性もいたそう。


首相のスピーチ、「46歳になったばかりだけれど、若く見えるって言われる。秘訣はわかる?」

なんか、軽いスピーチでいいのである。
なんでも、本人曰く、髪を染めてるから、若く見えるらしい。

なんでもいいけど、縫製工場行ってるより、もっと重要な仕事があると思われるのだが・・・・(縫製工場の仕事環境を改善するために議論するとか)。