土曜は有馬へ、日曜は豊中まで阪大のワニカフェに出かけた。
ワニカフェは阪大医学部の産婦人科の先生がゲストで、行って知ったのだが日本産婦人科学会の理事をこの6月までしてたという大物がお話ししてくれた。
凄すぎる。
翌日飲み会で一緒だった指導教官の一人がこのカフェアレンジしているので、「どうやってスピーカー探すんですか」と聞いたら、医学部の広報がやってるらしい。
色々目から鱗のお話を聞けたのだが(卵子凍結しても使う人は3割もいないとか)、代理出産について聞いたら、すごく率直な意見をおっしゃってくれた。
「日本でダメでも、できる国に行くんだから、禁止の意味はない。禁止したいなら、代理出産で生まれた子には日本国籍を与えないとかしないとダメ」と苛立ちを含めて行政の対応が遅れていることを指摘されてた。ものすごく行政に文句がある先生みたいで、政府批判を何度もやってた。この先生は、どうやら代理出産は賛成の立場らしい。なんでもいい、女性が幸せになるように医療が助けるべきだって何度も言ってたから。でも出産とかは男性も半分関わってるんだけど。
あと、臨床の先生だし講義もしているので、倫理的ジレンマの話をしてた。「出生前診断で悪い結果の時、女性に其れを言うはかなりすごく辛い」
その結果中絶する人もいるわけで、「学生たちにとっても自分にとっても、単なる中絶と、出生前診断を受けての中絶は、医者として受ける精神的インパクトが全然違う」のだそう。だから学生には、「女性が幸せになればいいと考えなさい」と指導してる。これに合わせて成田で子供を産んで埋めて殺人罪になった女性の例を出して、「あれは一人で修羅場だったと思います・・・・・でも罪を犯したら、もう人生のやり直しがきかない。だから、女性を犯罪者にしないように、やり直しができるように、中絶は必要だって学生に理解してもらう」。
片道2時間・千円かけて聞きに行った以上に勉強になったし、知的刺激をもらえた。
話すのがすごく上手な人の話を聞くのは久しぶりで、私もこういう面白い講義しなきゃなと。講義はエンターテイメントだ。
土曜・日曜は日本シリーズで夜は大忙し(叫びすぎて喉枯れた)、昼間も大忙し。
↓今日は1週間遅れての体育祭を観戦
大学に提出する予備論文締切まであと3週間。
今週も怒涛の如くすぎるんだろうか。