ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

大人の発達障害

2018年02月28日 | 男子に対する性暴力



発達障害の勉強中。




この本はとても勉強になった・・・高校時代の友達、京大に行って天文学者になれるって信じていた友達(結局私立難関校の理学部に行った)、まさにこの本に書いてある症例に当てはまるのだ。
あの頃は、数学は完璧にできるから頭いいけど、それ以外はかなり変わっとーなーってみんな思ってたくらいで(そもそも受験競争で他人のことなんてあまりかまってない学校だった)、でも一切他人の陰口とか悪口を言わない人だったので、私たち4人組仲良しの中に入ってたのだ。

↓神戸の川崎ミュージアム、2018年バイク展示会中


そも友達も、結婚したかする前に鬱になってしまったと連絡が来た・・・・が、今どうしてるかな。うつ病は発達障害の二次障害として現れることが多いそう。会話がちょっとまともじゃないし、空気読めないし、人間関係築けないし、忘れ物がひどいから、社会に出てから、相当苦労してたと思う。でも、仲良しだったのだ。他人のことをとやかく言わない性格とウマが合ってたんだと思う。




子供の発達障害はわかりやすくなって来つつあるけれど、大人のそれはイマイチ認知度が低い・・・・でも、こういう人って確かにいるし、許容して行く社会のおおらかさと多様性の理解が必要なのだろうな。公助、自助、共助っていうキーワードが出てくるけれど、やはり社会での理解を進めることが重要だと思う。


戦史の証言者たち

2018年02月27日 | 環境と開発に関するリオ宣言


戦史の証言者たち」は、第二次世界大戦で、貴重な体験をして生き残った人たちを訪問して、インタビューをとってまとめた作品。

山本五十六将軍の援護をして飛んでいる時に撃墜された将軍が墜落した話や、潜水艦武蔵の進水式の立役者など、男性ばかりのインタビューばかりでそれはちょっと残念なんだけれど、とても面白い。



吉村昭さんって名前は聞いたことがあったけれど、読むのは初めて・・・色々書いているみたいなので、ぜひ今後も読みたいのである。

母親力ー森昌子の子育て

2018年02月26日 | Japanese Books


たまたま、読んでいた本を読みきって、駅の本屋に飛び込んでいそいで何か読めそうな本を探したら、目に止まった「母親力」




30分ほどで読み切ってしまえる本で、うーん、参考というよりは、森昌子さんってこういう子供時代を送ったのね、って感心した本。
演歌大好きなので、元夫の方がファンなんだけれど、森昌子も大好き。素晴らしい歌唱力のある人だと思ってた。(最近は知らない•・・・・)

哀しみ本線日本海とか、大ヒット曲を飛ばして来た歌手が、母親として全力投球した感じ・・・・・まさにバーンアウトというか、虐待につながるような育て方になってしまったんだなあと。でも、3歳までだけは叩く、っていう決まりはちゃんと守ったんだろうか・・そんな簡単に線が引けるんだろうか。

勉強になったのは、箸の使い方の練習は勉強になったので、うちの子達も箸が使えないので、早速真似しようと思ったのである。
あと靴を揃える習慣かな、生活に日本文化を取り入れるっていうのは、はまあどっちでもいいかな・・・・他人のふり見て我が身を直せなのである。




カンボジアへ

2018年02月25日 | 日本滞在


あっという間の2週間。



日本に帰国してすぐ凄まじい頭痛と吐き気に襲われて倒れたので、脳MRIに飛んで行ったらしっかり異常が発見されて、予定していた手術のための産婦人科だけでなく、耳鼻科とか、関係ないけどさらには歯医者とか、毎日のように病院巡りになってしまった日本滞在。「異常があるので次回からは保険で治療してくださいね」ってにっこり医者に言われて、複雑な気分なのである・・・・・



滞在が短かったこともあって、まず治りそうなところからの治療がちゃんと開始できなかったのは残念だけれど、次回ちゃんと開始しよう・・・・
それにしても、脳MRI、行ってみるものだ。綺麗にレントゲンで脳も血管も見せてくれて、何が問題なのか一目瞭然なのである。

↓上島珈琲のサンドイッチ、今回もサンドイッチざんまい


今回は、2週間、病院に色々通わないといけないこともあって、禁酒してみた。

そのおかげで体調が良くなったかは不明だけれど、まだもうちょっと禁酒みたいな生活をするかな・・・治療が始まったら、多分完全禁酒だし。



楽しかったのは、北海道遠征。
生まれて初めてホヤも食べたし(秋田産だそう)、北海道の分厚いホタテもイワシの寿司も食べたし(穴子だけは明石の方が美味しいと思った)、講演を通じて色々な人と会えて元気をもらったし、日本はいいなと思ったのである。




「子どものトラウマ」

2018年02月24日 | 男子に対する性暴力

「子どものトラウマ」は、アメリカで勉強して、子どもたちと接しながらトラウマを研究している実務家の書いた本。
「心を回復するために」と本の帯に書いてあって、まさにその通りだと思うのであるが、それがどれほど大変なことで、長い時間と投資がかかるかを鑑みると、予防してトラウマを持たないような子供で育ってもらう方が、社会のためによほどいいって思うのである。




とてもよく書かれている本なのだけれど、この本で特に面白いと思ったのは、子どもの虐待っていう日本語が間違っているという指摘で、ちゃんと訳せば「子どもの乱用」となるべきだ、っていう主張。

確かに、ネグレクトなどは、虐待っていうカテゴリーではあっても、ちょっと言葉からは離れすぎている問題かなと。色々な症例を見たり読んだりしていて、英語でAbuse っていうとそうなんだけれど、日本語で虐待っていうと、ちょっと違うよな・・って思うことは、私もなんども感じだことがあったのだ。クメール語ではさらにややこしいので(よくないことをする)、もっと語彙が必要だなと思う。


この本は、新書としてはとても分かり易くて、理路整然と子どものトラウマが説明されていて、とても勉強になった。

性問題行動をもつ男子たちが、トラウマを抱えているとしたら、まずそっちの治療をして、それから自立支援というか成長のための教育支援なのかな・・・

トラウマと、性問題行動がどう関わっているのか、今後の調査を通じて分析できるかな。

そもそも、トラウマといっても、本人が認識できているトラウマと、押し込めて隠してしまっているトラウマもあるので(性犯罪の場合はそういうのがよくある)、フラッシュバックが起きないようにしないといけないし、なかなか微妙な問題を抱える調査だなあ。