ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

子どもが壊れる家

2019年02月12日 | Japanese Books


「子どもが壊れる家」は、凶悪犯罪を犯してしまった子どもたちがどういった家庭で育ってきたのかを分析して、犯罪を犯す子どもにならない家庭を作る・・・って提案をしたいから書かれた本ではないかな。

この本は読むのは2回目で、暴力的な子どもがどう育つか、テレビゲームの影響を分析している。

うちの近所で発生した、少年A事件も詳細が記載されていて、3人きょうだいで育った長男のAがどういった苦労というか、大変な生活を強いられて、親との間でのコミュニケーションミスが発生してきたかを詳しく書いてる(筆者は少年Aの本も書いてる)。

凶悪犯罪は日本だけではないし、アメリカでも銃を使った犯罪は多発していて、子どもたちが加害者であることも珍しくない。

でも、カンボジアでは、ここまでというか、いわゆる凶悪犯罪は子どもとはまだ無縁かもしれないで。
カンボジアの刑務所にいる多くの子供は麻薬関連での逮捕だし、あとは盗難というか小さい犯罪。
本来なら保護観察でいい犯罪で刑務所に入られて、社会復帰ができなくなり、その後の人生がめちゃくちゃにされてしまう刑務所生活を強いられる方が非人道的だと思う。

子どもが壊れる家か。
「他人を見下す若者たち」という本も合わせて読んでいて、こちらでは、喜怒哀楽が少なくなってきた現代の若者について研究されている(といっても2002年発行なのでSMSが一般化した今の社会ではもっと違う様相かもしれない)。

確かに、喜怒哀楽は少なくなってきているのかもしれない。カンボジアでも、すっごく大喜びする学生とか、悔しがりまくる若者とか、減ってきてる気がする(あくまで印象だけれど)。

カンボジアで子どもが壊れる家は、ネグレクトかな・・・・と思うんだけれど、どうだろう。