今回のプノンペン滞在は3日間、つぎつぎ会議が入っていて、なにやってるんだかわからなくなるのである。
クライエントがたくさん予算をもってて、移動はすべてタクシーでいいっていう仕事なので、ありがたい・・・時差で夜全然寝られないのだ。
猫の手も借りたいほどでも、ありがたいのは、やりたい仕事しかしなくていいこと。
本当にありがたいのは、やりたいだけでなく、誰かに貢献できる仕事をしているという実感があることかもしれない。
自分がやりたいだけの調査とかって、結局「で?」ってクエスチョンで終わるのだ。
誰かに貢献できるかもしれないと思うと、必死で真面目にやるし、適当に妥協してやってる人を見ると首絞めたくなる。
でも思い出すパリーロンドン旅行。
「移動祝祭日」は、以前、そろそろパリに行きたいな・・・って思っていた数ヶ月間(ついでにヘミングウェイを集中して読んでいた頃)一度読んでいて、パリに行くなら持って行こうと取っておいた。
実際パリで読んでみると、そうだよな・・・・あそこなのね・・・・って思う場所がたくさん。
リップでは、「ビールになさいますか」ってウェイターが聞く、これはパリでは珍しいのだ。
↓パリでちょっと休憩中、ビール一杯5.5ユーロは高いなあ・・・
ちなみにヘミングウェイの周辺には、芸術家のレズビアンがかなりいる。
わたしのプノンペン3日間もLGBTの仕事に忙殺されている。今回は社会保障と医療サービスの調査なので、いろんなLGBTにあって、実際病院に行ってるのかとか聞いてるのだ。
MSMとMtFはかなり情報があるけれど、レズビアンとトランスマンは情報がなさすぎて、簡単な調査でなくて、もっとちゃんとした調査したほうがいいと思う。
特にトランス(FtM)は、女性であることを否定して生きているので、乳がんとか子宮ガンの可能性も高まるし、胸を圧迫して肺に問題が生じることも多いそうなのだ。
「移動祝祭日」で出てくる発言、これはレズビアンだったかな?
「男性の同性愛者の場合・・・その行為は醜悪で、おぞましくて、終わったとは彼ら自身自己嫌悪に陥るということなの。・・ところが女性の場合それとはまったく逆なのね。・・終わった後も喜びに満ちているから、いつまでも一緒に幸せな生活を送れるの」
すさまじいゲイ批判だなあ(偏見というか)。
それにしてもLGBTへの注目は高い。カンボジアだけで5ー6つの調査が同時並行で実施されているそう。
いろんな団体がばらばらに調査せず、まとめて調査すればいいのに・・・
ここにNGOのジレンマをみるのである。みんな予算獲得に必死なのだ。
それに、そもそも論だけれど、調査の倫理委員会がちゃんと機能していないカンボジアでは、政府がちゃんとした調査をしないと、結局『NGOの調査だから・・」って無視されたり否定される危険性もあるのだよな。