ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

ア・カンニャン

2022年06月29日 | 幼児教育の課題

幼稚園教材で使う話で、「ア・カンニャン」というものがある。
カーリーヘアーの女の子がいじめられる話。

ア・カンニャンが間違いしてしまうのだが、ティビー

学校に登校したときは、静かな方がいい?

2022年06月24日 | 幼児教育の課題



教育省と一緒に延々とやってる、幼稚園教育教材開発。

久しぶりに、専門家の講義に参加した。

7時15分までに登校してきた(登園かな)子供たちは、15分ほど自由な時間を過ごして、その後「動き」の時間に入る。
で、登園した時は、学校は静かな方がいいから、活動を入れたりせず、静かにさせておく方がいいらしい。

↓1/4ほど残っちゃったPIZZA、すごい量でとても食べられなかった・・・が美味しかった


そうなのかな・・・・うちの子どもたち、登校したらいきなり校庭で遊びまくってるようだけど。


「動き」の時間では、たくさん話すことを奨励して、話す練習をさせる。
同時に、仲間同士の話を聞いたり、先生の指導を聞いたり、コミュニケーション力を高めることに専念する。


そろそろ完成してほしい。

女の子が幼稚園教育へアクセスする際の課題

2021年08月23日 | 幼児教育の課題
仕事で、「女の子が幼稚園教育へアクセスする際の課題」を分析しなければならないので、まず学生たちに小さい子を抱える保護者にインタビューしてもらって、実際に育てている側の目からはどう見えるのか聞いてもらった。

↓石垣の居酒屋、観光客には酒は出さないが地元民がガバガバ飲んでる、ひどい差別だ


依頼されている調査では、保護者100名へのインタビューも提案したのだが、依頼者側の都合(というより、私に負担をかけたくないとのこと?)で、保護者インタビューは削除された。

↓かなり珍しい、サメの軟骨の梅和え (これを食べたので下の子は海に入るたびサメがいないか聞いてた)


学生たち120名ほどが聞いてきた課題、まあ色々ある。

1ー父親は働いていて忙しいから、子どもの教育に関わる時間が少ない。母親は子供といる時間が長いので教育に深く関われる。
2ーカンダール州のある地区では、7割の女の子は幼稚園に通っていなくて、その理由は経済的な問題。保護者の収入が低かったり借金が多いことが問題。
3ー男の子方が幼稚園に通っていて、友達を作ったりコミュニケーション能力を磨き、父親と同じく社会知識をつけている。(小学校の先生の回答)
4ー障がいを持っている子を学校に通わせられるかどうかは、保護者の財力にかかっている。プライベートで先生を雇用できれば問題ない。小さい頃からそういう家庭教師に育てたれたら、子供は学校にもいきたくなるし、保護者がなんとかする。--実際に他の保護者で幼稚園に行く以前にすでに家庭教師を雇って子どもに教育をし、幼稚園への入園が子どもにとって容易になるようにした保護者がいる。
5ー建設業でそのひぐらしの人が多い界隈なので、子どもの教育なんて配慮している保護者は少ない。
6ーコロナで幼稚園までオンライになり、小さい子どもには無理。
7ー高齢者は女の子に教育は不要だと思っている人がいる
8ー保護者に幼稚園教育の重要性を理解してもらうことこそが重要だ。
9ー障害を持つ子どもの保護者に対して、教育こそが障害児にとって良い生活を営む上で重要だと理解してもらう。
10ー父親として、収入を得て子供達がちゃんとした教育を受けられるように努力したい、オンライ学習はちゃんとしようと思ったらお金がかかる (パソコンとか?)
11ー女の子のためには、女の子が安全に通える幼稚園を設置することと、差別や暴力にあった時にすぐ守ってもらえる環境の整備が必要 (サムロン村の人、どこだろう・・・・)
12ー幼稚園が閉鎖になったため、姪っ子にアルバイトをしてもらって幼い息子に勉強を教えてもらっている。オンライは無理。


↓セーイカ(ソデナガイカ)、あまりにも美味しくておかわりを頼んだ上の子





水上の幼稚園?

2020年12月18日 | 幼児教育の課題



2018−2019年の、教育省幼稚園教育の統計とにらめっこ。

10月に終わっていたはずの幼稚教育の仕事、まだ続いているのであった・・・・そもそもわけわからない指標があって、「プロポーザル書きの時に慌ててたからねえ」と言われた私たち。
幼稚園の先生がちゃんと法律を理解しているのは2割、でもこの2割がどこから出てきた統計なのか誰も知らない・・・・などなど。

何故だか私のスタッフが古い統計を使って幼稚園の状況を説明していて、これはまずいので、最新の統計と睨めっこしてるのである。


http://www.moeys.gov.kh/index.php/en/emis/3071.html#.X9anyS8RpbU


いつも思うのだが、教育省と保健省は、統計にかけては素晴らしい・・・(教育省の場合は予算確保のため、地区レベルでかなり改竄されているのだが)。




幼稚園に課寄っている子どもの年齢は、3歳以下も6歳以上もちゃんと数えてる。
さらに、「幼稚園のタイプ」は、「学校」、「センター」「家」「寺」などに区別され(モスクはないぞ!)、「水上」という区分がある。

水上の幼稚園があるのは、プルサットとバッタンバン、2箇所のみ。意外と少ないな・・・・。

仕事に必要な統計に関係ないのだけれど、面白いのでついつい調べてしまうのであった。

でも、調査員はシアヌークビルで2つのモスク幼稚園に行ったらしいので、その統計はどこに入ってるのかな?
正確を記すなら、「寺」の標記を、「宗教施設内」に変えた方がいいかもしれない。




幼稚園の先生が辞めちゃう、保護者が子供を預けない

2020年11月12日 | 幼児教育の課題

まだ延々とやってる、幼稚園教育の調査。
幼稚園といっても、内務省ラインのコミュニティー幼稚園で、教育省の幼稚園とは異なる幼稚園の調査。
すでにややこしいのである。


このコミュニテイー幼稚園教育の課題は、先生の給与が低いから長続きしないのと、3時間しか預からないから保護者が預けたがらないこと(特に遠方から来る保護者)。

何せ、幼稚園の建物がない幼稚園が圧倒的に多く、先生の自宅の敷地内とか、寺・モスク内とか、公立小学校に置かせてもらってるとか、寄生虫のような存在なのだ。

↓半年以上ぶりのマルガリータ、幸せなひととき


さらに、まともな教育を受けていない教員が多くて、「近所のお姉さんに小さい子を預けてる」程度の様子。

ユニセフの調査によると、幼稚園教育は、教育の中でも一番重要な投資で、子どもの将来を左右する極めて重要な教育機会。

送らなくていいなら幼稚園のみならず学校なんていかなくていいと思っていたのだが(とはいっても保護者は働くので、送らざるを得ない)、日本の幼稚園教育のガイドラインとかを読んでいたら、子供にとってはお友達と接したり、規則や社会的順応性を学んだり、身近なものを使って情操教育に触れるのは重要・・・・などなど、偉い先生たちが幼稚園教育の重要性を指摘していて(文科省か)、納得させられるのである。

3時間しか預けられないのか・・・・・プノンペンならカフェで待ってることも可能だけれど、田舎に住んでいたらそういうわけにもいかないだろうし、3時間なら私でも預けないかもしれない。

うちの大学も、テレグラムで教員のグループを作ったものだから、「給与だせ!!」のメッセージが次々と現れ、ついにそろそろちょっとだけ給与が出る可能性が出てきた。
ちゃんとした収入が確保されていなければ、熱意だけでは、続かないよな。
幼稚園教育、なんとかもっとならないのかな、頭が痛いのである。