ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

水道料金とごみ収集料金の徴収

2024年02月18日 | インフラ整備事業


これから2年ほど請け負うすっごく楽しそうなゴミとか下水事業へのジェンダー主流化の仕事では、減価償却費とか難しい英語が出てくるので学びが多く楽しい。

1年以上前、カンボジア人の専門家を紹介してくれと依頼が来たので、家買って借金がある助手を推薦したことがあるのだが、その事業に繋がってる。
だからすでに助手が1年以上関わっていて、私は今の段階で参加することになった。助手が何しろ「文句ばっかり言ってる事業」に関わることになるのも頼もしい。聞いてるとなんか信じられないメチャクチャな事業(と言っていいのか)みたいだが、自分が参加してみると、なかなか立派なことやってる素晴らしい事業(どのレベルでかかわるのかの違いだろう)。「月曜に会議があるとするでしょ、そうすると土曜の夜に会議に出てって言われる。でも資料は何にもなし。会議では下水処理とかの専門用語が出てきて、通訳しなきゃいけないんだけれど全然わからん!」みたいな苦情をずっと聞いてたのだ(一応紹介した責任がある・・・)


下水やゴミ処理に係る料金、カンボジアでは経済産業省がまだ「いくら税金を徴収していいか」を決定していなかったり、都市によってどうやってこういう料金を徴収するか決まってない。

↓ケーキ食べたい!息子のため買ってみたレーブドシェフ


サムラーンというアプリでゴミ料金を徴収している都市もあるそうだが、なんでもこのアプリは導入するのにすごく高くて、どの都市もが導入できるものではないらしい・・・・(というのをムンバイにいる専門家から教えてもらった)

とにかく面白いのだが、今まで市民が払ったことのないお金を徴収するって大変だろうな・・・・息子は、「安倍さんは岸田さんより悪い、消費税あげたから」みたいなこと言ってたけど、竹下さんだって消費税導入したらやはり後々も覚えられるのだ。










コンプライアンスは大事だからねー

2023年03月21日 | インフラ整備事業



役所に会計監査が入って、私の職場が取られた・・・・・
とは言っても、ゴースト職員が山ほどいるので、適当に机を借りて仕事をする。

今回の滞在、カンボジア正月の前では最後。
次回は新年にやってくる予定。
良い新年をーっていろんな人に言ってて、それが普通なんだから異常だ(すでにみんな新年の準備始めてる)


この農村開発やってる省では、それぞれの事業ごとに、1年1回2週間、5−10名の監査員がやってきて、徹底的に監査するそう。国際機関との事業がたくさんあるから、担当の会計の人は5つも担当してて、多分数千億円の会計処理をやってるんだろう。

↓大学は教室が足らないから借りてる高校の建物


会計の人に監査について聞いたら、「綺麗に、全く問題なくやってきてる」

なんでも5−6年前、あるプロジェクトで、政府の偉い人に払う給与が為替レートの関係で無税制限の12百万リエル(当時)を超えてしまったことがあった。その偉い人は、「会計監査で言われるのが嫌だから、コンプライアンスは大事だし、ちゃんと税金を払おう」と決めて、税金を1000リエル程度払ったそう(当然だが、手続きにかかる時間の方がよほど大変)。

↓フライトで巨大なサーモンの夕食、勿体無いがとても食べきれない・・・

仕方ないけれど、無駄なこと多いな・・・・

カンボジアは昼間すごく暑くなってて、昼の移動が辛い。
次の仕事は正月明けだ、またリフレッシュしてやってこよう。







入札書類は凄まじい紙の量

2023年03月21日 | インフラ整備事業


職場で、つい先日21キロの道路工事の入札があった。

↓多くの会社から出された入札書類

県道建設は1キロ作るのに10万ドルはかかると聞いたことがあるが(国道はその10倍らしい)、内容を見てると、そう簡単な見積もりでもないらしい。

↓NAGA3の工事は着々と進んでる

プノンペンを見ていると、建設ラッシュ、すごく景気がいいように見える。
でも、杜撰な工事っぽいし、物件を買う気にはとてもならないのであった。








入札するための公募資料

2023年01月19日 | インフラ整備事業


道路工事に関わっている役所で、大量の資料と格闘していたとある職員。

↓全ての書類にサインを入れる、大変な作業



ロシアのウクライナ侵攻のせいでガソリン代が高騰し、(余るはずのお金で)予定していた道路工事は規模縮小になったが、21キロの延長が可能になった。

ロシア侵攻からすでに1年が過ぎようとしてる・・・・一体いつ終わるんだろう。








男女で賃金が異なるのは「普通」

2022年12月09日 | インフラ整備事業


コ・トンサイの港整備の事業、事業開始をする前に調査をしたら、男女で賃金差があったそう。
草引きなどの簡単な仕事でも、男性は一日45000リエルもらえるのに女性は35000リエルだったらしい。
これを普通だと思っているのだから、困ったものだ。


↓ILOの職場でのハラスメントを撲滅する条約、カンボジアは未批准



インフラ事業は、道路が良くなったりきれいな水へのアクセスが確保されることが最終的な目標でも、その過程で女性が工事とかに参加することによって就職の機会を得て、自信を持ったり過程でジェンダー平等が進むようにするために、ジェンダー主流化がとても重要。

役所での座学は終わったので、次は現場に出て、工事現場で情報収集するのである。