Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

トリコローレ音楽祭@石巻。

2013-08-27 23:49:37 | Weblog

この土日は、最近の夏の恒例行事になりつつある、石巻で開催されるトリコローレ音楽祭に参加すべく、お世話になっているプロのパーカッショニストMさんの発案で、プロ・アマ合わせて総勢30名近くで石巻まで赴く。それも、東京からだけじゃなくて、いつもの静岡・栃木、更には広島からもミュージシャンが参加したってんだから、Mさんのネットワークの広さに舌を巻いた次第。

ま、年に一度ミュージシャンが集まって復興半ばの石巻に「癒し」を届ける、てのが大枠のコンセプトなんだと思うんだけど、今回いざ行ってみて、去年とは少し異なる感じ方があったことを書きとめてみたい。

今回も、児童・教員合わせて80数名が津波の犠牲になった北上川沿いの大川小学校跡地や、震災直後は数名の従業員が丸5日間ほど中に閉じ込められることを余儀なくされた、サイボーグ009などで有名な石ノ森章太郎漫画館などに訪れる機会があった。石巻で実際に生活している人たちが復興に向けて懸命に生きているのは、「頭」=「理屈」としては理解できるし、自分もできる範囲で応援したいという気持ちはあるんだけどね、そこに暮らす人たちの思いってもっと複雑なんじゃないのかな、とふと思ったりもしたのだ。いうなれば、私のように被災地以外に住んでいる日本人に対して、「震災があったことを忘れて欲しくない」という思いと、「自分たちのことは静かに放っておいて欲しい」という思いが交錯しているように感じたのだ。

難しいよね、悲劇が起きた直後ってのは、とにもかくにも緊急避難的な対策や思いが先に走るし、今回の大震災で言えば、被災地で実際に被害に会った人も、被災地以外の人たちも、「えらいこっちゃ、何とかせなあかん」という「一つのベクトル」に向かいやすいんだけど、時間が経つにつれ、当事者じゃないと「忘れて」いくんだよね。これって、ある意味しょうがないことで、皆それぞれの生活があるんだし、責められる筋合いの話じゃないわな。多分、答えは一つじゃなくて、正にtry & errorでいろんなアプローチを試みるしかないんだと思うな。

私は阪神・淡路大震災が起きた時に大阪で暮していたので、余計にそう思う。経験した自分でさえ、上京してからあの地震のことを思い出すのは1月17日くらいだし、ましてや近畿圏以外の人たちにしてみれば、あの地震は多分「単なる過去」だ。

前にも書いたけど、被災者でない自分としては、決して安っぽい同情心に走るのではなく、あくまで冷静に、できる範囲で、困っている人のことに時折思いを馳せ、手を差し伸べ続けるというスタンスが大事なのかな、と思う。

とまあ、いつものように小難しいこと書いちゃったけど(笑)、肝心の音楽祭だが、去年のように好天に恵まれ、石巻の人たちの暖かさが伝わるいい音楽祭だったように思う。私は、といえば、ちと時間が押し気味で、予定していた題目を少し削ったりされたのがちょい不完全燃焼(笑)。ま、それはそれとして。

映像を一発。こういうボランティアに一番適したスピリットというか、この歌で歌われているような、「いつでも君の側にいるよ」てな感じが一番大切なんじゃないかな、というところで、20世紀を代表する名曲の一つ、Carole Kingの"You've got a friend"(http://www.youtube.com/watch?v=w4mNDS5rIRU).

Stay gold and be tough, Ishinomaki folks!

あ、明日は吉祥寺Starpine's Cafeでライブです!こちらもよろしく!(笑)

 

-Butzmetz社長-

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