中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

あぶないあぶない

2007-02-04 | 生活
土曜日にDVDでものぞきに行こうかなと、繁華街中心部へ向かって散歩中。

後ろから妙に接近して歩いてくる奴が一人います。

この町の住人達の歩行速度は、メチャメチャ遅くて、一緒の速度で歩こうとすると寝てしまいそうです。北京や上海の都会の人でも日本人の歩行速度の2/3位ですが、ここは日本人の半分以下の速度ですので、私がいくらこの国に慣れたと言ってもその速度では歩けません。

周りの人から見れば、かなり速く歩いているのに、その後ろから怪しげな若者が一人何気ない顔をしながら必死に付いてきています。


こりゃこいつスリだな、俺のこと狙っていやがるな! 感じるものがありましたので、わざとちょっとスピードを上げて、いきなり止まって振り返ったその瞬間、後ろの奴の手が私のポケットに向かってきていました。

泥棒!ってちょっと大きめの声で叫んでやると、そいつは何事もなかったかのように横を向いて道ばたでも眺めているかのような顔をしています。
しばらく立ち止まってそいつのことを眺めてやります。

どうせ追求したって返事もしやしないし、却って危ないだけです。

俺はおまえのことを記憶したぞ、というポーズだけで充分です。

そいつは今来た道を何事もなかったかのように戻っていきます。

あいつら本当に手際は良いんですよ。
前を歩いている女の子(女の子2人連れで手をつないで歩いている、なんていうのは絶好の標的のようです。)のコートのポケットにさっと手を入れて携帯電話を全く気付かれずに抜くなんて言う光景を何回か見たことがあります。

泥棒!って叫んであげると盗られた女の子がもの凄い早さで反応するのも お見事!って声をかけてやりたくなるようなスピードですが。。。

新聞に記事が出ていましたが、バッグごとひったくられたお姉さんが、身分証明書やら銀行のカードなどの再発行が面倒なものを取り返すのに、「携帯電話はあげるから、その他のものを返せ。」と泥棒本人にネゴって、成功したと。

こういう実利的な泥棒と被害者っていう組合せは日本では絶対見られないでしょうね。