中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

成長するスタッフ連中

2005-10-27 | 仕事
現地法人に赴任して2年半が過ぎた。
今ちょうど来年どれだけ生産して売って、もうけるか、という計画を作っているが、2年前とは隔世の感がある。来た時にはまだまだ累積損失が一杯あって、それをどうしようかと頭を痛めていたし、こういう計画とか予測をやろうとすると、こうやってこうやって、とスタッフ連中に教えながらだった。

今回はとっても楽である。もうこういう作業にすっかり慣れてきたし、累損も大きく減ってきて、今ある負債をどうやって減らすかという思考から将来をどうしたいかというプラスの思考へみんなが変わってきている。会社の製品を取り巻く環境は来年の方が今年よりも悪くなりそうであるが、そんな中でも「大丈夫ですよ」と明るい返事が返ってくる。かつてはこういう明るい返事は何の根拠もなく、ただ言っているだけであったが今ではそれなりの予測の元での発言になってきているので楽しい。

部門間の垣根も以前よりもぐっと低くなってきていてなかなか良い中小企業になってきていると感じる。スタッフ連中がみんなで一体運用するという便利さを理解してきた証拠だと思う。ここの人は放置しておくと「これは私の仕事ではない」と自分で境界線を引いてしまって責任を投げつけあう傾向があるが、それが見られなくなってきていてとても良い状況だと思う。

もちろん会社設立以来先輩達が苦労してきた結果が今出てきているので、今いる我々の成果だと言うつもりもないが、目に見えてぐんぐん成長している状況は本当に楽しい。

土曜日に開かれたこの町の日本企業会の最後に「帰りたい人も、帰りたくない人も、帰れない人も。。。」と会長が挨拶をした。「帰りたい」理由はいろいろあるだろうが、私は今「帰りたくない」です。