6月最後の日曜日に気になっていることがありましたので、午後から三河の山間部に出かけました。
それは、もう25年以上もちゃんと鳴き声を聞いていないブッポウソウと鳴くコノハズクの鳴き声です。
コノハズクはフクロウ科の鳥で、愛知県では夏鳥として晩春に他所からやって来て、木の洞やキツツキの古巣などに営巣して、雛を育てた後に他所の場所に移っていくようです。
コノハズクについては以下にwikiの記述を抜粋引用と加筆しておきます。(ちょっと長いですが興味深い事も記されています。)
抜粋引用と加筆開始:
コノハズクはその鳴き声から「声の仏法僧(ブッポウソウ)」の別名をもつ。本種の鳴き声は「ウッ・コッ・コー」、「キョッ・キョッ・キョー」または「ブッ・ポウ・ソウ(仏法僧)」と聞きなしたのです。
この鳴き声の主は長年、間違って思いこまれてきました。鳥類分類学上ではブッポウソウ科で光沢のある羽をもつその鳥が発する鳴き声だとばかりに勘違いされた結果、その鳥にブッポウソウと名づけられてしまったのです。しかし、分類学上のこのブッポウソウの鳴き声は「ゲッゲッゲッ」と濁った声で鳴きます。
そこで、今度はコノハズクの出番となります。この鳥は奥深い山で夜鳴き、夏鳥で5-6月頃にしか鳴かないので「ブッ・ポウ・ソウ」の鳴き声の正体は、長年明らかにならなかった。ただし、「ブッ・ポウ・ソウ」の鳴き声の主はコノハズクであると考えた者が、いなかったわけではない。平安から江戸初期に描かれた「仏法僧」の絵がいくつか現存しており、そこに描かれているのは明らかにコノハズクだったからである。
「ブッ・ポウ・ソウ」がコノハズクの鳴き声であることが明らかにされたのは、ラジオ放送がきっかけであった。
1935年(昭和10年)6月7日、日本放送協会名古屋中央放送局(現在のNHK名古屋放送局)はブッポウソウの鳴き声で有名な愛知県南設楽郡鳳来寺村(現在の新城市)の鳳来寺山でブッポウソウの鳴き声の実況中継を全国放送で行った。午後9時(21時)55分から30分間放送し、その間よく鳴いたが、放送中や放送後にゲストの俳人・荻原井泉水、歌人・川田順、愛知県史蹟天然記念物調査委員・梅村甚太郎の3人の話がうるさいという非難の電話が殺到した。これを踏まえて、翌6月8日はゲストを呼ばずに鳴き声だけにする(番組内容を伝えるアナウンサーだけをおく)ことにし、前日と同じ時間に放送した。すると、この晩もよく鳴き、放送終了後、昨日とは打って変わって絶賛の電話が殺到した。
その後、この放送を聴いていた人の中から「うちの飼っている鳥と同じ鳴き声だ」という人が現れ、その飼っている鳥を見せてもらうとその鳥はコノハズクであった。そのコノハズクは東京・浅草の傘店で飼われていたもので、生放送中、ラジオから聴こえてきた鳴き声に誘われて同じように鳴き出したという。鳴き声も「ブッ・ポウ・ソウ」と確かに鳴き、長年の謎だった「ブッ・ポウ・ソウ」の主はコノハズクだということが、ようやく確認された。
なお、戸川幸夫にこの経過を記した『仏法僧』という作品がある。(引用終了)
記述部分が長くなりすぎましたが、その声を聞きたくて出かけましたが、夕刻まで粘って、空振りに終わりました。
駐車位置 ↓
明るいうちは鹿島山の山麓を歩いて、花模様を確認し、そうやって時間を過ごしてから、ブッポウソウの鳴くと言われたところに夕刻までには移動すると言うつもりでやってきました。
ヤマアジサイ ↓
このヤマアジサイと下のガクウツギはとても似ています。
ガクウツギ ↓
実のところ、これの有効な区別方法を小生はよく知りませんから、この二つを並べても、もしかしたら間違っているかもしれません。
二つともヤマアジサイかもしれませんし、二つ揃ってガクウツギの可能性もあります。
ネット上で説明を見ても、区別のはっきりしているもの二つを並べて、説明してあるだけで、この記事のものの判断材料にはならないように感じました。
シロバナイナモリソウ ↓
シロバナイナモリソウ ↓
三河の山で久しぶりにこの花を見ました。アカネ科イナモリソウ属です。
猪の罠 ↓
こういう罠を三河の山間部で時々目にしますが、仕掛けに捕われたところをまだ一度も見たことがありません。
捕まえたら撲殺するのでしょうか、それとも銃殺なのか・・・
ハエドクソウ ↓
花が小さくて、草丈は細く長い・・・・撮りにくい草が出てきています。
ミヤマシキミ ↓
青々とした実が出て来ました。これが冬には真っ赤になるとは、今はとても想像できません。
東海自然歩道の登り ↓
こんなところを、未だ夕方までは時間がありますので、暇つぶしにのんびりと登っていきます。
カキノハグサ ↓
三河山間部名物のカキノハグサは花が終わり、実を見せています。
ギンリョウソウ ↓
ギンリョウソウはどういうわけかうずくまっています。
林間の道 ↓
針葉樹林の道で、頭上には木の葉があるので、夏にも涼しく歩けそうです。
ウバユリ ↓
標高は550メートルほどのところを歩いています。林縁にウバユリが立ち上がってきています。
それは、もう25年以上もちゃんと鳴き声を聞いていないブッポウソウと鳴くコノハズクの鳴き声です。
コノハズクはフクロウ科の鳥で、愛知県では夏鳥として晩春に他所からやって来て、木の洞やキツツキの古巣などに営巣して、雛を育てた後に他所の場所に移っていくようです。
コノハズクについては以下にwikiの記述を抜粋引用と加筆しておきます。(ちょっと長いですが興味深い事も記されています。)
抜粋引用と加筆開始:
コノハズクはその鳴き声から「声の仏法僧(ブッポウソウ)」の別名をもつ。本種の鳴き声は「ウッ・コッ・コー」、「キョッ・キョッ・キョー」または「ブッ・ポウ・ソウ(仏法僧)」と聞きなしたのです。
この鳴き声の主は長年、間違って思いこまれてきました。鳥類分類学上ではブッポウソウ科で光沢のある羽をもつその鳥が発する鳴き声だとばかりに勘違いされた結果、その鳥にブッポウソウと名づけられてしまったのです。しかし、分類学上のこのブッポウソウの鳴き声は「ゲッゲッゲッ」と濁った声で鳴きます。
そこで、今度はコノハズクの出番となります。この鳥は奥深い山で夜鳴き、夏鳥で5-6月頃にしか鳴かないので「ブッ・ポウ・ソウ」の鳴き声の正体は、長年明らかにならなかった。ただし、「ブッ・ポウ・ソウ」の鳴き声の主はコノハズクであると考えた者が、いなかったわけではない。平安から江戸初期に描かれた「仏法僧」の絵がいくつか現存しており、そこに描かれているのは明らかにコノハズクだったからである。
「ブッ・ポウ・ソウ」がコノハズクの鳴き声であることが明らかにされたのは、ラジオ放送がきっかけであった。
1935年(昭和10年)6月7日、日本放送協会名古屋中央放送局(現在のNHK名古屋放送局)はブッポウソウの鳴き声で有名な愛知県南設楽郡鳳来寺村(現在の新城市)の鳳来寺山でブッポウソウの鳴き声の実況中継を全国放送で行った。午後9時(21時)55分から30分間放送し、その間よく鳴いたが、放送中や放送後にゲストの俳人・荻原井泉水、歌人・川田順、愛知県史蹟天然記念物調査委員・梅村甚太郎の3人の話がうるさいという非難の電話が殺到した。これを踏まえて、翌6月8日はゲストを呼ばずに鳴き声だけにする(番組内容を伝えるアナウンサーだけをおく)ことにし、前日と同じ時間に放送した。すると、この晩もよく鳴き、放送終了後、昨日とは打って変わって絶賛の電話が殺到した。
その後、この放送を聴いていた人の中から「うちの飼っている鳥と同じ鳴き声だ」という人が現れ、その飼っている鳥を見せてもらうとその鳥はコノハズクであった。そのコノハズクは東京・浅草の傘店で飼われていたもので、生放送中、ラジオから聴こえてきた鳴き声に誘われて同じように鳴き出したという。鳴き声も「ブッ・ポウ・ソウ」と確かに鳴き、長年の謎だった「ブッ・ポウ・ソウ」の主はコノハズクだということが、ようやく確認された。
なお、戸川幸夫にこの経過を記した『仏法僧』という作品がある。(引用終了)
記述部分が長くなりすぎましたが、その声を聞きたくて出かけましたが、夕刻まで粘って、空振りに終わりました。
駐車位置 ↓
明るいうちは鹿島山の山麓を歩いて、花模様を確認し、そうやって時間を過ごしてから、ブッポウソウの鳴くと言われたところに夕刻までには移動すると言うつもりでやってきました。
ヤマアジサイ ↓
このヤマアジサイと下のガクウツギはとても似ています。
ガクウツギ ↓
実のところ、これの有効な区別方法を小生はよく知りませんから、この二つを並べても、もしかしたら間違っているかもしれません。
二つともヤマアジサイかもしれませんし、二つ揃ってガクウツギの可能性もあります。
ネット上で説明を見ても、区別のはっきりしているもの二つを並べて、説明してあるだけで、この記事のものの判断材料にはならないように感じました。
シロバナイナモリソウ ↓
シロバナイナモリソウ ↓
三河の山で久しぶりにこの花を見ました。アカネ科イナモリソウ属です。
猪の罠 ↓
こういう罠を三河の山間部で時々目にしますが、仕掛けに捕われたところをまだ一度も見たことがありません。
捕まえたら撲殺するのでしょうか、それとも銃殺なのか・・・
ハエドクソウ ↓
花が小さくて、草丈は細く長い・・・・撮りにくい草が出てきています。
ミヤマシキミ ↓
青々とした実が出て来ました。これが冬には真っ赤になるとは、今はとても想像できません。
東海自然歩道の登り ↓
こんなところを、未だ夕方までは時間がありますので、暇つぶしにのんびりと登っていきます。
カキノハグサ ↓
三河山間部名物のカキノハグサは花が終わり、実を見せています。
ギンリョウソウ ↓
ギンリョウソウはどういうわけかうずくまっています。
林間の道 ↓
針葉樹林の道で、頭上には木の葉があるので、夏にも涼しく歩けそうです。
ウバユリ ↓
標高は550メートルほどのところを歩いています。林縁にウバユリが立ち上がってきています。