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英国と言えば...電話ボックス




ロンドンの灰色の空に、赤い2階建てバスと赤い公衆電話ボックスはよく映える。

わが街の角にもいつから使われていないのだろうかという風情のボックスが立っている。
引っ越して来た当時、夫が好奇心から「繋がっているのか?」と受話器を取り上げたところ、ツーという音がしっかり確認できた。現役なのだ。落書きにまみれガラスは壊れているが、老兵死なず、のようでちょっとかっこいいのである。

携帯電話が普及しているとはいえ、不意の際には必ず役に立つに違いない。


このボックス、すべて赤かというとそうでもなく、例えばロンドンのサマセットハウスの裏辺り、キングスカレッジ前では、黒塗りのボックスを見たことがある。黒もシックで素敵だ。


先日、空港ラウンジから持ち帰った読売新聞に、「「引退」電話ボックス60台完売」という記事があった。

「携帯電話の普及などで、公衆電話は続々と姿を消す中、K6は現在も約1万1000台が「現役」で活躍している。BT(ブリティッシュ・テレコムのこと)が4年前に不要となった電話ボックスを初めて売り出した際は、1台1ポンド(約121円)とタダ同然だったが、「ミニ図書館」や「ミニバー」等に再利用された。ロックバンド「クイーン」のギタリスト、ブライアン・メイさんは、「世界一小さな画廊」として使っているという。BTは今回、税抜きで1台1950ポンド(約23万5000円)と強気の価格を設定。」(読売新聞国際版6月13日の記事)


デザインが優れているので、例えばどこかの広場にだーっと並べるだけでも素敵なオブジェになるだろう。町おこしにいかがでしょうと思ったりする。
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