goo

パン・コティディアンとそのスペキュロース




たしか東京にも出店したLe Pain Quotidienパン・コティディアン(蘭 ' t Dagelijks Broodje ダグレスク・ブローチェ、「日々のパン」という意味)はベルギー発祥の「ベーカリー・レストラン」だ。

ブルージュにもマルクト広場近くにある。
ブラッセルではルイーズ通りのかグラン・サブロンのに毎週土曜日必ず行っていた。

何が特別なのかと問われたら「パン屋がやっているパンがメインのカフェだから」くらいしか理由が思いつかない。でもつい行ってしまう。

土曜日の朝9時頃、入り口のパン売り場には金色のつやつやしたパンがぎっしりと並び、その辺りがハチミツ色に発光しているように見える。
近所から1人で来ているのであろう老紳士や、デートの始まりのようなカップルや、子ども連れの美しい奥さんやで賑わい、眠たいような雰囲気の店内が次第に活気を帯びてゆく。
コーヒーやバターの香りが漂う中で、わたしも大きなカップのカフェオレやクロワッサンやサラダを頼んで、新聞を読んだり午後の予定を立てるのはいかにも素敵な週末のはじまりだった。


ロンドンにもコティディアンは何件かあり、いつも大層混み合っている。
ベルギーとメニューは似通っているが出される現物はかなり違い、ケーキに至っては全く別ものが揃えてある。

そういえばドバイでも見かけた。
入らなかったが、入ってみればよかったな...どんな特別メニューがあったのだろう?



先週ベルギーへ帰った時、ベルギーで一番旧い友人からベルギーフードの詰め合わせをもらった。
その中に入っていたひとつがパン・コティディアンのスペキュロースのペーストだった。スペキュロースのペーストは他に入れてくれたベルベリーのジャムやトラピストビールやパンナクック(クレープ)ミックスなどと並んで非常にベルギーらしい食べ物だ。
このメーカーのは初めて食べたのだが、おいしい...一気に三分の一ほども食べてしまう。

またあのブラッセルの土曜日の朝の光を浴びながら、湯気の立ち上がるカフェオレを飲んで、このペーストをつけた「日常のパン」を食べたいものだ、と思った。

まずは明日早朝おいしいパンを求めてロンドンはケンジントンまで行こうかな...

みなさまもよい週末を。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )