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マーラー@ロンドン・フィル




昨夜はマーラーの交響曲5番をロンドン・フィルで。

娘が中学校時代から、2つの学生オーケストラにフレンチ・ホルンで参加しており、マーラーの5番は、リヒャルト・シュトラウスの「英雄の生涯」などど並んで、生で鑑賞したい、関心の高い曲のひとつなのだ...そうだ。

これらの曲における金管楽器の華々しい重要度もさることながら、学生のホルン奏者は他の楽器に比べて圧倒的に数が少なく、ホルンを7人も8人も使うプロのオーケストラが、神々の宴のような贅沢さに感じるらしい。



言葉の選び方がまずいかもしれないが、いい意味で非常に艶やかで扇情的マーラーだった(指揮Jukka-Pekka Saraste)。
普段、あまりマーラーを聞くことがないわたしの心が、第一楽章のしょっぱなからトランペットとホルンに鷲掴みにされて、はるかマーラー界へ持って行かれたような気がした。

実はPaul Lewisのベートベン・ピアノ協奏曲3番が期待はずれだったので、マーラーの出来がさらに強調されたようにも思える...


先日、ジャコメッティ展を見たとき(わたしもしつこいなあ)に、あまり興味がないと思っているアートを鑑賞すると、自分の興味のなさの理由が見つかり、それこそがそのアートの「核」だったりするので有意義、と感じたが、今回もその種の経験をした。

娘が2歳半で幼稚園に入って以来、「2人して今日は昨日まで知らなかったことを新しく知る」人生を送りたいと思っており、最近では彼女に教えてもらうことが多い。


素敵な夜だった!
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