花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

烏揚羽蝶 2

2008年07月31日 21時41分29秒 | 蝶・蛾
ふたたびカラスアゲハ。
今回は距離も近く障害物も無く、ストレートに撮れたが、ちょっと写りが悪い。
ストロボを光らせると、赤斑まわりの青光りが綺麗に出たが前翅が光りすぎて白くなってしまった。



自然光だとこんな感じ。

雰囲気はこちらが良い。ピントもこっちの方が合ってる。
でも赤斑まわりの青光りは見えない。
せっかく綺麗なのに厄介な奴だ。

五位鷺 5

2008年07月30日 21時51分57秒 | 
少し前に撮ったもので、使い忘れていたゴイサギの写真。
大鷺や青鷺とはずいぶん輪郭が違うが、ゆったりと飛ぶのは同じ。



ゴイサギは鳥のくせに夜行性メインなので、普段見かけることは少ない。
巣があると、昼間はそのあたりでじっとしている。
昼間飛ぶ姿は意外に珍しい。

蜘蛛 3種

2008年07月29日 21時57分51秒 | 
  
クモ。
クモなのでいつもとは載せ方をちょっと変えたが、どれもサムネイルの小さい写真でも原寸大か、それ以上くらいの小さい生き物なので可愛らしいと無理にでも思って欲しい。
特に、左写真のハエトリグモはクリっとした目がゲテ系の範疇に収まらない愛嬌である。
たぶん、デーニッツハエトリ。

真ん中の半透明オレンジ色のクモが名前を調べきれず、結果こうしてまとめることにした。
前髪の垂れてるのが可笑しい。

右はたぶん、サツマノミダマシ。1mmほどピントが狂った。
妙に鮮やかな黄緑色に黄色のラインが面白い。
キレイかというと微妙だが、クモらしいフォルムとのギャップがあって良い。

山百合の萎れた花

2008年07月28日 21時45分45秒 | 春夏の風景
大きい花も派手な花も好きだが、百合の花は何故かあまり好きではない。
しかし、この萎たれた一輪には妙に惹かれるものがあった。
あえて、それが何か説明つけるならば、スパイラルな曲線が美しかったからだ。
別に大層な理由はない。

去年も一昨年も、何だかんだで目は引くのでヤマユリの綺麗な花の写真を撮ってはいるが、文にしたい何事も特にないので死蔵している。
それもそれで構わない。

熊蝉

2008年07月25日 22時14分35秒 | 
今年は蝉の量が少ないと、先日ニュースで見た。
風物詩として物足りない、と締めて済む程度の話ではあるようだ。

広い頭と、羽の緑の筋が特徴のクマゼミ。
東日本にはあまりいないらしい。西日本ではアブラゼミの次に多いくらい。

カメラを持っているときに近くで蝉の声がすると、つい探してしまう。
探して見つけても、結局蝉は蝉で、特別面白味を見せてくれるようなこともないので、そのまま写真を撮らずに通り過ぎることもよくある。
収穫の少ない日は、それなりに狙ってみたりもする。
まぁしかし、只の蝉だ。

玉紫陽花

2008年07月24日 22時18分51秒 | 春夏の花
普通のアジサイよりひと月と少しほど遅い、タマアジサイの花。
その蕾のはじけるところ。

まず花のひと房をひとまとめにしたピンポン球のような蕾が出来て、開く時にはものすごく圧縮されたものがほどけていくカオスな状態を見せる。


開ききってしまうと、普通のガクアジサイと大差ないので時期的にもイマサラ感があり、面白くない。
蕾の開く過程を楽しむ、贅沢な花である。

川原鶸 9

2008年07月23日 23時08分09秒 | 
とっとこしているカワラヒワ。大好きなのはヒマワリの種。
意外に人に対する警戒心は強い鳥である。こんな風にしていると大抵の鳥は警戒心が薄くなるものなのに、こいつはまだちょっと近づくと逃げる。
むしろ自意識過剰だと言ってやりたい。


まだあまり熟していないヒマワリの実は小さいものだが、体のサイズ的に言えば、口いっぱいにほおばるレベルのものなのでなかなか大層なものだ。
感覚的に言えば、ネタの大きい寿司とか、ガラの大きさでいえばフライドチキンとか、脂っ濃さからしてそんな雰囲気の食事であろうか。


HDサイズで。
この日のための黄色と黒と半端な色の保護色である。
人間様用の種収穫用ヒマワリではない場所なので温かく見守りたい。
ただし日差しが充分暑いので迷惑ではあろう。
この季節の鳥が放熱のために口を開きっぱなしにしているのは、先のヤマセミでも書いたことだが見ていて痛々しげでもある。

杜鵑の蕾

2008年07月22日 21時08分07秒 | 春夏の花
もっとニョロニョロと、多くの花がつくイメージがあったので奇妙な気がしたホトトギスの花のつぼみ。
素通りし難い不思議なカタチをしている。

見事に陰気な絵面だが、花が咲いてもやはり陰気なことに変わりがない。
本格的に花が咲くのは9~10月のはずなので、ちょっと早めに様子見で咲いてみる、みたいなものなのだろうか。

槿 3

2008年07月21日 22時05分14秒 | 春夏の花
青っぽいムクゲの花。
青いというほどは青くなってくれない。せいぜいが薄赤紫、青みの濃く出たもので薄紫といったくらいの色になる。
ヒマラヤの青いポピーは本当に青いが、本当に青いハイビスカスが出来たらずいぶんな見ものであろうと思う。
今ある青いハイビスカスは、アレは紫だ。


ムクゲの学名はハイビスカス・シリアクスで、そのままシリア(小アジア)のハイビスカスと言う意味。でも原産は中国。
園芸種の開発は、江戸時代の日本の暇人が頑張って、ヨーロッパに流れてそっちでも広まって、という類例の多い図式。
私は、私の類例のごとく凝った八重咲のよりもシンプルな野性っぽいのが好み。

山翡翠 2

2008年07月19日 20時49分11秒 | 
お昼のヤマセミ。
今回は前回よりずいぶん近くで見ることが出来た。
もう見るからに暑さに負けて、口をあけて肩を落としたダルダルのポーズ。

500レフレンズのリングボケが、毎度ながらブツブツの苦手な人には向かない絵を作っているが、光の雰囲気的には良い演出になっていると思う。


堤防の上からはもっと大きく見ることが出来た。
が、鳥を上から見るのは基本的に格好の良い図になりにくい。
肝心の被写体も油断しまくりの姿勢なのでキリっとしない絵になった。
が、そういうのもまた楽し。

祇園祭・巡行 2

2008年07月18日 22時43分12秒 | 春夏の風景
2008年の祇園祭・山鉾巡行の続き。
最初の写真は綾傘鉾の棒振り(左の赤頭)の出し物。右の二人は太鼓を叩き、画面外のもっと左では鐘を鳴らしている。
基本的に歩くだけのパレードなので、途中で何かあると目立つし、気分転換にもなってありがたい。


歩くお稚児さんは、炎天下で死にそうでおじゃるの図。


順番が前後するが、こちらは四条傘鉾の棒振り。
こちらでは横を歩く大人が死にかけている。
気分はよくわかる。


船鉾。
他にくらべてずいぶん形が違うが、普通の船の形なのでむしろ普通っぽい。


行列のトリを勤める南観音山。
前のつっかえていたのがようやく動き出そうという場面。
既に午後1時、まだ先は長い。お疲れ様だ。


午後2時には先の方の山鉾は既に撤収作業たけなわである。
後ろの方のはまだ町内に帰り着いていないが、一足お先にまた来年。

祇園祭・巡行 1

2008年07月17日 22時20分29秒 | 春夏の風景
数年ぶりに巡行を見に行った。
ちょうど梅雨明け宣言が出て、本日は人死にも出るであろう暴悪な日差しの下での巡行であった。
カメラはα700に80-200と、久々のα-sweetDに11-18レンズ装着の2台体勢。
油断したら自分が死ぬことになるが、結論から言うと大丈夫だった。

最初の写真は、最初の長刀鉾。
この鉾のみ人間のお稚児さんが乗り、他の鉾では稚児人形が載る。
このお稚児さんになるためには100万では効かない色々なご縁が必要になると言う噂は聞いたことがある。なんか学閥とかも。そういう選ばれし魂の賜物である。
眩いのは太陽の角度のためだけではない。

 
タペストリ新調後まだ間もなくてピカピカなのは、鉾で2番手の函谷鉾。
前懸は大昔から使っているものの復元新調であるのでかまわないが、見送りのエジプトはちょっと遊びすぎの感もある。


鶏鉾は引き手の笠が赤い。
鶏のトサカか。

今日は、看板類の少ない御池通で待ち構えようと予定していたが、ずいぶん早く到着してしまったのと、日陰のない御池通ではあぶられ死ぬので三条河原町のアーケードのあたりに陣取った。
悪くはなかったが、どこを背景にしてもお店の看板を避けられないのには想像以上に閉口させられた。


月鉾の上の男達。
具体的に何の仕事をしているのか知らないが、気合充分でなかなか凛々しい図。
マクドの看板が心底うざったい。


菊水鉾。
前が詰まって停まっている間に、ビールの差し入れを下から上へ紐で吊って送っているところ。
気候の良い時分にやるものならば、のんびりしているとも言えるものだが。


放下鉾でトラブルがあったものか、直進するだけでもお囃子がかすむほどボディの軋む音が大きく、明らかに何かしらの異常はあった模様。
数十分ほど停止して、後続の山鉾も路上にたたずむことになったが、何とか無事に済んでいた。
停止していた間、日が都合よく陰っていたのは祇園の神様が気をきかせたものだっただろうか。


傘鉾・船鉾・山ほかの模様はまた明日。

祇園祭の宵々山

2008年07月16日 22時19分44秒 | 春夏の風景
昨日の昼間分。
菊水鉾の提灯を吊るしているところ。
札の文字は「ちまきお買い上げの方/鉾に乗れます」。もうちょっと気取った言い方がありそうなものだが、客が理解できなければ意味がないので仕方ないところ。
ここで言う「ちまき」は、お菓子をかたどった縁起物の飾り物なので食べ物ではないし、値も張る。


こちらは、郭巨山のそばにあった郭巨山ペイントのジュース自販機。
別に何があるわけでもないが、良い華を副えている。
他所では同じようなことをしていないが、他所でも真似てくれると楽しそうだ。


こちらは、鯉山町内の新しい飾り。
Carp is dragon in heaven と書いてある。
こちらももうちょっと気取った言い方をしてくれても良さそうなものだが。
せめて、鯉のもれなくではなく登りきれた精鋭中の精鋭が竜になれる、くらいの含みを、とか。


おまけで、その辺のツバメの巣。
そういえば、食べ物屋と付随するゴミの多い割には蝿などを見ることの少ないのは、お蔭様のあるものであろうか。
あまり悪いものを摂取していないと良いが。