花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

土色の猫

2012年06月29日 00時40分36秒 | ねこの風景
何か悪だくみをしているような、とても悪い顔の猫。
まわりに草がニョロニョロ生えるまんなかで、枯草と一体になっているたたずまいなど、ただものでない雰囲気。
ごく普通の野良猫以外の何者でもないのだが、ロケーションが良いと色々違って見える。

塩屋虻 2

2012年06月27日 01時08分52秒 | 
カナブンの類を捕まえて、チュウチュウと中のものを吸い尽くすシオヤアブ。
おぞましくも、ある種の荘厳さを感じさせる風景である。
荒く、こわい毛並が獣っぽく、しかし全体は確実に虫である独特のフォルムがキメラ的な味わい。

熊蜂 4

2012年06月21日 00時40分11秒 | 
バラ園にブンブンと飛ぶクマバチ。
どういう意味でも美しい虫ではないが、あるべきところにあるべきものがあるという雰囲気が良い図。
飛ぶ生き物に特有の、理にかなった姿、から遠いフォルムが薔薇に負けない存在感を演出している。



花粉を集める後ろ脚が背中の毛と同じ色に染まると、またちょっと印象が変わる。
と言っても、どうしてもこの場合の主役は、花だ。

広帯蜻蛉枝尺蛾

2012年06月18日 23時28分15秒 | 蝶・蛾
どうでもいいような虫の、投げやりに具体的に付けられた名前は呪文のようになってしまっている。
ヒロオビトンボエダシャクという蛾である。

体の長さがトンボっぽい枝尺蛾のトンボエダシャクという種によく似て、羽の帯模様が広いのでヒロオビトンボエダシャク。
羽の広さがチョウっぽいトンボの蝶蜻蛉はやはり明らかにトンボで、これはやはり明らかに蛾だ。

ヒラヒラしているとチョウっぽくもあるが、止めて見るとどうしても、こういう模様は蛾の特有なもの。
蝶と蛾に厳密な意味では区別は無いというが、そういうのは不思議なものだ。

未央柳

2012年06月17日 20時50分31秒 | 春夏の花
キンシバイによく似た花で、ビヨウヤナギという。
中国では金糸桃というらしく、金糸梅と上手いペアになるが、そこまでやると、やりすぎかもしれない。
にてる似てないはさておき、花としては非常に品良くきれいな花だ。



背景に花菖蒲。
しかし競演させるには似合う組み合わせではないようだ。
どちらもきれいな花だが、そういうところは難しい。

椋鳥 9

2012年06月14日 01時11分18秒 | 
ムクドリ親子。
もともと模様が判然としないムクドリだが、子はもっと曖昧な薄茶灰色のモヤッとした色で、見事に足元の石と同じ色。
保護色かもしれないが、群れながらちょこちょこ動いていてはよほど遠くからでも普通に見えている。
まあ、可愛気はある。ただの大人のムクの群れではそれがないので、これは良い風景。



こちらはもっと育った、大人とほぼ見分けのつかない子のおねだりポーズ。
すぐそこの樹の実くらい自分で食べられないはずもないが、親に食べさせてもらっている。
そのことの良し悪しはわからない。

ムクはつまらない鳥だが、こういう風景は悪くない。

花菖蒲 12

2012年06月13日 00時23分32秒 | 春夏の花
大阪は枚方の山田池公園の菖蒲園。



花の質・量も、こちらは全体の風景も良い園であったが、園のど真ん中に通路を通していて、
目で見るぶんには楽しめるが、写真に写すと人が大きく写ってしまうのが難しい点。



先の城北公園や京都の平安神宮や植物園では池のそれなりに端に八ツ橋を架けているので、そこから広く花の広がりを見られる。
こう真ん真ん中に架けるのはちょっと珍しい作庭ではないか。歩くには堂々としていて楽しいが。
そこもまた先の城北公演とはまた違うが、大阪イズムであろうか。

花菖蒲 11

2012年06月12日 01時08分17秒 | 春夏の花
大阪の城北公園の花菖蒲園。
大きさも花菖蒲の数も申し分ないが、品種名を記した札が大きすぎ、目立ちすぎていたので、
広角で撮ろうとすると、林立する札の写真のようになってしまうのが残念な園であった。
木を見て森を見ぬ作庭といえる。



札を避けると、広くとってもこの程度で、他の人達はどんな写真を撮っていたものだろう。





折角の広い空間ではあったが、花の単体を大きく撮るのが向いているようだった。
大阪的な美意識というものがあるのだろうか。

花菖蒲 10

2012年06月10日 22時47分27秒 | 春夏の花
今年は杜若を見るタイミングを逃してしまったので、そのかわりにハナショウブを攻めてみようかと、大阪の城北公園と山田池公園の菖蒲園を見てきた。
疲れたので詳細は明日以降として、今日は撮りながら感じが良かったこの品種を。



品種名くらいメモっておけばここに書くことも増えただろうが、相変わらずそういう細やかさは私には無い。
園芸種であれば作者に対するリスペクトとして、品種名を知っておくのはあるべき姿だろうから、他人には是非覚えておくよう勧める。