花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

嫁菜

2009年10月29日 21時25分37秒 | 秋冬の花
薄紫色と黄色の美しいヨメナの花。
なんとも田舎臭い名前の野菊の類で、野菊自体も都会的なふうではないので、名前とセットにすると野暮ったく思える。
そういう雰囲気は、四季のうちでも秋に似つかわしいようにも思える。

秋の野芥子

2009年10月27日 22時35分29秒 | 秋冬の花
秋の田の畦に咲くアキノノゲシ。
ノゲシとは別の種類で、ハルノノゲシとアキノノゲシという草がある。
名前はもうちょっとひねってあげて欲しかった気もするが、「の」が入っている説明的な名前はそれなりに独特であるので、それも良いものであるだろうか。



いかにも、野の花らしい野趣。
キレイかというと微妙だがキタナくはない、意識を改めて括目することの難しい造形の花である。
もっと、あぜ道といわず大平原を埋め尽くすほどのスケールで見てみればずいぶん変わろうか。

邯鄲

2009年10月26日 22時34分57秒 | 
昨日、もう虫の季節も終わり頃だというようなことを書いたが、これはそれより前に撮った写真。
セイタカアワダチソウの花の上のバッタの類、この特徴的な顔から多分、カンタン。
バッタ系の虫は同じ種類でも緑色だったり枯草色だったりするが、どうしても緑色が当たりで茶色はハズレのような気分を拭えない。
これが緑のだったら、と思うとなおさらであったり。

虎丸花蜂

2009年10月25日 22時02分56秒 | 
花期終盤のホトトギスの花にトラマルハナバチ。
気がつけば10月も終わりに近づき、虫の姿が少なくなっている。
蜂といえば、これからがオオスズメバチの凶暴化する季節であるので注意が必要だが、ハナバチは何ともなく去り行くのみ。

写真は撮れなかったが、もうジョウビタキを見かけた。
晩秋と初冬の区別がなくなりつつある昨今、そろそろ冬支度も考えねばなるまい。

時代祭

2009年10月24日 23時22分36秒 | 秋冬の風景
今年は葵祭・祇園祭と同じく時代祭も観覧席チケットがもらえたので、久しぶりに時代祭の行列を眺められた。
しかし、この観覧席の向かい、道の反対側に小学生の児童招待席があり、行列の皆さんはそちらにばかり手を振ってこちらは後頭部ばっかりしか見えないという、しまらない事態。
まあ気持ちはわかるから悪く言うつもりはない。



写真的には何点かましなものも撮れたが、やはり微妙に残る釈然としない気持ちが引っかかって、自分のなかで盛り上がるものがないのでイマイチ箱行きだ。
あと、御池通は距離感が遠くて嬉しみが足りない。
前に見た神宮道は距離感が近くて良かったが、しかしコース終盤で行列の人に疲れが見えるのがあそこの悪い点。痛し痒し。
数年後のリベンジが必要な感じだ。

犬蓼 3

2009年10月22日 20時27分40秒 | 秋冬の花
昨夜の流星は全然ダメだった。やはりよほど暗いところにいかないとダメだっただろうか。
しかし京都の東は山の向こうに山科の町がありまた山の向こうには大津の町があるので、東の空は相当北か南の山に行かないと明るい。

残念だったので、残念な花・イヌタデをもって本日の更新とする。

緋鳥鴨 6

2009年10月20日 21時28分52秒 | 
冬モードになりきれていないヒドリガモ。
全身とても半端な模様であが、夏モードの姿は見たことがないので、どういう状態からの変化であるかがわからないのが少々もどかしい気にさせられる。




動いている姿でも、なんだか端から剥がれていきそうな不ぞろい感の強烈なカタチになっている。

あとひと月もしないうちには、派手ではないがピシッとしてキレイな冬モードのヒドリガモになるだろうので、少しの辛抱だ。

尾花 4

2009年10月19日 23時01分34秒 | 秋冬の風景
昨日更新のススキの下から見た写真。



広角で見る広々と奥まで続くススキの波を期待したが、ススキの背が高すぎて、壁がそびえるような風景しか目にできなかった。
これは私のもの知らずが悪い。



仕方なく、堤防まで戻って中望遠で広めの風景。
向こうの町並みのカオスさとこちらの植生の、ゴチャゴチャとカオスなようで規則の行き届いているようでもある、わからなさが素敵な風景。

尾花 3

2009年10月18日 22時06分00秒 | 秋冬の風景
ススキ野原の風景。
遠目に見るとビニール風の質感の光沢が、奇妙ながらも美しい。
来月くらいには具体的にセピア色の風景になる。




夕日とススキの写真も撮ろうかと思ったが、日没時刻を読み違えて残念な状況になってしまった。
油断していると秋ももう半ばを過ぎる。
最近いろんなことがなかなか厳しい。

杜鵑 2

2009年10月17日 22時48分53秒 | 秋冬の花
何が何だかわからない図になったが、ホトトギスの花。
しべの先・花びらの裏の毛先の水玉状の何かが、グロ風味ながらも美しい。



花の造形も、白地に紫のドット柄も、実に異形であって素晴らしい。
好みではないが、とにかく捨てがたいものがある。

秋桜 4

2009年10月15日 22時27分17秒 | 秋冬の花
大阪は鶴見緑地の風車のところのコスモス。
鶴見緑地は鴨を見るのに良ポイントだが、あまり変わり映えしないので飽きた。
梅田行きの寄り道ポイントでは山田池も良いが、あそこももう飽き気味だ。
郊外系はものの密度が低く、広いせいで工夫に手が回らなくもあって単調なのが良くない。
虫の季節は終わりかけで鳥の季節にはまだ早く、時期の悪いのもあるが、あの広い敷地で飾り気のあるのはこの一画だけというのは味気ない。



まあ、このコスモスは良い。
案外コスモスの花は大きいので、広角で寄れてボケの大きい単焦点レンズが相性良し。



これは2枚目の写真の場所を遠くから望遠で見たもの。
ちょっと外国っぽくて良い雰囲気。
しかしこうすると葉っぱがワサワサすぎて良くなく、その点は上の写真のようにある程度以上をぼかして省略できるように狙いたい。

小葦切

2009年10月14日 23時18分38秒 | 
藪の中にウグイスっぽい鳥を見つけた。
しかしウグイスではないようで、センダイムシクイなどを期待したが、この特徴的っぽい頭の模様はどうやらコヨシキリであると思う。



ヨシキリなら葦の中にいればいいものを、わざわざに酷い藪の中だ。
見た目は貧弱な小鳥だが、これでも夏鳥として日本に飛来して冬には東南アジア方面に帰っていく渡り鳥だ。
今の時期なら帰りの時期にちょっと遅いか、普通ぐらいか。
要領の良さそうな感じが見受けられないぶん、声援を送りたい気分にもさせられる。

嘴広鴨 3

2009年10月13日 21時27分10秒 | 
気がつけば、そろそろまた今年も鴨の季節だ。おっつけ、冬鳥の季節といってもよいくらいにもなるだろう。
このハシビロガモと一緒にいたヒドリガモやオナガガモは羽毛の上からでも痩せて見えるものが多く、今がんばって渡ってきたんだと思わせる風貌であったのに、コイツの丸々しているのは、あるいは渡りをさぼってこの辺に留まっていたんじゃ、と勘ぐらせるものがある。
まぁ、実際に太ったらもっと正面顔も丸くなるので、もう少し先に渡ってきていて、余裕があるものであろう。
餌撒き人のパンに対しても少しおっとりめの動きでもあった。



パン食でないハシビロガモは、水を吸い込んで、このクチバシのヒゲでプランクトンを濾しとって食する。
図体のわりにチマチマしすぎなので、パンの餌付けに慣れてしまえば元の食生活に戻るのもなかなか気苦労だろう。