大掃除めいたことをした際に引っ張り出してきた、私の初めて買ったカメラ。
現存するニュースリリースページにはUSBケーブルでパソコンとつなぐだけで画像を自動転送”という驚きの惹句が飾られている。
また超小型ハードディスク"IBMマイクロドライブ(340MB)"を使用すれば、1600×1200ピクセルの最高画質画像を約400枚まで記録できます”に8年半の時代を感じる。
しかし、開放F2.0のレンズでAモード、Sモード付き、主に使っていた時は気付かなかったがスポット測光もできる、結構充実したカメラであった。
当時はSモードしか使っていなかった。絞りという概念は把握していなかった。
カタチは当時既に大振りで無骨なスタイルであった。レンズを外したα-sweetDとほぼ同じ縦・横の大きさである。
素通しだがファインダーも付いている。素通しなのでマクロ域では見ているものと撮れているものが全然違ったりする。
これを買った時にはまだ131万画素のデジカメも現役バリバリだったので、それなりの値段で光学ズームも付いた200万画素のデジカメの選択肢がこれしかなかった。
樫尾計算機(株)、そして世界のデジカメの幕開けになるQV10は1995年のことで、そういうのは後にプロジェクトXで知った。
近年はEXILIMの安デジカメとかケータイデジカメばかりだったところ、画期的な秒間60コマ撮影・秒間300コマムービーのデモ機の発表でまた期待を持たせてくれたのも記憶に新しい。
先の80-200試しの時に折角だからコレを広角レンズ代わりに持っていったところ、なかなか綺麗な虹が出た。
で、当然、写真を撮った。
そして、往時このカメラの出す画質を見て加工材料の類にしかならんと割り切った気分も思い出した。
その経験でフォトショ**が独学ながら仕事に使えるレベルになって氷河期→プーからこっち方面の正社員の仕事にありつけたのは感謝だ。