花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

神社の猫

2018年05月28日 00時00分16秒 | ねこの風景
2月頃の写真だが、ここで使おうと思っていて、ずいぶん遅くなった。
吉田神社裏の宗忠神社から真如堂がまっすぐ見える石段にいた猫。





美しくはないが、すっとぼけた風情に味があるたたずまいである。

大岩神社

2018年05月24日 01時39分07秒 | 春夏の風景
地図を見ると、大岩山展望所のすぐそばに神社がある。
行ってみると、大鳥居から石灯籠が並ぶ裏参道の先にいかにも妖しい、鳥居風の石の建築物がある。
何か胡乱な神道系新興宗教の何かであったか、と腰の引ける謎さだ。

後で調べた結論からいうと、芸術家・堂本印象が寄進した石鳥居であるらしい。
そもそも怪しくない歴史ある神社で、とくに肺の病に効くご利益があるとのことで、
結核が流行った時代などはひとかどのものであったようだ。
堂本印象は母親と共によくお参りした縁で、有名になってから自らデザインした鳥居を建てたとのこと。
私は山上の裏から行ったか、山登りルートの表から行くと山の中腹にもうひとつ、似たようでもっと奇抜なものがあるそうだ。
すべて伝聞。

この神社は4年前に宮司さんも引退して無住となり、社務所まわりはすでに廃墟の趣も強いが、
手を入れている人はいるようで、お供え物は新しいし、この鳥居も灯籠も苔むし感がない。
近隣一帯は一時期産業廃棄物の不法投棄でゴミ山のようになっていたのをキレイにし直したところでもあるという。
他にいくつか写真をたしかに撮ったはずだが、ないのは記憶違いだっただろうか。

人の気配のあるような無いような、不思議空間であった。

大岩山展望所

2018年05月22日 00時57分53秒 | 春夏の風景
京都・伏見の桃山キャッスルランド城の奥の山上の展望台。
この辺に10年住んでいて全然知らなかったが、なかなか景色の良いところだ。
伏見城方面から行こうとすると、道の舗装が途切れて地道になり、
一体どこへ行ってしまうことになるのか若干ビビる。



望遠レンズを持って出なかったので、トリミングで寄る。
伏見城と宇治川、観月橋が見える。
もうすこし条件が良いと、左の山むこうにに梅田スカイビルもみえるらしい。
そのうちリベンジしてもよいだろう。



せっかくなので、色補正をかけて大阪のビル群を臨む。
ひときわ背の高いのがあべのハルカスだというが、多分見えていない。

褄黄蝶 4

2018年05月14日 00時08分04秒 | 蝶・蛾
先月の写真。
タンポポによく似たノゲシの類の花に飛んできた、シロチョウの類によく似たツマキチョウ。
ツマの黄色がないのはメスの方の特徴。

止めて見るとモンシロチョウでないことは一目瞭然だが、ヒラヒラ飛んでいると、もちろんこんな細かな違いはわからない。
全体的にモンシロチョウより少し小さいので、その点で、遠目にもひょっとしたらという勘働きがある。



前回更新のアオバセセリは5月限定の蝶であるが、このツマキチョウは4月限定の蝶で、
分布・繁殖的にはレアでもないが、期間限定のありがたみがある。

青羽せせり蝶 5

2018年05月07日 00時54分03秒 | 蝶・蛾
ふとした拍子にでも一度あいだが空くと、再開するには結構な勢いが必要になるもので。
で、その勢いになる、偏愛するところの多い蝶、アオバセセリ。
毎年挑戦しては、ここ数年不作であるが、今回こそは満を持して新兵器が導入された。
がんばらざるを得ない。

例年この辺りでは、GWの1、2週後くらいにのみ湧く虫であるが、
今年は桜からこっち、全体的に1、2週間早い展開で季節が進んでいる。
そしてうまい具合にGW最後の今、いつもの雲ヶ畑某所で遭遇。

写真は、花から花へ数センチ間を飛び渡るところ。
あまり飛んでいるふうではないが、よく見ると脚がどこにも着いていない、
だまし絵的な空中写真である。
少々人工的に彩度を上げているものの、虹色的な色の変化は自然のもの。
こういうのが撮りたかったその1。



次は、スジグロシロチョウとのコラボの一葉。
絵としては後からシロチョウがやってきているように見えるが、実際には
シロチョウが居た後ろからアオバセセリが襲いかかって花を横取りした図。
人の目には、浴びるほどそこらじゅう同じ花だらけのように見えるが、
蝶としては縄張り意識とか、ほか何事かいろいろあるようだ。



うまいこと、飛んでいるところの写真2つ。撮りたかったその2。
できれば背中側が見えている青い蝶としての写真が欲しかったが、これはこれで美しい。
以前、といってももう8年も前だが、うまく飛行写真が撮れたときには
α900でiso3200の条件だったので、画質はよほど手を入れて縮小しても良くなかった。
今回はこの右側、iso4000まで上げて、ほぼ50%縮小からのトリミングだが、細かく描写されてキレイなものだ。
腕ではどうにもならないところ、この先も進化してほしいものだ。