花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

藪手毬

2008年05月31日 21時40分32秒 | 春夏の花
ちょっと変わった雰囲気が面白いヤブテマリの花。
真っ向から写した写真がイマイチな出来になってしまったので、ちょっとひねったものを。
花序と呼ぶらしい、この白いのが手毬の名の由来であるということだが、広がった葉っぱの具合も毬っぽい可愛らしさで好ましい。
この写真は3週ほど前の高雄のもの。奥に見える藤色は藤の花のものだ。


こちらは先週の雲が畑のヤブテマリ。HDサイズ。
ここの方が涼しい所なので花も遅い。
一点に光がさして、何とも言えず美しい。

軽鴨 6

2008年05月30日 13時56分44秒 | 
毎年のことながら、カルガモの子。
頭上の葉っぱが気になっているところ、跳び上がる寸前。
夕刻であったので暗く、被写体ブレしているが、色の雰囲気が昼間とは違っていて目新しい。

 
集合かけて、どこかへ帰っていくところ。
横長写真はHDサイズで。

親子の足がそろっているのが面白い。
蛍の出る水路なので蛍が出てきてくれればとても嬉しかったが、時間も時期もまだちょっと早かったようだ。

逆八蝶 4

2008年05月29日 21時47分36秒 | 蝶・蛾
何ともいえない模様をしている、春型のサカハチチョウ。
体に比べて羽が小さいので美しいという感じではないけれども、ありふれた風でもないので、独特の存在感が、強くはないながらも、ある。


HDサイズで、同じ写真をトリミング控えめに。
個人的には、モノ/背景はこれくらいの割合が望ましいが、モノの模様が解像度的に潰れてしまっては残念だという気分による。

天ヶ瀬ダム

2008年05月28日 21時37分46秒 | 春夏の風景
無駄に響きの力強い語として評価の高い、ダム。
「ダ」と大きく吐き出した息を「ム」と肚で締める、阿吽の金剛力士にも通じる素晴らしい力感を持つ建造物である。



ヤマセミの居ると言う天ヶ瀬ダム周辺エリアに下見に行ったときの写真。
昨日の写真はこの右奥に見える橋から撮った。

場所的には、平等院から気合を入れれば徒歩でも行けるくらいの距離である。
下での景色はダムが壁になっていて好みのわかれるところであろうが、上からは実に美しい。
見下ろす角度でスケール感はイマイチだが、広々とした気分を見て取っていただければ幸い。

山翡翠

2008年05月27日 21時05分39秒 | 
写真撮りに行ける新しい場所を色々探し回ってはいたが、まさかヤマセミの出るスポットを全く見過ごしていたとは迂闊にも程があった。
どこと言って隠すほどの事は何もない、宇治の天ヶ瀬ダムである。
昨秋ちょっと引っ越したので行動範囲に組み込める距離になっていた。

早朝に行くと良いとのことであったので、一度下見をして後、今朝6時に着いてみると、普通にいた。
数人の常連さんとおぼしきが狙っていたので割とすぐに分かった。

しかし、いかんせんあまりにも目標が遠い。そしてまだイマイチ暗い。
ヤマセミは意外に大きな鳥なので多少マシだが、400mmにx2テレコンをつけてトリミングしてもコレが限界。

しかも今回は写せた時間、計1分ほどで彼方へ去っていってしまった。



今回は初めて見られてとても嬉しいのだが、もそっと良いレンズがないと証拠写真以上のものには出来そうにないなぁ。

紋黄揚羽蝶 3

2008年05月26日 21時00分00秒 | 蝶・蛾
モンキアゲハ集団で吸水風景。

モンキアゲハ自体は珍しい蝶ではなく、数は多くないがアゲハのいるようなところなら大概混じっている。
しかし滅多にじっとしていないので、ちゃんと撮れたのは今回が初めて。
数がいる分、一匹ずつは警戒が足りなくなっていて、余裕を持って撮影できた。


ギリギリまで接近してHDサイズで。
体のマダラ模様もなかなか洒落ている。

尾長揚羽蝶

2008年05月25日 22時01分23秒 | 蝶・蛾
そこの花から蜜を吸いおわって次の枝に飛び立つオナガアゲハ。
クロアゲハより羽が細く、赤模様が割合的に多いのが特徴。
羽ばたいていると後翅の白い縁取りが目立って見える。


変わりばえしないがもう一枚。
細長いシルエットがスマートに見える。大きさ的には他のアゲハと大差ない。

普通っぽいけど、ちょっと違う的な地味な面白みのある蝶。

蝮草

2008年05月25日 00時20分26秒 | 春夏の花
天南星の仲間では、名前が即物的で美しくないマムシグサ。
一応この、ほとんど黒な紫と緑の縦縞の奇妙なものが花である。
背景には、山だから今ちょうど満開のシャガが咲いていて、普通に綺麗な花と普通でない花の妙な対比になっていた。
名前も姿もおどろしいが、サトイモの科の特別なんでもない草である。


花まで普通に緑なのもある。
ムラサキマムシグサ/カントウマムシグサと種類を別けることもあるらしい。

天南星は良く見ると可愛らしげでもあり、普通ではない分、偏愛の対象にもなりうる。
今月はじめに植物園で撮ったウラシマソウやユキモチソウ、ムロウテンナンショウは在庫にしていたが引っ張り出してきても良いかもしれない。


HDサイズで2本。
見れば見るほど面白い姿だ。

浅間一文字蝶

2008年05月24日 16時48分53秒 | 蝶・蛾
イチモンジチョウかと思ったが、これはその仲間のアサマイチモンジ。
微妙に模様が違うんだそうだ。

上から見ると黒ボディに白ラインで、地味でもないが面白味もない翅デザイン。
サカハチチョウの夏型やルリタテハとも似ている。


裏も見える角度、HDサイズ。
こちらにはもっと太い一文字と、オレンジに黒の斑点で面白い翅デザイン。
体も下半分は青みのある白で、全く印象が違う。
両方あることを知識として持っていれば、見え方も違ってくるというものだ。

遠くからはむしろ上側の黒がチラチラしている方が見つけやすいように思うが、
いずれにせよちょっとレアものなので、見つけると楽しい気分になれる。

青羽せせり蝶

2008年05月23日 22時28分21秒 | 蝶・蛾
一昨年にすれ違って、リベンジを心に誓っていたアオバセセリ。
去年は振られたが、今年は居そうな時期・場所に行ってみたら普通に居てくれた。
どうにも暗い環境であったので、感度を上げるよりフラッシュを焚く方向で撮ってみた。

自然光の下では、数回洗濯した藍染の着物の色に光沢を付けたような青をベースに、鮮やかな朱色のポイントが実に数寄な蝶。
フラッシュの強い光を浴びせると微妙な色になってしまうので、粘って感度アップの方向でも試してみるべきであったか。


若干ピントは甘いものの、この時はこの一葉が撮れたので満足できた。

セセリチョウは色々な意味でストレートな評価の難しい虫であるが、こいつは止めて見ると掛け値なく美しく可愛らしい。
その期に及んでなお条件付になるのがこの種類の限界。
日陰でチラチラ飛ぶ姿はやっぱりゴミっぽい。

九輪草

2008年05月23日 19時57分19秒 | 春夏の花
清流がやがて鴨川になる、雲ヶ畑のクリンソウ。
緑と茶色と灰色と黒の世界にどぎついピンクの花が咲く。
しかし写真にしたら印象よりもおとなしい色に写った。まぁ、そういうものだ。

花にピントを合わせたはずが、ちょっと後ろになって根元の方にピントが合ってしまっている。
その分、水のあたりが綺麗に写ったので我慢できるレベル。

実際、水の綺麗さを写したいことは多いが、何かアクセントが無いと朽ちたもののゴチャゴチャが多く目に付いて汚い写真にしかならないもの。
花があるとその辺がごまかされて有り難い。

四十雀 7

2008年05月23日 01時17分05秒 | 
新緑の楓で、シジュウカラの子。
サイズ的には既に親と変わらない。
小鳥の雛らしい、クチバシの横に延長される黄色部分がポイント。
あと、カラカラ云う鳴き声が親よりも可愛らしげであるのと、胸のネクタイ柄が薄いのが子の特徴。

親らしいのは2つ近くにいたが、子らしいのはこの一羽だけだった。
もともとツバメとかほど器用な鳥ではないが、この子は身じろぎするのも危なっかしげで傍目にも心配であった。
あまりじろじろ見るべきものではないので数枚撮ったらさっさと退散した。
それすら褒められたものではないが、褒められたいわけでもないので構わないことにしよう。

七星瓢虫 2

2008年05月22日 21時27分54秒 | 
花の陰のナナホシテントウムシ。
テントウムシの前足にピントを置いたら顔がピンボケしているというシビアな環境。
まぁ、テントウムシは顔よりも背中がモノを云う生き物なのでコレで良し。
何かの色でベージュベタになった背景と白い花の色も綺麗。


花の上に来たがすぐに去っていく後姿。
肝心の虫はピンボケだがエナメルっぽい質感が写っていれば個人的にはOK。


あまり見ることがない腹側。
腰のくびれが意外と言えば意外。当然と言えば当然の虫らしいフォルム。
残念ながら、見て楽しいようなものではない。


おまけ、ヒメアカホシテントウ。
コイツは落ち着いていたのでしっかりピントを合わせられた。
元データでは目の複眼のアミアミも写っているが、トリミングするとノイズも強いのでこんな感じで。
新しい葉っぱの柔らかげな質感が何ともいえない。

杜若 5

2008年05月21日 22時02分04秒 | 春夏の花
白いカキツバタ。
背景には睡蓮。
日差しがもう少し弱ければ品の良い景色だったが、五月晴れは他のものを写すのに良いので文句を言うまい。


こちらは、別の池の白カキツバタ。
一本写っていた黄菖蒲がやけに目立つが、水草のごじゃごじゃの中で珍しくたくましげに見えた。


目先を変えて、普通のカキツバタの花びらを裏から日に透かして。
説明しなかったら何に見えるだろうか。
縮小のサムネイルで見れば普通に花びらだが、キラキラして、とても健やかな命というイメージを想起される。


Schlegel青蛙

2008年05月20日 22時15分06秒 | 
アマガエルに似て、ちょっと大きく、目を通る黒ラインがなく、口先が尖っているのがシュレーゲルアオガエル。
違いはわずかだが確実にこちらが美形。

名付け親は外人だが外来種ではない日本固有主の蛙。
注意して見ないとアマガエルと区別をつけづらいが、まぁ区別をつけなきゃならんことでもない。


回転させてHDサイズに。
場所が良くなかったので手前の葉っぱをどうにも出来ず、他の角度も確保できなかったが、悪くない出来だと思う一葉。