花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

柄長 10

2007年06月30日 21時54分09秒 | 
夏鳥は冬鳥と違ってほとんど人間様にかまってくれないので、この時期は鳥といえば年中見られる普通種しか写真に出来ない。

エナガは動きに無駄が多く、四十雀などより面白い形になるのでまだしも狙い甲斐があるのは良いが、撮るときに付加価値を狙う邪念がどうしても強くなっていけない。


こちらは若エナガ。
前回見たのと違ってフカフカしている。
マスクも少し上に寄った感じ。

腰空蜻蛉 3

2007年06月29日 23時29分08秒 | 
ホバリングとゆっくり飛行をシャッターチャンスにはさみながら狭い縄張周回していたコシアキトンボ。

背景の深い青と水草が都合よくキマってくれた。
ピントが尻尾の方に合っているのは残念だがまぁまぁ見られないほどでもないレベルだと思う。
さすがにオートフォーカスを待ってくれるタマではない。

そういえば、腰の黄色いメスにはシャッターチャンスに会えず、これで3枚目だが全部腰の青白いオスだ。
別に何だって構わないが。

豹紋枝尺蛾

2007年06月28日 20時45分23秒 | 蝶・蛾
ヒョウモンエダシャク。
派手系の蛾である。ハデだがキレイな感じではないので、特に蝶と見間違えるほどもない蛾である。
触覚をダラリと体にたらしているのを見ると、普通の蝶の普通のスタイルがとても優れたものであったことが分かりやすい。

写真四隅の極端なケラレは、テレ端で使うpro1スーパーマクロコンを少しワイド側で使っているためである。
覗き穴的なこの雰囲気は嫌いではない。

紅小灰蝶 4

2007年06月26日 21時51分27秒 | 蝶・蛾
pro1にスーパーマクロコン付シリーズで、ベニシジミ。
グロだグロだといいつつ面白い玩具なのでついやりたくなるものだが、新しい個体だったためか腹毛のフワフワ質感も羽のオレンジのピカピカも非の打ち所なく、背景もキレイに決まってベストofベニシジミな一様になった。

せっかくなので原寸ファイル。
圧縮は強めたのと、さすがにコンバージョンレンズをはめた分の画質劣化で等倍で見るには若干の無理がある絵ではある。が、やはり大きく見ると迫力があるので一度ご笑覧いただきたい。

玉虫

2007年06月25日 22時09分32秒 | 
たまむし。
間違えようもなく、タマムシ。
光の反射具合で青から黄、そして赤に光る。
細かいデコボコをつけることによって乱反射して更に光る。
光の当たる方は目までキラキラしている。

今までほとんど見たことがなかったので、ツルリとしてるのかと思っていたらとんでもないブツブツ写真になってしまった。
珍しかったので多少のグロ気味には目をつぶりつつも虚心に眺めればやはり結構キレイなピカピカ具合であろう。


こちらはαSDの写真。上のはpro1+スーパーマクロコン。暖かげな色具合はホワイトバランスの戻し忘れのせい。
近寄っても逃げられなかったのは、羽の負傷によって本当に逃げられなかったのか。
写真でもこれくらいの距離感はあったほうが安心して見られる図ではある。
ちょっとつまらなくはあるが。


腰赤燕

2007年06月24日 21時25分16秒 | 
畑だか空き地だか、数平方メートルの草むらを20羽くらいのツバメの群れがくるくるしていた。
中に混じって色のちょっと違うのがいると思って、写真にして調べてみたらコシアカツバメという種類の違うものだった。
奥のボケているのは普通のツバメ。

形も動きもほぼ同じだが、模様は普通の方が洗練されていてスマート。
しかしコシアカというのは今回はじめて知ったので、ちょっと珍しいものを偶然うまく写せたというところで個人的にポイントが高い一葉。

構図的に下すぎるのはご愛嬌。

団扇蜻蜒 2

2007年06月23日 21時40分32秒 | 
ブレてるが、飛んでるウチワヤンマ。
居るところには少なからず居るが、居ないところには居ないので大きい図体の割に行動範囲は狭いらしい。
トンボと一口に言っても大きいのと小さいのでは生き物としてあまりにも違うので、言っても仕方ないことだがやはり大きいのは見ごたえがある。


こいつは、基本的にはすっと停まっていて、他の虫が近くを通りかかった時に追い払いに飛ぶ。そして同じところにのんびり帰ってくるので、最初の足場にピントを合わせておくと簡単めに動きのある感じの写真に出来る。
チャンスを待てる木陰があるポイントから撮れることが絶対条件。

物差蜻蛉

2007年06月22日 21時58分53秒 | 
イトトンボの類ではヒトキワ長い、モノサシトンボ。
ふざけた名前をつけられたものだ。
いかにも細いが、長さでいえば普通サイズの赤トンボよりも長いくらいであるが赤トンボには別に長いという印象はないので特に意味のない比較。


正面顔はハッキリ気味悪い。
これだけ目が張り出して付いていたら前後左右上下全て見えるだろうが、動きに機敏さが無いのでそのことが役に立っているものかどうか、これはその身になってみないことには想像もつかない。

黄糸蜻蛉 2

2007年06月21日 22時39分26秒 | 
逆光の陽を透かすキイトトンボ。
黄緑色の風景の中では保護色になっていそうでなっていなくて、ひっそりと悪目立ちしている奇妙な生き物である。
イトトンボの類は総じてそんな感じであるが、色的に頼りなーい感じがキイトトンボは特に強い。

河原撫子

2007年06月20日 21時55分45秒 | 春夏の花
Kodak Ektachrome100ポジフィルムの続き、α9xi,STF。
カワラナデシコ、別名ヤマトナデシコの花。の、咲きはじめ。
世の中にたくさん花のある中、イマイチ冴えきらなく園芸種でもないこの花をなぜ日本女性の代名詞的に選んだものか判然としないが、あるいは、その上で敢えてのセレクトなのかもしれず。
花の季節は結構長く、暑い最中のちょっと涼しい川原にひっそり咲いている風情はそれなりのものがある。花壇にするとかえって雑草然としたところがある。


ちょっと引いての一様。
雑草風であるのを良くいえば野趣があるとも言う。

立葵

2007年06月19日 21時50分25秒 | 春夏の花
Kodak Ektachrome100ポジフィルムの続き、α9xi,Tokina100mmマクロ。
ポジフィルムだからといってもあっさりした感じ。
花をいくつも付けながら垂直に立ち昇るタチアオイを斜めに撮った写真。

これや、ムクゲ・ハイビスカス・フヨウなどが咲き始めると夏を強く感じる。
まだ梅雨の入り口なので大げさ目ではあるが、梅雨次第ではすぐにも真夏の雰囲気にもなろう。

蘭陵王

2007年06月18日 23時11分07秒 | 春夏の風景
藤森神社あじさい祭に奉納された舞楽。ラリョウオウ。
かぶりつきで撮影可であったのは実に眼福であった。
楽団は素人衆だそうだが、さすがに大きい神社であるので装束がキマっている。
写真栄えもそうだがこの曲の場合特に、中の人の手指と首元は綺麗でなくてはしまらない。その点この舞台はとても良かった。

雅楽の嗜みは無いが私は学生のときに能楽のおシテさんをやったことがあり、この類のものに未練が無いではない。
あれはいいものだ。

出てきたところ。レンズ選択が間違い気味であるがそもそも標準ズームが無いのはこういうときお話にならない。
ただSTFの画質はやはり王様レンズである。


場所を変えて広く。

縦構図にトリミング。

本当に舞殿に張り付いて柵の間から撮った非常識はまことに申し訳ないが、この写真でも分かる通り、そうしないとおっさんの頭しか撮れない。
渋いカメラ小僧の修羅道の図である。私含め。お恥ずかしい。


瑠璃立羽蝶 2

2007年06月17日 23時16分41秒 | 蝶・蛾
80-200xiを試しているときにヒラヒラと現れたボロルリタテハ。
一応撮ってから、本番用レンズに取り替えている間にロストした。

蝶部分には後でシャープネスをかけたのでクッキリ乾燥風味だが、オリジナル画像では75-300キットレンズを使ってた頃の「イマイチ眠たいがそれなりには写っている」感触を思い出させる画質であった。

ルリタテハ自体は、白線がもう擦り切れていて、あるいは越冬個体が今まで頑張っているのかもしれないと思わせる風格になっている。
リンプンの青ラメが死ぬまで美しい。

MINOLTA AF ZOOM xi 80-200 f4.5-5.6

2007年06月17日 21時18分54秒 | Weblog
ミノルタには、xiレンズという一連の日陰シリーズがある。
これは、α7000で世界初のオートフォーカス一眼レフを発売し、“αショック”というカメラ界用語を生み出したミノルタが、
次にオートになるべきものは何か?それは、ズームだ!」と、発した寝言に沢山の人が「あほいいな(ミノルタは関西系)」と返事をしたことにより、ミノルタの寿命がとても縮まることになった、残念なブツである。
そのオートズーム機構はα-7xi,5xi,3xiに搭載されて、フラッグシップ機である9xiには非対応であって「ワイドファインダー機能」が使えるだけであるが、せっかくなので中古5000円のこれを購入してみた。


レンズとしてのこの物体の特徴は、ズームリング状の輪ッカが実は左右に少し動くだけのスイッチであり、ピントリングがないかわり、この輪ッカスイッチを手前に引くことでピント調整スイッチになるけど開発者はこれが本当に使えると思ったのが問い質したい機構になっている。
そのかわり、オートフォーカスが妙に早い。マニュアルを使わせないことにプライドをおいたものでもあろうか。

外装はプラスチックとゴムで、金属を使わない分とても軽いがとても安っぽい。
写りは、気合を入れない分には充分であるが焦点距離が微妙なのと、1.5mまでしか寄れないことで、特にこのレンズでなければならない被写体というものは無い様だが、ネタ的なものであるので構うまい。

ファンタジーカードの世界

2007年06月16日 23時15分47秒 | 春夏の風景
前項からの続き。
ミノルタ・インテリジェンスカード(FANTASY)使用・α-9xiに50mmf3.5、フィルムは10個千円の買い置きネガ・KONICAMINOLTA CENTURIA-SUPER400。
インテリジェンスというネーミングに既に時代を感じるが、18年前の規格であれば仕方ない。

これは要するにこういう写真を撮るためのものか。他にどんな使い道があるか。
フォトショップの放射状ぼかし・明比較レイヤー合成では、似た雰囲気はだせるがこれほど上等な感じにはならないので値打ちはある。


好奇心は満足できたので、あとは、秋の紅葉と冬のライトアップ、春の桜くらいには同じような用途があるだろう。
シャッタースピード1/10~1/2秒限定になるのだが、あまり厳密に止める必要はないので、50mmまでなら手持ちでもいけそう。