花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

一人静

2008年04月30日 23時29分27秒 | 春夏の花
クマガイソウのついでに、同じく平家物語から静御前に因んだ命名のヒトリシズカの花。

可憐とか清楚とかは微妙な、変な花。
写真は先々週のもので、もう花の頃は終わっている。


開く寸前の花のマクロ。
花びらが無く、にょろっとしたシベの根元部分に花の肝心なものがあるのが変わっている。

じっくり見ているうちに面白さが見えてきているかもしれない。

熊谷草

2008年04月30日 21時32分55秒 | 春夏の花
今回は大きい変な花。クマガイソウの花。
クマガイの名前は、平家物語に出てくる、ショタ好き親父たちから熱い共感を得ることで900年の名を残す熊谷の次郎さんの母衣(ほろ)に花を見立てたものだという。
似た種類で小さくて赤いのを敦盛草と名づけて、大きく源氏の白の熊谷・小さく平氏の赤の敦盛でペア扱いにしているらしい。
花が袋っぽいというので大層なイマジネーションだ。


単純に綺麗な花ではないが、珍しげな蘭の花なので、野生のはほぼ乱獲されつくした絶滅危惧種でもあるらしい。
趣味の悪い業の深いことだ。

小哨吶草

2008年04月29日 23時45分55秒 | 春夏の花
先のカテンソウの隣にも咲いていた、貴船のコチャルメルソウの花。
ちゃるめる草の小さい版のがコチャルメル草。
チャルメルは、ラーメン屋台のチャルメラといっても今時通じないこともありそうだが、要するにこの花を横から見たらラッパ形になっているという意味だ。


ということであるらしいがイマイチ自信がない形。
これも花の大きさとしては直径2mmほどの、地味というよりゴミのような花。


手ブレか風ブレしてしまったが、3本が絡まっているところを引き目に。
一応この細い枝分かれしたようなピラピラが、ピンクの花びらなのだろうか。
花としての説得力に欠けること甚だしい。

この花のことは、去年カテンソウを調べる時に名前から目に入って、次の機会には撮りたいと思っていた。
種類で小ちゃるめる、ちゃるめる、大ちゃるめる等あるらしい。
1枚目と2,3枚目のは違う気もするし、違うというほど違わない気もする。正直どちらでも気にならない。


これは花の終わったあと実になるものだろうか。
絶句。

こういうワケのわからない系の植物は、ちょっと競争の厳しい環境では真っ先に淘汰されてしまう系でもあるが、そういうのが元気なのが湿った山の楽しい景色である。


花点草 2

2008年04月29日 21時23分02秒 | 春夏の花
去年のと同じ、貴船のカテンソウ。

今回はマクロで、一本にたくさんの花がついたのを蕾~開きかけ~開ききったのまで含めて撮ったので全然印象が違う。


去年のと同じような花ひとつので開いたものがあれば撮りたかったが、ずいぶん探したが見つからなかった。

この写真が原寸大ならもやし5本といった風情だろうが、開いても2,3mmの花なので写真栄えのする花を探すのはパソコン画面を見るより目が疲れる。
まぁそういうのも楽しくなくはない。

西洋十二単と黄蝶

2008年04月28日 23時18分48秒 | 蝶・蛾
セイヨウジュウニヒトエの花から飛び立つキチョウ。

飛んだ瞬間の絵になったのは偶然。
それならそれで羽が開いて写っていればもっとそれらしい図になっただろうが、それこそ狙えるものでないので仕方がない。

西洋十二単は、日本の十二単の花に似た輸入物の園芸種の花であるらしい。
わざわざ園芸するほどのものには思えないが、そういう向きにはそれなりのものがあるのだろう。

黄蝶に関しては、ああ、黄チョウだ、という他ない。

雛瑠璃花天牛

2008年04月28日 20時38分01秒 | 
ツツジの花から飛び立つ瞬間の、たぶん、ヒナルリハナカミキリ。
アップで綺麗な写真が撮れていないので、ルリクビホソハムシとクワハムシも候補であったがわからない。
一番名前が綺麗なもので、それだと思うことにした。

青光りの強いブラックボディと体長ほどもある触角が特徴。
なのが上で挙げた3種。
まぁ、実際のところ何でも構わない。白のツツジが綺麗だ。

並揚羽蝶 9

2008年04月27日 21時38分23秒 | 蝶・蛾
ツツジの花の蕾の上で休憩するナミアゲハ。
普段、蜜を吸うときは羽をパタパタさせて図体分の瞬発力の鈍さをフォローしているが、ここではべったりと休んでいた。

新品のアゲハらしいフサフサツヤツヤテラテラ感が好ましい。

好ましいのでHDサイズに拡大。
モフモフだ。

ツツジの湿ったシワシワ質感も良い。



石楠花

2008年04月26日 21時41分28秒 | 春夏の花
三室戸寺のシャクナゲ。
ツツジが目当てだったが、こちらではちょっと早かった。
しかしシャクナゲの花がジャストなタイミングで実に宜しかったので良かった。

 
背景が青空なら、絵的には南国的な印象の花でレゲエ音楽とか似合う。
杉が背景にあると、葉っぱ部分の冴えなさとあいまって花の派手さが浮き上がり、余計に赤ばかりが派手に見える。


山向かいに見た、この辺の花。
それにしても杉は必要なんだろうか。無い方がいろいろ良さげに思うが。
シャクナゲやツツジの木だけでは斜面の土を維持できないとかはありそうな話だから、見場の問題だけで切り倒すのも良くないか。

五位鷺 4

2008年04月25日 21時43分34秒 | 
巣から飛び立つゴイサギ。
これなどと同じ勧修寺の鷺アパートの木にて。
去年より周りの木が生長して見難くなり、シャッターチャンスも減った。
こればかりは仕方ない。


そのせいで、このようにピンポイント的な場所を探さないと全身像に出来ない。今回は出来たのでOK。
目玉のふくらみの影が面白い一葉。
背中の光沢ありブルーグレイの羽毛の質感も綺麗。

この2枚、頭の飾り羽が見えてないのが残念。


巣上の2羽。
このように頭の飾り羽が見えているとずいぶん格好良くなる。

この鷺アパートにはアオサギ、コサギ、ダイサギも居たがいずれも子供はまだだった様子。
あまり野次馬すべきものではないが。




目白 7

2008年04月24日 21時37分24秒 | 
花が散って葉が開いた桜とメジロ。
背景の明るい緑が爽やかな一葉。
ピントが背中のくぼみに行ってしまったので、顔が若干ピンボケしている。
この大きさで見る分には特に問題ないレベルだろうか。HDサイズにするとちょっと目に付いたのでボツ。


こちらは先月の写真。
桜ではなく杏の花。
メジロは喉の黄色に光が当たると意外に派手に見える。
普段は花が背景になるより花の背景になってしまうような鳥だが、なかなか綺麗。


躑躅 4

2008年04月23日 21時30分13秒 | 春夏の花
昨日の続きで、ツツジ+αの写真。
まずナミアゲハ。
早い時期のアゲハはツツジの蜜を吸っている時以外ほとんど油断がないので、逆に言えばこういう写真は撮りやすい。
しかしまだまだ絶対数が少ないので、無いものは撮れないしチャンスは多くない。
この蝶も、もうちょっと構図を考える時間までは呉れなかった。


八重桜とツツジ。
この写真を撮る時だけ日が陰ったが、色的にはしっとりして良かった。
真中右の緑部分のボケが荒れてるのが残念だが、いかにも4月下旬的な絵が気に入った一葉。


シャガとツツジ。
紅白に濃い緑で微妙なイタリアカラー。
アヤメの類は終わった花がいつまでも引っ付いているのに後から気付いてガッカリする写真になることが多く、これもその例に漏れない。
頑張って消そうかとも思ったが、まぁこれも自然の表現だろう。
原色を含まない派手さが良い侘びを醸している一葉。


手前のぼやけた緑と赤、水面の赤がツツジ。水面の黄色はヤマブキ。
そして、にょろりと勢いのないカキツバタ。
ずいぶん早くに、この一輪とその奥にももう一輪だけ咲いていた。
日当たりはむしろ悪い箇所なのだが、その分池の鯉がたゆたっていて土の栄養が豊富なのだろうか。
イチハツもまだ咲いていないので(むしろこちらを期待していた)少々奇異な感じはしたが、普通にも再来週半ばには咲きそろうくらいのタイミングであろうから、まぁこんなもんだろう。



躑躅 3

2008年04月22日 21時45分40秒 | 春夏の花
先の日曜にお祭をしていた、梅宮大社のお庭の朱色のツツジ。


青空と新緑と紅色のツツジ。


HDサイズで桃色のツツジ。

小さめの花が木の全面に付くキリシマツツジである。
2枚目のはまだ蕾が多い。それくらいの方が品があるがパワーに欠ける。

しかし満開のでも、量があってもミニチュアっぽさが見えて、どこかこぢんまりした印象の絵になってしまう。
その点で、嵯峨野や高雄に多い

ふもとから見る山に咲くヤマツツジのシチュエーションが好み。

山吹 3

2008年04月21日 21時51分39秒 | 春夏の花
松尾大社のヤマブキの花の満開。
素晴らしい山吹色。


八重咲の花は、花単体の造形の美しさは曖昧だが、華やかな雰囲気が良い。


この日はお祭をしていて、後で松尾大社ホームページを見たところずいぶん色んなことをやっていたようなので見ておけば良かったかとも思ったが、参道に屋台の唐揚げの匂いが充満していたのでどのみち長居できなかった。
あれはちょっと考えさせた方が良いと思う。

抜頭

2008年04月20日 21時24分21秒 | 春夏の風景
今日は天気も良く、松尾大社のヤマブキや梅宮大社のツツジなども良い頃であろうと見に行ったところ、両方でお祭をしていた。
写真は、梅宮さんの桜祭で平安雅楽会様のバトウの舞楽。

去年は藤森さんのラリョウオウを撮らさせて頂いたが、舞楽の奉納は結構フリーに撮影OKなものなのか、こういうのは実に楽しくて有り難い。

 
今回はこのことを知らずに行ったのだが、80-200F2.8を持ち合わせていたので、外は快晴・屋根の下は真っ暗のシチュエーションでも理想的に対応できた。
舞いも大きい動きと鋭い動きの対比が鮮やかで良かった。
さんざん鳥やら花やら撮ってきて何だが、人間のこういうのを撮るのはあらためて楽しい。

バストアップをHDサイズ。
面の目・口の中の人部分は暗くした。


肝心の桜祭は、咲いているのがもう八重桜なので微妙な感じだし参拝客も多くない。
フジやカキツバタまで、一輪二輪、探せばもう咲いていた。
その辺はまた後で。

野鶲 4

2008年04月19日 21時27分20秒 | 
初めて見た春色のノビタキ。
テレコンをつけてもまだ遠かったのでトリミングしたため、2重に残念な絵になった。
一応、何が写っているかは普通に見えるので良しとしようか。

遠からぬうちにもう少し綺麗に撮れる機会があるよう、願掛けのようなものとして採用。