花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

蝋嘴 5

2008年12月31日 20時49分30秒 | 
世間的には多事多難なれども個人的にはなべて世に何事もない風でこの年が終わるようです。
去年末があかんかったので、続けて悪かったらたまらない。

そんなこんなで、写真は地面に落ちてある何かを拾って食べるシメ。
色組は渋い色ばかりだが趣味の良い取り合わせで、写真的コンディションが悪くノイズがちな絵ではあるものの、良い雰囲気。




もっとコンディションが悪いと、さらに色がくすむ。
見事なセピア色のモノトーン。
明日はもう少し派手なものを予定。

川原鶸 10

2008年12月30日 21時01分35秒 | 
一斉に飛び立つカワラヒワ、と言いたいところだが、実はボチボチと飛び立つ4枚の写真の合成。
具体的には、真ん中よる少し右・上の羽をたたんでいるのと、その左下の羽を広げているのが同じ個体だったりする。
カワラヒワは基本的に地味だが、羽を広げると鮮やかな黄色が、まるで別種であるかのように艶やかな印象を与えるので、写真としてはこれくらいに強調しないと印象に忠実にならない。
普通に飛び立つ群れを撮るとなると、こんなにピント面近くに並ぶことはない。




羽をたたんでいて上から見ると緑っぽい土色だが、下から見て十分な光を当てるか、DROを効かすと、お腹は割と良いような黄色がある。
それがクチバシの肉色とあいまって顔の中途半端な黒さを強調し、より冴えない印象を与える。
微妙だ。

神子秋沙 2

2008年12月29日 22時05分24秒 | 
山田池のミコアイサ。
こんなに良い鳥が来ていると知っていればテレコンも持って行っていたところだが、アレは春夏秋には出番のないものなので存在を失念していた。
もう出番のあるべきものであったので、次回以降気をつけよう。




見た時にはオス4にメス1の小さい群で、オス3とメス1は池のどの岸からも遠い真ん中あたりでたむろっていて、オス1羽が比較的近いところにいたので、それを撮った。
大きく撮るばかりが好ましいことでもないが、もう一声欲しい感じではある。

蟻吸

2008年12月28日 21時57分22秒 | 
久々に、全然知らなかった鳥が登場。
アリスイ。
キツツキの仲間で木は突付かずに、蟻を食べる鳥であるらしい。
体は後ろ向きしか見せてくれなかった。背中の樹皮的な模様はなかなか見事であるが、この木の上では全然保護色になっていない。
雰囲気的にはツグミっぽいが、尾羽の立派さが違う。




場所の問題で、追いかけることはできず、数瞬、姿を見せてくれただけで踏み込めない藪の向こうへ行ってしまった。
一番近づけたときも枝被りが酷い。

まぁ、初顔合わせではこんなので勘弁といったところだろう。

青鵐 5

2008年12月26日 21時41分18秒 | 
水浴びに水たまりへやってきたアオジに一条の光が差し込んできた場面。
シャッターの閉まる瞬間に顔が動いたので微妙な被写体ブレになった。雰囲気的にはそれも悪くない。
水面の光を見ると手ブレもあるようだが、鳥の背中の羽毛の質感が特に潰れたりはしていないし、あるいは被写体の動きに手ブレ補正が引きずられるなどのことはあるのだろうか。



水浴び中の一葉。
流石にブルブルしている瞬間は止まらなかったので、その一動作が終わって巻き上げた水がシャワーになって落ちているところ。

人に平気で近づく鳥といえばジョウビタキ、ヤマガラ、エナガなどがいて、このアオジもそうだ。
こいつは地味な鳥なので近づいてくれた喜びが少なく印象が薄い、とか言うのはこちらの勝手であるが、鳥の方でも人間に関心が薄いので結果近いところに居るだけの話なので問題ない。



珍しく明るいところにでてきた。
そうして見ると案外、地味でもない。結構いい色が出ている。
薄暗いところでは胸の黄色が背景の色に不思議なほど溶け込むのは今日の他の写真を見てもらってもわかると思う。
明るいところが嫌いなのはわかるが、ちょっともったいない奴だ。

京セラのイルミネーション

2008年12月25日 21時38分11秒 | 秋冬の風景
クリスマスイブとは、日没を一日の始まりとする向こうの昔の考え方に基づくものであると聞く。
それに従えば、クリスマス当日の夜は既にクリスマス翌日扱いであるので、ぞんざいにされるのはむしろ正しい。

昨日の更新にこれをもってくるのは流石に気恥ずかしさがあったので、ほどほどの気分の今日に。
京セラ本社ビル前のイルミネーション。
手狭だが、密度が高いので見栄えの良い写真が撮りやすい。


 

500レフレンズで目玉写真。
三脚を持たずに行ったのは流石に無茶かとも思ったが、厳密な精度を狙わなければ手持ちで充分だった。
こういうのは、ピントをいじりながら動画で撮ると面白いのかもしれない。


 

メインは80-200F2.8で。
右の方は流石に手ブレしてしまった。雰囲気は良く撮れたので残念。

堪能させていただいたが、遠景が美しくないので、ひねりようの難しい場所である。
まぁ、こんなもんだろう。

デジカメジンさんのデジカメ・オブザイヤー for ウェブマスター 2008

2008年12月25日 20時55分46秒 | Weblog


去年の700に続いて今年も900に投票で参加します。

今年のsony・αは200,350/300が出たので町の写真スポットでもちょくちょく、オレンジラインの眩しいストラップでそれとわかるsony・αを下げている人を見ることができた。
コニカミノルタ・α時代を含めてなかなか無かったことだ。
ただし900や700、ましてや縦グリップや高級レンズ装着の人はまるで見かけない。
正直な話、色々な見立てよりは好調であるらしいが、そう生易しい道でもないようだ。

ともあれ、今後の発展を望みたいところで、α700のライバル機もモデルチェンジしていることだし、次世代シリーズの早い登場が待たれる。

私はα900に完全満足しているので、新しく買うならば新レンズだが。

鵯花

2008年12月24日 21時38分37秒 | 秋冬の風景
秋にはアサギマダラやミドリヒョウモンなどの蝶が集うヒヨドリバナ。
今は綿毛の付いた種がたくさん出来ている。
白く小さいモジャモジャの花と、外見的にはあまり違わない姿。

このあいだ、8月に石川県でマーキングされたアサギマダラが10月に上海で見つかっていたのがニュースになっていてマーたいした奴だと感心したものだが、この綿毛では大した距離は稼げなさそうだ。




ところで、フルサイズセンサーのカメラではアウトフォーカスのボケ量が大きいという話、あまり意識していなかったが、これくらい半端な画角・半端な距離で撮ってみると確かに良くぼやけている。
ちょっと面白い。

瑠璃鶲 11

2008年12月23日 22時20分20秒 | 
またルリビー。
今回は青いには青いが青さがまだ足りない1歳オス。
難しい光加減の角度になったが、いちおう充分レベルに写った。



背景を選ぶと、意外に保護色になっている。
ワキの黄色も、これをもって迷彩色というにはまだためらいを感じるが、例えば梅の花の咲きかけた枝の上に黒背景でいる時の、良い色彩のワンポイントという感じよりは余程おとなしい。

もっと青い2歳以上のルリビタキとの撮り比べをして見たい雰囲気。

京都駅

2008年12月22日 21時09分06秒 | 秋冬の風景
京都駅のツリーを、日のあるうちに上から。
ひょっこり顔が出ている京都タワーがユーモラスといえばそうでもあるような。

何の建物か知らないと、シュールな図であるやも知れず。




下から。
こちらから見ると、いかにも駅以外の何でもない風景。
ツリー以外には特にクリスマスっぽさを感じられない。

京都駅

2008年12月21日 23時54分57秒 | 秋冬の風景
イルミネーションは好きだが、クリスマス自体は忘れがちな昨今。
いまどきでもメディア中心でクリスマスを盛り上げて消費活動を促進しようと色々やっているのかもしれないが、テレビを見ることが少なくなった私には話が遠くて困る。

マーそれはそれとして、イルミネーションは写真に撮り甲斐があるので好きだ。
やったことのある人は、案外難しいものであることは見当のつかれるものかと思う。
こういう時こそ例のダイナミック・レンジ・オプティッマイザーを、また例のインテリジェンス・プレッビューで調整しながら使うと、試行錯誤の手間を省いて適当に綺麗に撮れる。
流石に高価な機械だけのことはある。


 

一昨年に比べると色々こまごまと違っているあたりは芸だというべきか。
それなら、あの看板も変えたらどうかと思う。


杜鵑の実

2008年12月20日 21時44分23秒 | 秋冬の風景
ホトトギスの花は10月くらいに咲いて11月くらいには終わって、今ごろには実、と言うか、種の入った、豆の鞘のようなものが出来ている。

見た目にはいまいち何なのかわからない代物だが、陽を透かすと中に入っている種が透けて見えるのでそれとわかる。
無法にむしると、中のものを目にすることができるだろう。どうせたいしたものではない。




時が来ると実は弾ける。
巷の話題になるほどのものでもないが、その跡の残ったものもなかなかの造形的魅力を残している。
こうして草は本年の役割を終えて土にかえり、また来年、残った根っこから来年分の草が生える。
生き物は究極的には己一匹であるべきものだ。

柄長 14

2008年12月19日 21時15分16秒 | 
葉の散った楓の枝にぶら下がるエナガ。
枝の先の赤いチョンとした芽が良い色だ。

この体勢でブラブラしていたのは3,4秒程度であったが、写真的にはずいぶん落ち着いた様子に見える一葉。




少し葉が残っている枝にて。
丸い頭と小さい口、丸い体と小さい足、小動物の真髄的な風貌。
上の写真だと案外足が長いのが見えるが、このポーズだと体から足指が直に生えているように見える。

不釣合いに目がりりしげに見えるのは眉毛っぽい黒ラインのせいであろう。
北海道にいるシマエナガというエナガの仲間は、眉毛がなくて顔が真っ白であるという。
いずれ撮りに行ってもみたいものだ。

黄鶺鴒 9

2008年12月18日 22時57分05秒 | 
なんだか最近、植物園に愛想の良いキセキレイが居ついているようで嬉しい。
そのキセキレイの水浴び。

水の綺麗そうな渓流っぽい雰囲気の風景に切り取れたので、実際の場所はトボケておいた方が絵に有難味が出たかもしれない。
とまで、言うほどにはお高いイメージの鳥でもないので、庶民派的に植物園、でも良かろう。




体を乾かしているところ。
今回はハクセキレイにも出くわさず、ずいぶんのんびりしていたが、人間の子供が近くの道をわめきながら走っているのを見て去っていった。