花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

並揚羽蝶 16

2011年03月31日 23時57分06秒 | 蝶・蛾
モクレンの花に停まったナミアゲハ。
残暑の激しかった昨秋に暖かい春を夢見て一番に蛹になった個体の、当てが外れた遅い春。寒そうにじっとしている。



胡蝶の精が季節的に見られない梅の花を恋うて泰山府君にお願いする古典のお話があったが、
この蝶の目線の先に立派な梅の花が咲いていた。
こう季節感が乱れると何や彼やがわやわやだ。

そういう奇観。

蝦夷延胡索

2011年03月28日 21時36分03秒 | 春夏の花
植物園のほどほど良いところに一本で咲かせてあったエゾエンゴサク。
蝦夷の方では4月下旬から5月の花であるそうだが、それならこの辺では今頃ということになる。

上品かつちょっと病的な色味が素晴らしく、この花の野生の群生はどんなであろうかと思うが、
ムラサキケマンやキケマンなどこの手のケマンソウの類は、その他の草に埋れて多くの量を写しこむのが難しい。
案外、こういう標本的な見方がいちばんキレイなのかもしれない。

頭高 5

2011年03月27日 21時00分19秒 | 
少し遅目に膨らむ桜の蕾と、カシラダカ。
気がつけばもう3月も終わりだが、大体の桜の花はもう少しかかりそうだ。
花が咲いてこういうところを撮れれば申し分ないが、人が多くては出てこないタイプの鳥は仕様がない。



下に降りたところ。
この背中の模様も良い。

真鶸 2

2011年03月26日 21時22分02秒 | 
この冬のはじめに初めて見て、もう少し近くで見られないものかと思っていた鳥だが、たまたま向こうから近づいてきてくれた。
黄色と黒のだんだら模様で、頭が集中的に黒いのは、オスのマヒワだ。
何かの木の種が地面に散らばっているのをついばんでいたようだった。



近くには椿もあり、アップよりもむしろちょっと引いて花と一緒に撮りたかったものだが、そういうのはチャンスがなかった。
なかなか思うとおりにはいかない。

四十雀 15

2011年03月23日 22時16分48秒 | 
地べたを歩くシジュウカラ。
それだけといえば全くそれだけのもの。
胸の白色部分には階調が出ているが、頬の部分はちょっと白飛びしてコントラストが強く、光の加減か質感の違いか。

後ろの緑と背中の緑がバランスよく対になっているのは面白い。

紅葉哨吶草

2011年03月21日 21時07分07秒 | 春夏の花
植物園の、水たまり脇に植わったモミジチャルメルソウ。
貴船山のコチャルメルソウを5月頃に初めて見たので、この草の花はそれくらいだと思っていたが、それも実際はもっと早いらしい。



マクロレンズらしい、輪郭のしっかり出た丸ボケと、その中に浮かぶアウトフォーカス部のシルエットが不思議な絵。

白腹 12

2011年03月19日 00時44分38秒 | 
陽気に誘われて警戒心がぼやけているシロハラ。
なかなか、この距離はないことだ。



さっきまで水浴びをしていたのか、頬の毛が濡れたようにツンツンとしている。
黄色いアイリングがパッチリ写って、なかなかの目ヂカラである。

扁虻 3

2011年03月16日 21時56分46秒 | 
虫カテゴリで去年最後に更新したのがヒラタアブであったが、今年の虫カテゴリの最初に、椿の花にヒラタアブ。
花の日陰であるのでシャッタースピードが1/40秒になって、前足と口吻がブレている。
頭自体もブレ気味でシャープさに欠けているが、まあ、どうでもいい。
そういうことよりも花のしべの、黄金色の花粉のわっさりした感じが非常に良い。

尉鶲 19

2011年03月13日 22時01分35秒 | 
満開の梅林にジョウビタキ。
ジョウビタキでは春の季語にはならないが、それはそれとして良い風景である。



真冬から何が変わったということもないものの、若い緑色もしっくり来る感じ。



こちらはまた別に、サンシュユの枝にオスのジョウビタキ、その下に、まもなく咲く蕾。
これらの花が終わる頃にはジョウビタキの姿は、この辺から消えてしまう。