花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

秋桜 6

2011年09月29日 21時06分48秒 | 秋冬の花
赤・桃・白のコスモスとキバナコスモスの、駐車場脇の植え込み。
まずもって綺麗なものではあるが、まあ、ふつうである。



コスモスの普通でないのは旺盛な繁殖力で、この侵食力ならば2,30年も放置することでアスファルトを原野に変えることが可能であろう。



植物と軽く言っても、動物とさまで変わることのない生き物であることが実感できる邪悪な姿である。

野鶲 6

2011年09月28日 20時44分08秒 | 
百舌が高鳴をはじめ、ノビタキが通りすぎていく秋の田んぼの空。
雀では、ない。遠目にも明らかに違う。

  

停まってくれる絵になるところはいかにも遠くて一寸どうしようもないが、風景写真としては悪くない。
ワンポイントアクセントとしての鳥。

緑豹紋蝶  6

2011年09月26日 22時18分58秒 | 蝶・蛾
羊歯の影がかぶさって模様が複雑になっているミドリヒョウモン。
オレンジ色基調の羽に、光の加減で緑色が強めに混ざって見えて、残念ながら綺麗な色ではなくなっている。
影がかぶさってなければどんな感じに見えたか、想像が付きそうで、意外にそうでもない。



こちらは、同じ蝶の日陰の地面にいるところ。
後羽の裏は、目ではもっと灰色っぽく地味に見えたが、写真では豹紋蝶らしい図の緑色強めに写った。
そういうのはどちらが正解か、難しいところだ。

秋海棠 4

2011年09月25日 21時18分11秒 | 秋冬の花
鮮やかなのは鮮やかだが、どうしても華やぎに欠く日陰の花であるシュウカイドウ。
どの辺がどう、と説明するのは難しいが、もとよりフィーリングの問題である。
強いて言えば、微妙に薄い色と、下を向いて内にこもった造形のためだろうか。
洋物のベゴニアはこれの親戚だが、その辺が改良されて普通な花になっている。
普通でない分、シュウカイドウの方が偏愛の対象になれるか。

浅葱斑蝶 10

2011年09月24日 23時24分59秒 | 蝶・蛾
彼岸花が咲いて、同じ頃、藤袴や鵯花も咲くので、それを目当てにその時期だけやって来るアサギマダラ、今年も。
この蝶の羽の浅葱色の部分の半透明なのは、注意してそれとわかるように見ないとわからないので、そのようにしてみた。
羽の向こうの暗いのと、花の白いのが一応蝶越しに透けて見えている。



見ようによっては頑丈そうにも見えるが、こうすると薄く頼りなさげにも見える。
ポテンシャル的には、日本海を飛び越える力のある羽である。



花の無い所での見え具合はこんな感じなので、綺麗に写すのは難しい。
木漏れ日が当たる瞬間には羽の赤茶色が光って眼を引くのだが、今回はタイミングを外した。

彼岸花 16

2011年09月23日 20時51分26秒 | 秋冬の花
今年も今年とて、お彼岸のヒガンバナ。
一番良い所ではまだ微妙に早かったが、ここはまずまず。



あぜみちの花は、前にも書いたと思うが、なかなかたまらない風情がある。
稲刈りが済んでしまうと残念な風景なので、写真撮りには早めに対処できると良い。
二番目に良いところは、蕾のままお百姓さんが雑草と一緒に刈り取っていた。
マナーの悪い写真撮りは無数にいるので、その風景はむしろ申し訳ない気持ちになる。



黄花コスモスも良い背景になる。
せせこましい図であるのはそういう場であるのでこうなったが、さて他で探そうとすると案外に無く、実は珍しい図であるか。

遊歩道端の猫

2011年09月22日 21時32分54秒 | ねこの風景
歩道の半分をさえぎる形で寝そべる猫。
自転車も通らないタイプの道であるためか、豪快な態度だ。
さすがに、近づいたらもうちょっと道端に退いた。



リズミカルに歩く、警戒心皆無の三毛。



野良猫ではあるまいという風情だが、何にせよ、触らせてくれる猫に悪感情を持つのは無理というものだ。

紫式部

2011年09月19日 21時20分48秒 | 秋冬の風景
コムラサキに似て、実が心持ち~気のせい位に大きく、付き方がまばらで不揃いなムラサキシキブ。
名前からいってこちらが先なのだろうが、庭木的にメジャーなのは圧倒的にコムラサキ。
それも仕方ないといえば仕方ない。
写真は、まだこれから色が紫になっていく実。



こちらはもう綺麗に紫色になった実。
やはり比較的にまばらで不揃いで、特に作為がなくては町で選ばれはしない木だ。
この道は、宇治のあの辺りという作為による。

烏揚羽蝶 4

2011年09月15日 21時33分11秒 | 蝶・蛾
ひどいボロだがそれでも美しいカラスアゲハ。
こういうのはこういうので、完璧なものとはまた別の種類の美が、あるようなないような。



もう一つ、すぐ近くの日向でも見つけた。
やはりひどいボロなので同じものかと思ったが、また別の損傷具合だ。
こちらは光加減のせいで地味に写ったので、若干、フォトショップ的に青緑の光を強調している。

それはそれとして、蝶という生き様も凄絶なもののようで。

大花虻

2011年09月14日 21時58分32秒 | 
丸い千日紅の花に、丸いオオハナアブ。
虻といえば蝿の親戚のようなもので、良いイメージで語られることがまず無いが、絵的にはコロっとしてフワっとしたフォルムで、悪くないものも多い。
花虻は花のまわりに居るので風景的は問題なくキレイ。
どのみち大層なものにはならないが、被写体としてはまあまあ有りな方だ。

銀蜻蜒 9

2011年09月13日 21時01分28秒 | 
連日の晴天に残暑は戻ってきたが、さすがに日の傾くのがずいぶん早くなっている。
あと10日ほどでもうお彼岸なので、さすがにそれはもう構わない。

写真は睡蓮の池のギンヤンマ。
光線の具合が真夏のものとは雰囲気が変わっている。
相変わらず強い光だが、少し柔らかいような感じ。



真横から。
ホワイトバランスを青に600Kほど振るとギンヤンマっぽい色になるが、今回はこういうシチュエーションということで。